樋口美沙緒先生『恋する食卓』:タワマンに漂う美味しい田舎味噌の香り

樋口美沙緒
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こんにちは。

今日は、樋口美沙緒先生の『恋する食卓』をご紹介します。

食べ物ネタが絡んだお話に、どうしても惹かれてしまう私……😅

作品データ

恋する食卓

樋口美沙緒
イラスト:末広マチ

刊行年月:2025年03月10日

出版社:白泉社

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どんな作品?

樋口美沙緒先生が2011年から同人誌や単話で発表してきたお話が1冊にまとまりました。

食べ物を絡めたお話。イケメンオレ様脚本家・櫛木隼(くしき・しゅん)と、貧乏な苦労っ子・ユキの幼なじみラブ。

表紙のほのぼのした雰囲気から、お話は思わぬ方向に向かっていきます。少しミステリアスで、しっかり展開していくので、普段ほのぼのしたお話に物足りなさを感じる自分でも楽しめました。

紙本で拝読しましたが、四六版、上下段構成で、読み応えがあります。3月、4月……と、1年が月ごとに章分けされているので、読みやすい構成です。

物語は、オレ様脚本家の櫛木の視点でスタートします。脚本家としても成功し、容姿端麗のためテレビ出演など定期的な露出でも人気を高めている彼は、もともと田舎出身。

ある日、田舎にいた時に仲の良かった幼なじみ・ユキが上京し、同居するところから物語は始まります。

これでもかとばかりにオレ様節を発動させる櫛木ですが、章を読み進めるごとに、彼とユキの田舎での思い出が徐々に語られていきます。

同居生活のあれこれから一転、様子のおかしいユキに視点が移ると、物語はミステリアスに展開していきます。

イラスト担当の末広マチ先生は人気の漫画家さんのようで、口絵も可愛らしく、巻末にはイラストも収録されています。

(マチ先生のカラーイラスト&描き下ろし16Pショートが楽しめる特別小冊子つきのものもあります。気になる方はチェック!)

カップリング

攻め:櫛木隼(イケメン脚本家兼作家。オレ様キャラですが、ユキへの愛情ダダ漏れです)

受け:円野幸宏(ユキ。家庭に問題があり、幼少期から苦労してきた隼の幼なじみ)

あらすじ

櫛木隼は、容姿端麗な脚本家兼作家。テレビにも出演する有名人。そんな彼の実家はとある田舎の地主。高校生まで一緒に過ごしていた幼なじみのユキが突然上京することになり、隼の家に転がり込んできた。

朝ごはんを作るユキのせいで、洗練されたおしゃれなマンションに漂う田舎味噌の香りにイライラする隼だが、懐かしいユキとの思い出がゆっくりと蘇っていくーーー。

樋口美沙緒先生『恋する食卓』:ネタバレ!?感想レビュー

個人的な総評として、意外性はそれほどないものの、しっかり展開されていくストーリーは楽しめました。ただ、残念ながら深みが足りなかった。

樋口先生の作品は、ハヤカワからリリースされているBLSFアンソロジー『恋する星屑』の短編を拝読したことがあります。あの短編がとても好きで、今回この作品を手に取りましたが、あの時に感じた明確な空気感は、今回感じることがありませんでした。

作風

お話は、オレ様キャラである隼(しゅん)の視点から描かれていきます。オレ様キャラを強調するためではありますが、自分が一番的な隼の描写は少し誇張しすぎており、読者を少し不安にさせるかも。w

田舎にはほとんど帰省していなかった隼のもとに、母親から突然連絡があります。学生時代まで一緒に過ごしてきた幼なじみのユキが上京するので、しばらく居候させてやってほしい、と。

ダサい田舎っ子のユキが、東京の洗練されたおしゃれ生活を堪能している自分のサンクチュアリにやってくるなんて!と、イライラ気味の隼。

ユキは料理が得意で、美味しそうな食べ物が登場するのが楽しいです。

決して複雑な料理ではないのだけど、田舎の生活を思い起こさせるそれらの料理描写は、隼とユキの思い出でもあり、それらの描写を介して、田舎での二人の関係性が明らかになっていきます。

物語の視点

物語の中間に差し掛かり、物語の展開が、ほのぼのしたものから、どこかミステリアスで、雲行きが怪しくなっていきます。

就活のために東京にやってきたユキですが、何か他の目的がある様子。

物語は、中間から隼からユキの視点へとシフトします。

隼とユキの想いが描かれていたそれまでの展開から、ユキの過去、そして東京に来た本当の理由へと展開されていきます。

この展開のシフトがあったからこそ私はこの本を手に取ったといっても過言ではない。

ただ、ちょっと残念だったのは、ユキの視点にシフトした際に、少し物語を説明しすぎたのでは?と思いました。過去の出来事の描写も、少し味気なく、状況説明だけが脳裏に残りました。

物語は表面的に進んでいくだけで、ユキの気持ちに共感できなかったです。

事件解決に向けてのラストの描写は読み応えはありましたが、前半に比べると、隼の存在感は減ってしまって、それも残念ポイントの一つ。

男性の魅力とは

二人のキャラは、28歳の設定。

は物書きですが、一応有名人。華やかな世界に住んでいる設定なのですが、キャラに奥深さやあざとさがありませんでした。

ユキは田舎っ子で、それも隼というオレ様キャラを介して描写されています。

どちらのキャラにも、普段目にする男性の中にある「何か」、魅力的なものを見出すことができませんでした。それがキャラの深さを感じられなかった理由の一つです。

特にユキは幼少時から苦労した設定。彼から見える景色が、私には表面定期にしか捉えることができなったです。彼のトラウマ体験があまりにも表面上の説明だけで終わってしまったため(読者を思ってのことでしょうか)、陽の部分が引き立たない。

キャラもそうですが、物語全体的に、明るすぎる。w

樋口先生の作品に限らず、昨今のエンタメは暗くない作品がほとんどになってしまったのか……。

ただ、タイトルからみても、ターゲットとしている読者層は闇を求めてはいないのでしょう。

やはり、私はBL小説の読み方を間違っているのだと思います。

3月、4月……と、月ごとにお話が進んでいく構成も面白く、全体的に読みやすくまとまっています。事件もきっちり解決しますので、爽快な気持ちでラストまで楽しむことができます。❤️

樋口美沙緒先生『恋する食卓』を今すぐ読む方法

樋口美沙緒先生『恋する食卓』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。

どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。

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まとめ

今回は、樋口美沙緒先生の『恋する食卓』をご紹介しました。

優しいお話ですが、ほのぼのだけでは終わらないお話です。少しミステリアスな展開が待っているので、読み応えがあります。末広マチ先生の可愛らしい挿絵も楽しめる作品でした。

読まれる方は、できれば描き下ろしコミカライズが収録されたものをオススメします。

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