木下けい子先生『京極家の結婚』:偽装結婚から始まる恋

木下けい子
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こんにちは。

今回は、大好きな木下けい子先生の大人気シリーズ『京極家の結婚』をご紹介します。

木下けい子先生の作品はほとんどの登場人物がいい人で、いつも癒しとして楽しんでいます。この京極家シリーズは、もう一つの先生の代表作でもある灰かぶりシリーズにも匹敵する癒しです。

作品データ

京極家の結婚

木下けい子
Keiko Kinoshita

刊行年月:2021年01月18日

出版社:大洋図書(CRAFT series 117)

どんな作品?

木下けい子先が描く、結婚から愛が生まれるお話です。

癒し。究極の癒し‼️

木下けい子先生はベテラン作家さんのため、通算何冊目かはわかりませんが、コンスタントに作品を描かれている先生です。

最近はシリーズ連作が増えてきているため、先生の作風は読者ニーズにマッチしるのかもしれませんね。

BL雑誌『CRAFT』vol. 82, 84 – 88 (2019 – 2020)に連載された6話、そして描き下ろしショートがまとまった1冊です。

政治家を父親に持ち、その父親の秘書を勤めている京極誠志郎。偶然再会した高校時代の同級生・京極尊(たける)。

キラキラな人生を送っていた(ように見えた)尊と、自分に自信が持てない誠志郎が出会い、そこに誠志郎の父親の異母弟・礼央(幼稚園児)が加わり、賑やかな3人の関係がスタートします。

礼央が可愛らしいながらも、物語をにぎやかでポジティブに盛り上げてくれるのがうれしい。

そして、誠志郎と尊はひょんなことから偽装結婚をすることになるのだけど、さらっと描かれているお互いの性的指向や、ちょこちょこと雰囲気を盛り上げてくれる政治のお話などなど、深すぎず、浅すぎずの絶妙のバランスで物語が進行していきます。

木下けい子先生『京極家シリーズ』読む順番

2024年現在、シリーズ化しています。読む順番は以下の通りです。

  1. 京極家の結婚
  2. 京極家の初夜
  3. 京極家の蜜月
  4. 京極家の純愛
  5. 京極家の誓い(※2024年現在、雑誌『CRAFT』にて連載中)

今回は、1巻の『京極家の結婚』をご紹介します。

木下けい子先生『京極家シリーズ』最新刊

木下けい子先生『京極家シリーズ』の最新話である『京極家の誓い』は、2025年2月3日販売予定となっております。

現在、大洋図書の雑誌『CRAFT』にて連載中ですが、いよいよ最終調整に入ったようですね。

無事にリリースされることを心待ちにしております。

カップリング

攻め:尊(人気俳優を両親に持つ美形男子。家族からの愛情なく育ったため、愛し方を知らない)

受け:誠志郎(自分に自信が持てない。尊とは違う家庭環境ながらも、やはり幼少時代からくる自己肯定感の低さが目立つ)

あらすじ

政治家を父親に持ち、父親の秘書を勤める京極誠志郎。ある日、異母弟の礼央(れお)がやってきます。

そして、たまたま礼央と外出していた時に、高校時代の同級生である京極尊と再会し、礼央の存在(父親の隠し子)を知られてしまいます。

口封じのために、住むところや仕事がないという尊を、誠志郎の家に居候させることに。

3人のにぎやかな共同生活が始まる中、一緒に生活するにつれ、尊は誠志郎に興味を持っていきます。そして、誠志郎も少しずつ自分の心を開いていくのだけどーーー。

木下けい子先生『京極家の結婚』のみどころ

作品の魅力1:誠志郎

政治家を父親に持つ誠志郎。そして、その父親の秘書として働いています。

あくまでBLなので、お仕事の描写は雰囲気作り程度にしか出てこないのが残念ですが、メインのお話は誠志郎、尊、そして礼央の3人の関係性になっています。

誠志郎は極度にセルフエスティームが低いということ。

自分に自信がありません。自分をつまらない男だと思い込み、だからこそ学生時代からキラキラしていた(ように見えた)尊に憧れを抱いていた。

容姿も美形で、勉学も優秀、友達もいる。いわゆるリア充に見えた尊と当時の自分を比較していたのでしょうか。

それとも、政治家の父親を見て育ったこともあってか、人間の汚い部分を見過ぎたのか…… w

おそらく両親からの愛情、特に忙しかった父親からの愛情を感じることが少なかったことが影響しているようです。

第三者、特に父親に自分の存在を認めてもらいたいと思っている。

朝倉氏にうれしい言葉をかけてもらった時も、うれしい気持ちを隠しきれない誠志郎がそれを物語っていますね。

また、礼央にも自分ができる範囲内で愛情を注ぎます。

父親の愛情を感じることが少なかった自分と礼央を重ねているのでしょう。

礼央に無関心な自分の父親(礼央の本当の父親)を見て、なんとも言えない表情を見せる誠志郎が切ない。

恋愛に関しては、1巻の描写からははっきりとはわかりません。

そもそも、もともと男性に興味があったのか、それとも尊にただ流されただけなのか……

少なくても、強い抵抗を示さないところや、尊に憧れていたことを考えると、学生時代から尊に気があったのかもしれません。

キラキラした尊とは裏腹に、自分は政治家の家系で、黒い。結婚式のタキシードも俺は黒の方が似合っている、と誠志郎は言います。やはり、彼の自信のなさは家庭環境から来ているのでしょうね。

でも、そんな誠志郎は、愛を欲しているのか、尊からの愛情の言葉や行為を偽りだと思いながらも受け入れ、信じていきます。

物語の中で、二人は偽装結婚をすることになります。

礼央、そして尊に対して、命に代えても守ると誓います。

こんな誠志郎が、つまらない男のはずがありません。

作品の魅力2:尊

の両親は有名俳優。

それもあってか、尊は美形で、きらきらしていた。少なくても誠志郎にはそう見えていた。

しかし、尊は忙しい有名人の両親から愛情を感じることはなかった。

愛情を知らずに育ったので、愛し方も知りません。

そんな尊は、一度女性と結婚しましたが、相手を幸せにすることはできないと悟り、離婚します。そして、誠志郎と再会する。

ここに幼稚園児の礼央が加わることで、コミカルさ、にぎやかさが加わります。

礼央のキャラが本当に可愛らしい……

BL、非BLに限らず、個人的に漫画を読むときは、あまり子供が出てくるもは好んで読まないのですが(だって可愛いに決まってる!)、この作品に関しては、礼央がいないと成り立たない世界観になっています。

1巻では、尊の描写はあまりありませんが、各々がコンプレックスのようなものを持っている。でも、なんとか前へ進もうとする姿、そしてそんな二人のバランス取り持っている礼央との絶妙のコンビネーションが素晴らしいです。

木下先生、ナイス‼️

家族観、結婚観をもさらりと考えさせられる作品です。

木下けい子先生『京極家の結婚』を今すぐ読む方法

木下けい子先生『京極家の結婚』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。

どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。

コミックシーモア:クーポンが魅力。BLに関しては、修正が少し甘めなものもあります。

Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。

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まとめ

今回は、木下けい子先生の『京極家の結婚』をご紹介しました。巻数はついておりmせんが、京極家シリーズの1巻となっております。偽装結婚から始まる恋愛。木下先生がどのように二人の関係性を成熟させていくか、楽しみでなりません。

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