こんにちは。
今日は、木下けい子先生の『月光坂の花屋敷』2巻(秋)をご紹介します。
シリアス路線の作品ですが、重すぎないように描かれています。ライトな作品ですので、どなたでも楽しめる作品です。
作品データ
月光坂の花屋敷 秋(2巻)
木下けい子
刊行年月:2015年05月21日
出版社:大洋図書(CRAFT 071)
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水彩の素敵なイラストが目印。色合いにも惹かれます。
どんな作品?
木下けい子先生のCRAFTシリーズからの作品。全2巻です。
木下先生は、多くの作品を大洋図書(CRAFT, ihr HertZ, HertZ)からリリースされていますので、通算何冊目かはわかりませんが、2024年には画業20周年を迎えられました。
この作品は、シリアス調の作品です。
月光坂にある大きな屋敷の家主・幸哉(ゆきや)、息子の結人(ゆうと)、そしてそこに居候する官僚の小鳥遊(たかなし)それぞれの人間模様を描いた作品。
幸哉と小鳥遊は時折体を重ねる仲。小鳥遊は自分の想いを幸哉に伝えるのだけど、幸哉はそれに応えることができない。そして、そんな中、結人は小鳥遊に想いを伝えます。
複雑な過去、そして恋愛模様。屋敷内の3人の関係は、どのような結末が待っているのでしょうか。
秋(2巻)には、雑誌『CRAFT』vol. 57-63(2003〜2005)に掲載されたもの、そして描き下ろしが収録されています。
カップリング
攻め:小鳥遊(たかなし:屋敷に居候する官僚。幸哉に想いを寄せている)
受け:柏木幸哉(ゆきや:小鳥遊の気持ちを知りながらも、それに応えることなく曖昧に生きている)
2巻のあらすじ
小鳥遊からのアプローチ、そして昔からの想いを再度打ち明けられたものの、それに応えることはない幸哉。自分の愛情によって、友人を死に追いやったと責任を感じている幸哉は、誰を愛することもできず、ただ快楽だけを求めようとした。
そんなある日、自分の息子である結人が小鳥遊を好きだということを知り、幸哉は曖昧な自分の気持ちに向き合わねばいけなくなっていくのだがーーー。
木下けい子先生『月光坂の花屋敷 秋』:ネタバレ!?感想レビュー

幸哉の過去
1巻では、幸哉の過去が少し明らかにされました。
幸哉は結婚、そして離婚していたこと。
息子の結人は、実は幸哉の子供ではなく、遥斗とかおり(幸哉の元妻)の子供だったこと。
結人は、まだ本当のことを知りませんし、最後まで自分の本当の父親のことは知ることがありません。
そして、その結人は小鳥遊に想いを寄せています。
勇気を出して自分の気持ちを伝えた結人ですが、小鳥遊が好きなのは父親の幸哉だと知ります。
小鳥遊は、決して結人を子供扱いして遇らうのではなく、しっかりと自分の気持ちを伝えたところに彼なりの誠実さ、優しさがあるのかなと思います。
それに対して、幸哉は相変わらずはっきりとしません。
幸哉が問題や…… w
小鳥遊の気持ちが自分に向いていることにも気付いているのですが、どうしてもそれに応えることができない。幸哉が感じている小鳥遊への気持ちは愛情なのか、はっきりと見せてくれないんです。
そこには、幸哉の(遥斗の死にまつわる)過去からくる罪悪感のようなものも存在しますが、はっきり言うと幸哉の優柔不断な性格が原因かと思います。
幸哉の葛藤

2巻では、幸哉の葛藤がメインに描かれています。
小鳥遊と体の関係を続けるズルさに戸惑いながらも、彼を拒絶することができない。
そんな優柔不断な性格に揺れる幸哉の葛藤と、そんな彼でも好きな気持ちが募るばかりで、自分を受け入れて欲しいと懇願する小鳥遊の問答が続きます。
そんな二人を見て、イライラする読者がいるかもしれませんね。w
でも、それが恋というものだし、BLの楽しみでもあります。
メインのキャラの揺れ動きを描くBLでは、たまに主人公の性格を受け入れられない時がありますね。でも、そんなキャラでも、悩んだり、恋をしたりしながら生きていく。まさにそんな人物像を楽しめるのがBLを筆頭としたエンタメなのかなと思います。w
巻末に収録されている4ページの描き下ろしは、コミカルに描かれていて、はっきりしなかった幸哉に若干苛立ちを感じていた自分を落ち着かせてくれました。w
そして、それまで高校生だと思っていた結人が、実は14歳の中学生だったという衝撃の事実を教えてくれます。(知らなかったのは私だけ?)
木下先生の作品で、何度かシリアスモードのお話を拝読していますが、やはり先生の作品はコメディが好きなんです。
でも、この作品は自分にとってしっくりとくる作品で、少し余白のあるお話なので自分の考察なども楽しみながら読めた作品となりました。

木下けい子先生『月光坂の花屋敷 秋』を今すぐ読む方法
木下けい子先生『月光坂の花屋敷 秋』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
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まとめ
今回は、木下けい子先生の『月光坂の花屋敷 秋』をご紹介しました。春と秋の全2巻の作品です。シリアス調のお話ですが、全2巻という程よい長さなので、重すぎずに楽しめる物語です。
木下先生の作品はたくさんありますが、この作品もぜひ読んでいただきたいです。皆さんの感想もぜひ教えていただければと思います。
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