木下けい子先生『由利先生は今日も上機嫌』:気まぐれミステリ作家の悪戯

木下けい子
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こんにちは。

今日は、木下けい子先生の『由利先生は今日も上機嫌』をご紹介します。

時代モノで、ミステリ作家・由利先生とその編集者のお話。キャラの雰囲気と時代背景が妙にマッチして、非常にいい雰囲気の漂う作品です。

全2巻のシリーズです。

作品データ

由利先生は今日も上機嫌

木下けい子 Keiko Kinoshita

刊行年月:2008年06月15日

出版社:大洋図書(HertZ series)

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どんな作品?

木下けい子先生の2008年作品。

雑誌連載は2005年からスタートしたシリーズです。全2巻で、こちらは1巻。

時代物で、さらにはミステリ作家と編集者という設定で、好きな人には大好物なシチュエーションかもしれません。w

最近読んできた木下先生の作品よりも少し落ち着きのある作風で、作家・由利先生と、編集者の六車(むぐるま)の掛け合いがコミカルながらもドキドキしました。もちろん、由利先生は攻めなのですが、妙にグッときます。たまに登場する由利先生の愛猫・平蔵もかわいらしい。

小難しい時代描写はありませんので、いい意味で雰囲気だけ楽しめます。絵柄は少し前のものになり、今現在のものより少し違いますが、それが逆に大人っぽく感じます。

相変わらず美しい水彩カラーイラストを楽しみながら、無理を言う由利先生と、そんな由利先生に惹かれていく六車の抵抗。ああ、頼もしい。w

雑誌『HertZ』band.11, 20, 21, 22, 23, 24(2005, 2007, 2008)に連載された全6話、そして描き下ろしが収録されています。

木下けい子先生『由利先生シリーズ』:読む順番

由利先生シリーズの読む順番は、以下の通りです。

  1. 由利先生は今日も上機嫌(1巻)
  2. 由利先生と愛しき日々(2巻)

今回は、1巻にあたる『由利先生は今日も上機嫌』をご紹介します。

カップリング

攻め:由利(売れっ子ミステリ作家。わがままで、担当・六車にあれこれ意地悪をする悪い奴)

受け:六車(むぐるま:創幻堂出版の編集者。由利先生に手のひらで転がされる)

あらすじ

六車は、創幻堂出版の編集者。売れっ子のミステリ作家・由利京一郎を担当している。わがままで変わり種の由利先生だけれど、才能があり、そんな由利先生を尊敬する六車は、先生の悪戯に振り回されながら、なんとか原稿を締め切りまでに回収しようと奮闘するのだけどーーー!?

木下けい子先生『由利先生は今日も上機嫌』:ネタバレ!?感想レビュー

作品の魅力1:由利先生

木下先生の作品、結構読んできました。

この作品もいつも通りの木下先生の作品なのですが、より魅力を感じたのがこの由利京一郎というキャラです。

この由利先生。作家という役どころだからか、気難しくわがまま。気まぐれで、担当編集者の六車(むぐるま)を困らせます。原稿をもらうために一生懸命に食いつく六車に悪戯ばかりする由利先生は、そんな六車を可愛らしく思います。

季節外れのくだものを要求したり、六車が苦手な怪談話をして怖がらせたり。

好きな子に悪戯をする子供のような由利先生が、この昭和初期の時代背景にしっくりくるのです。

そんな由利先生は、ある日、擦り寄ってくる子犬のような可愛い六車の唇を奪います。

悪戯なのか、好意なのかーーー。

それまでそんなそぶりを一つも見せていなかった六車ですが、徐々に由利先生に対する恋心が見えてきます。

大人な由利先生は戸惑いながらも拒絶をしない六車を見て、意地悪にも大胆に仕掛けるわけですが、この二人の掛け合いが絶妙。❤️由利先生と六車のケミストリーがばっちりと感じらます。

セリフはもちろんですが、木下先生が描かれるコマ絵や空気感も、この二人の雰囲気(特に由利先生)をうまく表現されています。

作品の魅力2:時代背景

作中にははっきりとした年代は書かれていませんが、六車の上司が由利先生に「昭和生まれは軟弱で……」と言うセリフがあるところから、少なくても由利先生は大正生まれでしょうか。であれば、時代は昭和初期。由利先生は……40代!?

大正のミステリ作家には江戸川乱歩がいますね。昭和の初期も、トレンドは続き、さらには探偵ものの全集などもブームになっていきます。

さらに印刷技術の発展もあり、本の装丁などにも価値が見出されていく面白い時代。そんなあたりが舞台になっているのでしょうか。

木下けい子先生『由利先生は今日も上機嫌』を今すぐ読む方法

木下けい子先生『由利先生は今日も上機嫌』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

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まとめ

今日は、木下けい子先生の2008年作品『由利先生は今日も上機嫌』をご紹介しました。

ベテランの木下先生の作品はとにかく多く、どらから手をつけていいのかわかりませんが、この作品は読んでよかったなと思います。評判がよかったのか、続編も描かれた作品ですので、ぜひ読まれていてはいかがでしょうか。

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