作品データ
よるとあさの歌
はらだ
刊行年月:2015.10.01
出版社 竹書房
どんな作品?
はらだ先生のハッピー系。
Rシーンかなり多め。
ちょっと痛そうな暴力的シーンあり。先生の作品はこれくらいが普通なんでしょうか。w
このシリーズは2巻でており、こちらは1巻目。
勢いのあるイラストレーションと、欲情の表現が若々しく、活き活きしてる。相変わらずはらだ先生の描くキャラはどこかクズ系なんだけど、愛らしく、憎めない。そんな作品です。
やらしすぎるのは苦手だけど、もう、はらだ先生の作品は魅力がありすぎて、読まざるを得ないです。w
物語は攻めの朝一の視点から描かれています。
カップリング
攻め:朝一(クズなバンドマン)
受け:ヨル(一途なバンドマン)
あらすじ
女の子にモテたいバンドマン、朝一。彼のバンドに、人気のヴォーカリスト、ヨルがベーシストとして助っ人にやってきます。そして、お酒に酔った朝一は、何を間違えてかヨルと関係を持ってしまう。
男には興味がないはずの朝一だけど、ヨルの音楽を聞いた途端、体に衝撃が走り、欲情が止まらなくなる。
実はヨルは、朝一にずっと憧れていたことがわかり、2人はの関係は思わぬ方向へ向かっていきます。
はらだ先生『よるとあさの歌』のみどころ
スピード感があり、昔音楽もやっていたはらだ先生ならではの、迫力あるステージシーンが楽しめ、先生のイラストレーションも堪能できる作品です。
作品の魅力01:止まらない欲情
確かにストーリーはあるんだけど、正直、この作品は至る所で欲情してます~。w
今まで読んできたはらだ先生の短編集も、激しいRシーンがあったけど、短いお話だしね、と割り切っていた。
でも、連載モノでもこれだけRシーンぶちこむんですね。w そしてどれもこれもかなりやらしい系です~。個人的に好きな美エロティシズムではなく、欲情のソレ。性欲のソレ。単刀直入なソレ。w
はらだ先生の萌えポイントなのか、髪の毛を触るクダリも垣間見ることができます。
はらだ先生らしい表現で、それが作品に魅力になっていることは確か。えちぃのが好きな方は、是非読んみてください。
作品の魅力02:ヨルの純愛
ヨルは、天然ですね。w
1巻では、少々痛々しいシーンがあります。それでも読み続けたのは、私のBL視点は絡みシーンよりもストーリー性。
この作品で私が追ったのは、ヨル。クールで音楽性のある彼が、どうしてかチョイダサな(笑)朝一に惚れてるっていう設定。人を好きになるきっかけはわかりませんからね。w
で、これがほんと馬鹿みたいに想い続けるんです。罵られても、ずっと欲情してる。w
もちろん漫画の世界なんだけど、若い頃ってこんな感じ…かもね。
作品の魅力03:朝一の葛藤
ヨルの純愛に対抗すべく、朝一の方は激しく拒みます。
もともと女の子にモテたくてバンドを始めたくらい、女の子好き。なのに、ヨルとは間違って関係を持ってしまうし、さらにはヨルの歌声を聞いて欲情しちゃいます。
いや、ものすんごくいい音楽に出会った時に抑えられない感情が溢れてくるのはわかりますが、こんな感情じゃない!!!w
ただ、男に欲情する自分に納得のいかない朝一は、ヨルの心を弄ぶんです。そしてふとしたことから女の子を傷つけてしまう。そして、女の子のお兄ちゃん(怖い人w)に痛い目に合うんです。
これ、有名なシーンですね。
実はこの作品、いくつか有名な「語録」があるようで…
グーグルさんで「よるとあさの歌」と打つと、「砂利」ってでてきませんか?w
「おはようフェ…」も有名。
とにかく、話題になった語録があるということで、はらだ作品を少しでも知ろうと、確認のためにこの作品を読んだ次第です。w
とにかく… このお話はまともなキャラが存在しないお話です。w
朝一は元々ちょっとクズな男子だし、ヨルの心を弄ぶのもひどい話なんだけど、結局この砂利事件(笑)を境に、少しずつ自分の気持ちを見つめていきます。ヨルに対する気持ちと、アーティストとしてのリスペクトも含めて、巻末で決心がつく。
ぶっとんではいるものの、純愛のお話になってます。
はらだ先生の『よるとあさの歌』を今すぐ読む方法
はらだ先生の『よるとあさの歌』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
最初の数ページをサンプルで今すぐ読むことができます。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。(どちらのサイトもサンプルがあります。)どちらのサイトもBL作品の品揃えがよく、ほとんどの作品はサンプル立ち読みができます。また、無料で読めるBL作品がたくさんあります。
コミックシーモアは頻繁にクーポン割引あり。
Renta!は、レビューを書くとスタンプがもらえる機能などあり。
はらだ先生の『よるとあさの歌』を漫画以外で楽しむ方法
はらだ先生の『よるとあさの歌』を漫画以外で楽しむ方法は、ドラマCDです。
1と2のドラマCDがしっかりリリースされております。音楽系なので、ロック系の音楽もちゃんと入ってるのでしょうか。それより、これだけ痛いシーンとか絡みシーンが多いのに、それをどうやってオーディオで表現しているのか、興味があります。
発売元の マリン・エンタテイメント(座裏屋先生のドラマCDも同じ会社でしたね)のサイトでサンプルを見つけました。
声の感じから、やはりターゲットは若者かな。
まとめ
この作品はおすすめか。
正直、読者の好みによるでしょう。
私自身は、はらだ先生のダウナーな作品が好きです。
この作品は激しい絡みシーンの連続なので、それが苦手な人にはオススメはできない。しかし、先生のユニークでぶっとんだストーリー展開や描写は、やはり魅力的なのは一目瞭然。
また、先に言ってしまうと、2巻目はすごくいい仕上がりになっております。
これからもまだまだ面白い作品を描き続けていくであろうはらだ先生の過去作。まだ読んでいないなら、今すぐ読んでおくといいと思います。
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