こんにちは。
今回は、藤河るり先生の『唇はエゴイスティック』をご紹介します。るり先生の作品はずっと気になっていたのだけど、なかなか読む機会がなく、やっと手をつけました。
るり先生の魅力は、お話もそうですが、イラストのパワーがありますね。
作品データ
唇はエゴイスティック 上下巻
藤河るり
刊行年月:2021年5月12日
出版社:オークラ出版(enigma comics)
どんな作品?
藤河るり先生の上下巻もの。
単行本化までにかなり時間を要した作品のようです。
るり先生のあとがきによると、BL版ハーレクインのような作品を描きたかった、とのこと。
ハーレクインがどのような作品かはなんとなくしかわからないけど、この作品を読むと、なんとなくわかりました w
上巻には、雑誌『コミックアクア』2013年2月号から2014年4月号までの7話が収録されています。
下巻には、雑誌『コミックアクア』2015年6月号から、雑誌『enigma』vol. 66までの9話と描き下ろしをが収録されています。
2013年からスタートしたお話ですが、途中るり先生の闘病、そして雑誌の休刊などのあれこれを乗り越え、2021年無事に単行本化。
鞄屋で働く吉野は、売り上げを上げるために、有名なイタリアンブランドとコラボを試みるため、自ら企画を持ち込むためにイタリアへ出向きます。そこで出会った若き社長・カルロに気に入られて、彼の秘書に……。ファンタジーですね。
舞台が海外で、(半分)洋モノです。
藤河るり先生はベテランの先生で、数々のBL作品もそうですが、闘病漫画エッセイも描かれております。実はそちらの方を先に拝見しました。もし興味のある方は、そちらもチェックしてみてください。
カップリング
攻め:カルロ(イタリアンブランドの若き社長。母親が日本人)
受け:吉野(父親が職人として働いていた鞄屋で働く真面目男子)
あらすじ
老舗鞄屋で働てている吉野は、売り上げを上げるためにたまたま見かけた有名なイタリアンブランドとのコラボを企画する。
自ら企画書を手に、イタリアに乗り込んだ。デザイナーのJ.Jに見てもらおうとしていた企画書は、たまたまそこに居合わせた若き社長・カルロの目に止まる。
企画書よりも吉野に興味を持ったカルロは、吉野を自分の専属秘書として雇おうとするのだがーーー。
藤河るり先生『唇はエゴイスティック』のみどころ
藤河るり先生『唇はエゴイスティック』のネタバレ!?感想レビューです。
藤河るり先生の作品を読むのは初めてです。
ずっと気になっていましたが、やっと読むことができました。
作品の魅力1:イラストからくるエロス
るり先生の一番の魅力は、色気のあるイラストです。
恥じらいのある表情、特に目と口の表情が非常にエロティック!
上下巻の表紙からも読み取れるかと思います。
決して書き込みの多い絵柄ではないのだけど……目がすごくいいです w
るり先生が切り取る表情が魅力的なんだと思います。
作品の魅力2:ストーリー
お話は吉野の目線で比較的ゆっくりと進みます。まるで王子のように登場するセレブのカルロが、地味な吉野にじわりと興味を持って、近づいていく。
冒頭の描写では、吉野もカルロも女性とお付き合いしているんですが、なぜか惹かれあっていく二人。
カルロが吉野に興味を持つのはわかります。好奇心旺盛だし、常に美しいものを求めている人ですね。
吉野がカルロに惹かれていく部分はBLファンタジーに感じました。でも、物語のさまたげになるわけではなく、心地よいファンタジーで、楽しみました。このあたりがいわゆるハーレクイン風なのでしょうか。
気持ちが収まらなくなった二人の熱の描写はさすがで、一気に色気が爆発しておりました。
後半(下巻)はファンサービスも多めで、さらにお話も二転三転あります。なかなかハッピーエンドに持っていかないところも、程よい焦ったさ w
深いお話ではないにせよ、シリアスとコミカルな描写がほどよくバランスが取れていて、たっぷりエンタメ性のあるお話で、上下巻満足して読みました。
藤河るり先生『唇はエゴイスティック』を今すぐ読む方法
藤河るり先生『唇はエゴイスティック』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
コミックシーモア:クーポンが魅力。BLに関しては、修正が少し甘めなものもあります。
Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。
コミックシーモアの月額コミック読み放題が一番お得!BLも読み放題!
おまけ
藤河るり先生を初めて知ったのは、実はBL作品ではなく、闘病記エッセイの方です。
一人暮らしで漫画を描かれていた先生が、女性特有の病にかかり、闘病・奮闘する漫画エッセイ。決して重くならず、読みやすい作品ですので、気になる方はぜひ。
まとめ
今回は、藤河るり先生の『唇はエゴイスティック』をご紹介しました。BLファンサービスたっぷりのハーレクイン風ロマンス。素敵です!るり先生の他作品もさっそくいくつか読んでみようと思います。
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