海野幸先生『理系の恋文教室』:アラフィフ教授に訪れた…春

海野幸
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こんにちは。

今日は、海野幸先生の『理系の恋文教室』をご紹介します。

大好きな草間さかえ先生の挿絵ですが、表紙の教授の枯れ具合が秀逸!w

内容も期待を裏切らない、オジサンBL好きにはなかなか楽しめる作品でした。

作品データ

理系の恋文教室

海野幸 Sachi Umino

イラスト:草間さかえ

刊行年月:2011年12月20日

出版社:二見書房(シャレード文庫 う3-10)

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どんな作品?

海野幸先生のシャレード文庫からの10冊目にあたる、2011年の作品。

見てください、表紙の覇気のないおじさん。w

バラを抱えているのに、まったく華がない、おじさん。😆

でも、作中の口絵でのおじさん(教授)はとても素敵です。もちろん伊瀬もかっこいいですし。さかえ先生のイラストがぴったりなキャラでした。

物語は、工学部の教授・春井先生の視点で描かれています。40代の春井教授と、成績優秀なゼミ生の伊瀬のお話。

頼りない春井は、いつもゼミ生の伊瀬に叱られる日々で、怯えながら生きています。ある日、偶然伊瀬が書いたラブレターを読んでしまい、二人の関係は少しずつ距離が近づいていく不思議な作品です。

アラフィフの教授がもだもだするお話なので、おじさん好きには特に読んでほしい1冊です。

恋愛云々以前に、人間関係が苦手な春井。このおじさんがどうやって伊瀬に恋?をして、どうやって二人が近づいていくのか……。

とにかく春井先生が悲観的すぎて残念ですが w、彼の心を覗くと、自信がないなりに、ちょっとがんばってみたり、傷ついてみたりと、奮闘ぶりが楽しめます。

見えていなかった伊瀬のあれこれが、少しずつ記憶を辿ると共に繋がっていくクライマックスは爽快で、面白かったです。

カップリング

攻め:伊瀬(頭脳明晰なクールな学生。もたつく春井にいつもイライラ……)

受け:春井(理工学部教授。落ちこぼれの避難所とされる春井研究室で日々怯えている)

あらすじ

理工学部・経営工学科にある春井研究室は、落ちこぼれの避難所とも言われている。生徒に押され気味でもたつく春井教授は、いつも頭脳明晰なゼミ生の伊瀬に叱られっぱなし。先生としても認めてもらえず、怯えた日々を送っていました。

そんな春井先生は、ある日、偶然伊瀬の書きかけのラブレターを読んでしまいます。クールな伊瀬のそれは、とんでもなくストレートで、あまりにセンスのないラブレター。

さすがの春井先生も何かアドバイスをしようとすると、真面目な伊瀬は、春井の元で恋文の書き方を学ぶことにーーー!?

海野幸先生『理系の恋文教室』:ネタバレ!?感想・レビュー

面白い1冊でした。

とにかくアラフィフ教授にクスクスと笑いつつ、どんなクライマックスになるのかワクワクしてしまった。w

春井先生

お話は、春井先生の視点で語られます。

このアラフィフの春井先生、冴えない。w

容姿のお話ではなく、性格が。

研究室の助手にもこき使われ、学生たちのエネルギーに押され、学校でも他の教授たちとのコミュニケーションもうまく取れない始末。そんな春井先生は、成績優秀で知られるゼミ生の伊瀬に叱られてばかり。

先生としてさえ認められていないような扱いをされて、日々怯えているのに、何か困ったことがあったら伊瀬が現れる。そういえば、ゼミ室にも伊瀬はよく顔を出すなぁ、とのんびりモードで伊瀬を観察しています。

春井先生の心の問答を読者は覗くわけですが、確かに悲観的ではあるのだけど、そこにはやはり惹かれるものがあり(え?私だけ? w)、また彼が伊瀬に惹かれていく様子が窺えます。

中年・春井はどうやって伊瀬と恋に落ち、ハピエンを迎えるのか、気になってしまいます。

また、毎日怯えてはいるのだけど、それなりの常識はあるので!?、奇妙な伊瀬のラブレターにはさすがに物申さずにはいられず。春井先生に添削してもらおうと、あれこれ恋文を書いては持ってくる伊瀬のそのセンスのなさにも笑いました。

春井先生は、自分に自信がありません。

人付き合いが苦手で、仕事やその他もろもろ、人から褒められたり、ポジティブな言葉をかけてもらう機会がほぼない。だから、一向に自信がつかない。

当然それは、恋愛にも現れます。

ですが、自信がないなりに、伊瀬を想うようになっていく様子は興味深く、海野先生の物語の運びに魅せられました。

キャラ的にも、決して華があるわけでもない。かなり地味。でも、そんなキャラを、さかえ先生のイラストも手伝って、魅せてくれるのは、やはり海野先生の巧みな技量だからだと思います。

時間軸

思っていた以上に時間が経過します。

短期間のお話なのかと思っていたら、物語冒頭に大学3年だった伊瀬も、ラストでは大学を卒業します。

しっかりとした描写はあるのですが、季節感や時の流れはそれほど感じなかったのが不思議です。

特に物語の後半、4年になって学生の伊瀬が忙しくなったせいでは、さらりと描かれただけで、卒業まではあっという間な描写になっていました。

ラブ

アラフィフの春井先生のイケメン学生・伊瀬が恋に落ちるのか?

人を好きになるきっかけは、人それぞれだと思います。

春井先生の場合は、ずっと伊瀬のことを気にかけ、気にはなっているのだけど、それが恋愛に結びつくものなのかは最後まで疑問でした。

もちろん、読者は彼が伊瀬に惹かれていく過程がわかるのだけど、容姿端麗以外の伊瀬の魅力を私は読み取れただろうか……。w

春井先生は、伊瀬の優しさを汲み取っただろうか。

少し、微妙。

そういえば、困っている時はいつも伊勢君が助けてくれる……と、彼の存在を気づいているのだけど、同性、さらに教師と学生という立場を乗り越えて思いを寄せるだけのきっかけになり得るだろうか……。

一方、伊瀬がどのように春井先生を好きになったかは、伊瀬の視点で語られているのだけど、こちらの方がより自然に感じました。

海野先生は決して難しい言葉を羅列したり、しゃれたフレーズでキラキラした物語を書く先生ではありませんが、読みやすく、スムーズで、そしてまとまりのある文章を書かれる方で、魅力的なフレーズや描写も多々あります。

お話そのものだけでなく、こういった美しい文章も海野作品を読む楽しみの一つです。

海野幸先生『理系の恋文教室』を今すぐ読む方法

海野幸先生『理系の恋文教室』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

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まとめ

今回は、海野幸先生の2011年作品『理系の恋文教室』をご紹介しました。

私は草間さかえ先生も大好きなのですが、さかえ先生が描くちょっと弱っちい春井先生、そしてクールなめがね男子・伊瀬と共に物語を堪能しました。だって、イメージにぴったりすぎて笑ってしまった w

海野幸先生はたくさん作品を書かれているので、全作品を読むのはちょっと難しいですが、もう数作品読んでみようと思っています。

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