昼寝シアン先生『放課後のエチュード』２巻：ダンサーとしての成長

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こんにちは。

今日は、昼寝シアン先生のバレエ男子もの『放課後のエチュード』２巻をご紹介します。まさかの続編です。まだまだ続きます。

作品データ
どんな作品？
カップリング
昼寝シアン先生『放課後のエチュード』２巻のあらすじ
昼寝シアン先生『放課後のエチュード』２巻：ネタバレ！？感想レビュー
昼寝シアン先生『放課後のエチュード』を今すぐ読む方法
まとめ

作品データ

放課後のエチュード　２巻

昼寝シアン

刊行年月：2022.05.10

出版社：リブレ（BBC Deluxe）

どんな作品？

昼寝シアン先生の男性バレエダンサー二人のお話。

今回は２巻です。2021年8月号からBE・BOY GOLD（雑誌）に連載されたものがまとまっております。ちょうど１巻リリースから１年だったときにリリースされたんですね。

見延と一宮はあえてカップルとなったようで、二人のイチャイチャ、そして新たな問題が浮上しながらも、試行錯誤しながら前へ進む二人。

相変わらずの迫力あるダンスシーンも満載で、バレエの小話が各エピの間のティータイムページ！？で楽しめます。

カップリング

攻め：見延千裕（みのべちひろ：２巻では男っぽさが出てきた）

受け：一宮瞬（いちのみやしゅん：ダンス魂が…徐々に復活。）

昼寝シアン先生『放課後のエチュード』２巻のあらすじ

芸術系私立学校に通う見延と一宮。

ダンスを専攻する二人は、学年が違えどペア練習を組んだことで、お互いへの気持ちが芽生えた二人。付き合うこととなった二人だったが、新しいペア練のパートナーもでき、ダンス環境にも少しずつ刺激のある変化が。

そしてそんなある日、二見がとんでもない案件を持ってきますーーー。

昼寝シアン先生『放課後のエチュード』２巻：ネタバレ！？感想レビュー

作品の魅力１：やっぱりバレエへの情熱

このシリーズの魅力は、二人のバレエへの情熱です。スポ根には興味がないのですが（w）、そちらの方面ではなく、自分の意志でやりたいことを選択し、突き進んでいく二人を描いています。

一宮にはダンサーとして身体的な限界があり、一度諦めるところでしたが、見延に出会うことでまたダンサーとしての情熱を取り戻していく過程が描かれています。しかし、踊りたいという気持ちだけでなく、その気持ちをしっかりと自分で認識して、自分で選択して、自分で形にしたい、とはっきり意思表示をする。今まで指導されてきた二見に意見をぶつけます。そして、その姿を見延、そして母親が見守ります。

一方、見延の方は、自身のダンサーとしての情熱に加え、二見への嫉妬心にも後押しされて、彼なりの情熱を見つけていきます。そして体格だけはいいのに才能がそれに釣り合っていないと思っていた（思われていた）見延も、真剣にバレエへ取り組んでいきます。

決してスポ根ではないのだけど、お互いが刺激しあいながら前へ進んでいく姿が、愛らしく、若さっていいなぁ、と。w

作品の魅力２：二人の関係性の進展

正式に付き合い始めた一宮と見延。

最近の漫画はどのジャンルも付き合った後のイチャイチャを見たいっていう読者が多いのでしょうかね。イチャイチャというか、見延はもう子犬化してるような感じが…。w

イチャイチャしながらも、ダンサーとしてお互いにいい刺激になっていることは確か。

一宮を筆頭に、勝手にライバル心を燃やしている？！二見、そして本場ロシアのダンサーたちを見ることで、悔しい、踊りたいと感じる見延。正直、私はそう思える見延が羨ましい。w 悔しいっていう感情は、ある程度才能がないと起きない感情。芸術系は、努力だけでは補えない部分が本当に多いですよね。

一宮は、悔しいという感情よりも、もっとストレートに、スポットライトを浴びて踊りたいという気持ち。この気持ち。これは誰もが感じられる感情。それをトップレベルで…となると、もちろん才能の話になってくるんだけれども、レベルにかかわらず、何かをやりたい（want）の気持ちは、大切にしたいし、その気持ちを実行に移すのも、歳を重ねると難しくなってくるわけで…。

とにかく、BL作品というよりは、普通にバレエ作品として読んじゃってる自分です。

この二人の方向性は一緒なんだけど、アプローチの仕方や、各々が持っている武器（才能、体格、コネその他）も違っているので、お互いがいい刺激になっているのです。