こんにちは。
今日は、木下けい子先生の『いつも王子様が❤︎』をご紹介します。
原作は月村奎先生ですが、木下先生の作風にもぴったりの可愛らしいお話でした。
作品データ
いつも王子様が ❤︎
木下けい子 Keiko Kinoshita
原作:月村奎
刊行年月:2013年12月16日
出版社:大洋図書(ihr HertZ series 148)
どんな作品?
木下けい子先生と、小説家・月村奎さんがタッグを組んだ作品です。
2010年の月村先生の小説『CHERRY』で、木下先生がイラストを担当されたことから、何度か一緒にお仕事されているようです。月村先生が原作を担当された漫画はこれが初めてではないでしょうか。
月村先生の小説はまだじっくり読んだことがないので、作品の特徴がどういったところかはまだわからないですが、木下先生のほんわかした絵柄と作風はいつもどおりで、癒しの作品になっています。
エロ漫画家の朝比奈は、アシスタントからの要求でハウスクリーニングを頼むことに。そこにやってきたのが、朝比奈が中学時代に好きだった佐原先輩ということで、朝比奈と佐原先輩の関係が面白おかしく発展していきます。
二人が再会して、佐原先輩の押し売りセールスに負けてしまう朝比奈がかわいらしく、また佐原先輩がちょっとSっけあるのも面白いです。
この物語は、月村先生の小説でもスピンオフがリリースされており、『眠り王子にキスを』シリーズとして、小説でも2冊リリースされています。
また、こだわりのある方はぜひ紙本チェックしてほしいです。
コミックス、そしてスピンオフ小説のどちらも、表紙がメタリック仕様になっていてかっこいいですよ!紙本ならではの遊び心も楽しみたい。
月村奎先生 x 木下けい子先生『眠り王子にキスを』シリーズ:読む順番
月村奎先生と木下けい子先生がタッグを組んだこのシリーズは、漫画と小説で3冊リリースされています。
- いつも王子様が ❤︎ (漫画)
- 眠り王子にキスを(小説)
- 隣人は恋人のはじまり(小説)
読む順番は、リリース順番でいいと思います。
どれも1冊で完結はしておりますが、キャラがクロスオーバーしたり、番外編が収録されているので、キャラを知っていると、より楽しめると思います。
カップリング
攻め:佐原(どこぞの御曹司のはずが、清掃員に。会社が倒産したのかと朝比奈に心配される)
受け:朝比奈(そこそこ人気のエロ漫画家。人気はあるが、仕事を誇れないところがある)
あらすじ
エロ漫画家としてそこそこ人気のある朝比奈は、アシスタントと二人で仕事をこなす日々。部屋の掃除が疎かになり、アシスタントの要望でハウスクリーニングを頼むことにした。
そこにやってきたのは、偶然にも朝比奈が中学生時代に恋心を抱いていた佐原先輩だった。御曹司だと聞いていた佐原先輩が清掃員をしていることを知り、ご両親の会社が倒産したのかと心配しつつ、朝比奈も自分の仕事を誇れないでいた。
それなのに、昔のことを蒸し返され、じわりとからかってくる佐原の押し売りについつい散財する朝比奈はーーー。
木下けい子先生『いつも王子様が ❤︎ 』:ネタバレ!?感想・レビュー
作品の魅力1:可愛らしい絵柄と世界観
木下先生の作品のポイントは、なんといっても癒しです。
どろどろした作風や奥深い心理描写は(いい意味で)ありません。
基本的に、誰もが気軽に読めて、ほっと一息つけるような癒しの作品が、木下先生の特徴です。先生ご自身はきっと譲れない萌えポイントがいくつかあるでしょうが、やはり読者ファーストで描かれている先生じゃないかなと思っています。
セリフのひとつひとつもかわいらしく、読者の萌えにハマるものも多いかもしれません。
この作品を読んで、エロ漫画家というちょっぴり特殊な職業の朝比奈は、自分の仕事をほこれないでいる。もしこのお話を小説で読んだら、キャラクターの自信のなさがお話のポイントになりそうなんですが、漫画で読むと、そういった心理描写が少し軽くなっています。
対する佐原の仕事はハウスクリーニング。学生時代にお金持ちの御曹司で有名だった佐原先輩が清掃員になるなんて……と、自分の仕事を誇れない朝比奈も、先輩の以前と今、さらには自分の仕事と無意識のうちに勝手に比較している。そしてそれを指摘する佐原先輩。
可愛らしい癒しの作品の中にも、仄かにお互いのコンプレックスへの葛藤が練り込まれています。
しかしながら、あくまでもコミカルに、そしてポジティブに。
ちょっぴりシリアスになりそうなシーンでも、必ずほんわかするシーンで和ませて、ライトな作品になっています。
シリアスな表情の後にすぐほっこりフェイスが登場するため、癒しではあるのだけど、少し悪く言えば緊張感がありません。個人的にはもう少しはっきりとしたメリハリをつけてもいいのでは?と思いました。
作品の魅力2:二人の書き下ろし
原作担当の月村奎先生のショートストーリー書き下ろし、そして木下先生による漫画の描き下ろしの2つが収録されているのも魅力の一つです。
朝比奈がよくご飯を買いに行くデリのシェフである堀篤志。彼のお話は、月村先生の小説『眠り王子にキスを』で読むことができます。収録されているショートストーリーも掘と恋人である宮村のお話になっているので、『いつも王子様が❤︎』が気に入ったら、ぜひ小説の方も読まれると、世界観がつながっていきます。
小説とコミックがスピンオフなどで世界観がつながっていく手法はたまにありますが、楽しくて好きです。
木下けい子先生『いつも王子様が❤︎』を今すぐ読む方法
木下けい子先生『いつも王子様が❤︎』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
ebook Japan:クーポンが魅力です。無料漫画も多々あり。
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木下けい子先生『いつも王子様が❤︎』をもっと楽しむ方法
この作品は、スピンオフが出ているのでシリーズとしても楽しめます。どちらも小説で、木下先生がイラストを担当しています。
特に『眠り王子にキスを』を読んでみてもいいと思います。
まとめ
今回は、木下けい子先生(原作:月村奎先生)の『いつも王子様が ❤︎』をご紹介しました。
1冊完結のコミカルで読みやすい1冊です。BL描写はありますが、ほんわかしているので鮮明な描写が苦手な方にも読みやすい作品かと思います。
木下先生の作品を初めて読んだ時は、少し物足りないかなぁと思いましたが(当時はドロドロのシリアスものが好きだったので)、癒しを求める今は、先生の作品が自分の好みにぴったりで、疲れた時にはたまに読み返して癒されています。
そんなほんわか作品をお探しの方はぜひ読んでみてください。☺️
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