木下けい子先生『京極家の蜜月』:尊が欲する愛情とは

木下けい子
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こんにちは。

今回は、木下けい子先生の大人気シリーズ、京極シリーズより『京極家の蜜月』(第3巻)をご紹介します。

偽装結婚をした誠志郎と尊はゆっくりとお互いの愛情を感じ、信頼関係を気づいていくはず……だったのだけど、そうは問屋が卸さない!w

作品データ

京極家の蜜月

木下けい子
Keiko Kinoshita

刊行年月:2022年10月17日

出版社:大洋図書(CRAFT series 128)



どんな作品?

木下けい子先生の人気シリーズ『京極家シリーズ』の第3巻になります。

この作品、読む度にやられますね w
3巻も素敵な1冊に仕上がっております。

そして、いよいよ来ました。両家の母親が登場します!

誠志郎の母親はもちろん、尊の母親も登場して、尊の家族背景も少しずつ見えてきます。

BL雑誌『CRAFT』vol. 95 – 99 (2021 – 2022)に連載された5話、そして描き下ろしショートがまとまった1冊です。

政治家を父親に持つ誠志郎が、父親の政治的戦略のために高校の同級生・尊と偽装結婚。そしてお互いゆっくりと惹かれ合っていきます。

誠志郎の異母弟を「尊の連れ子」として3人でのにぎやかな生活にも慣れていた頃、誠志郎の母親が尊を「婦人会」に招待します。

そこには、朝倉の母親など、政界の御婦人様がずらりで、尊を品定め。パン作りに励みながら、主夫・尊はご夫人仲間と関係を築いていきます。

相変わらず礼央のいる生活もにぎやかで、山あり谷ありだけど、幸せな家族。相変わらずの癒し作品です。

木下けい子先生の『京極家シリーズ』読む順番

2024年現在、シリーズ化しています。読む順番は以下の通りです。

  1. 京極家の結婚
  2. 京極家の初夜
  3. 京極家の蜜月
  4. 京極家の純愛
  5. 京極家の誓い(※2024年現在、雑誌『CRAFT』にて連載中)

今回は、3巻の『京極家の蜜月』をご紹介します。

木下けい子先生『京極家シリーズ』最新刊

木下けい子先生『京極家シリーズ』の最新話である『京極家の誓い』は、2025年2月3日販売予定となっております。

現在、大洋図書の雑誌『CRAFT』にて連載中ですが、いよいよ最終調整に入ったようですね。

無事にリリースされることを心待ちにしております。

カップリング

攻め:尊(婦人会で今後も揉まれていくんだろうか…… w)

受け:誠志郎(尊の愛情をまだ素直に受け入れられないが、礼央に助けられてまた少し素直に……)

あらすじ

誠志郎と尊、そして礼央の3人はにぎやかな毎日を送っていた。

礼央が幼稚園の運動会で大活躍(本人談)した頃、誠志郎の母親が礼央の顔を見たいと父のオフィスにやってきたが、時を同じくしてたまたま尊の母親もオフィスにやってきて鉢合わせに。

両親に勘当されたと言っていた尊の話とは違う様子だが、幼少時代の尊に何があったのか……。

京極ママと馬が合わなかった誠志郎ママは、尊と良好な関係を築いて家族の絆を深めようと、尊を婦人会に招待する。朝倉氏の母を筆頭に、ご婦人が募るこの会で、尊はご婦人たちと知り合っていくのだがーーー。

木下けい子先生『京極家の蜜月』のみどころ

木下けい子先生の『京極家の蜜月』ネタバレ!?感想・レビューです。

いよいよ両サイドの母親が登場です。ドロドロな状況になるのか?安心してください。木下先生の作品は、いい意味で癒しです。

作品の魅力1:両家ママ対決

3巻のみどころは、なんといっても誠志郎と尊のママ対決。どちらもクセがあっていいキャラしています。

誠志郎ママ・芳子は、義息子である礼央(表向きは外孫ということになっているが)の運動会を見逃し、メンツのためにも礼央に関わりたいと誠志郎の元へやって来ます。

父親のだらしなさに腹を立てているのと、自分のメンツとで、どこまで本気で礼央に関わりたいのかはわからないのだけど、少なくても誠志郎に対しては適度な愛情を感じます。

また、何不自由ない暮らしぶりも窺えますね w

誠志郎ママが父親のオフィスを訪れていた頃、偶然にも尊の母親、京極貴子(由貴)もやってきます。

誠志郎は初めて貴子と顔を合わせるのだけど、「自分がこの世で一番大事」というある意味職業病のような性格の貴子を目の当たりにし、それまで尊があまり語らなかった尊の家族関係が少しずつ誠志郎の中でつながっていきます。

両家ママの第一印象はボチボチだったようですが、それが誠志郎ママの闘争心を駆り立て、尊を「婦人会」に誘います。政界のご婦人たちの集まりで、どうやら今回はパン作りをするのだとか。

これがきっかけで、主夫・尊も誠志郎ママや政治家の奥様たちと関係を築き始めます。

この婦人会の描写が、どのキャラも表情豊かで、おばちゃまたちの騒々しい雰囲気がとてもよく出ています。

この作品は礼央のおかげで常ににぎやかな感じはあるのですが、今回は違った意味のにぎやかさ。w

誠志郎も尊も、なんだかんだと周りに愛が溢れているんだなと感じる1冊。

たとえ自分にその愛情が見えていなかったとしても、自分の周りには愛が存在する。人間の目は不思議で、見たいものだけが見える。

愛は信じる者のところにやってくるし、見たいと思わないと見えないもの、なのです。

尊と誠志郎は礼央を育てているけど、子育てを介して、自分たちの周りにあった愛情が見えるようになっていくのかなと思います。

作品の魅力2:誠志郎のセルフエスティーム

誠志郎は、相変わらず自分を信じられない。

毎回巻を重ねるごとに前へは進むのだけど、彼のセルフエスティーム問題は一向に解決されない。残念です。

今回、誠志郎ママの登場で、少なくてもママからの愛情はほどよくあったのではないかと思います。そうなると、彼の自信のなさは父親からの影響が強いのでしょうか。

父の結婚は愛のない結婚だと語っていたし、礼央のこともある。誠志郎が子供の頃のイベントには一度も顔を出したこともない。

いままでにもそんな描写があるため、父親の誠志郎への無関心さが大きな原因になっているのかもしれません。

だから、学生時代にはきらきらして見えた尊の両親も、実際には子供(尊)に無関心だったことを知って、自分の姿を少し重ねたのか、尊ママに少し腹を立てる。

一方で、きっと尊ママは不器用なだけなんだなと悟る誠志郎。

相手の親から感じる思いは、自分の親にも言えること。誠志郎も、もしかしたら父親なりの愛情が見えてないだけかもしれませんね。

誠志郎も尊も、自分たちの愛情と共に、周りの愛も感じられるようになるのを願っています。

木下けい子先生『京極家の蜜月』を今すぐ読む方法

木下けい子先生『京極家の蜜月』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。



私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。

どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。

コミックシーモア:クーポンが魅力。BLに関しては、修正が少し甘めなものもあります。

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まとめ

今回は、木下けい子先生の人気シリーズ、京極家シリーズより、3巻にあたる『京極家の蜜月』をご紹介しました。ふふふ。間違いなく二人の愛は育って行ってます。次は一体どんな試練が待ち受けているのか。4巻も読むのが楽しみです。

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