こんにちは。
今日は、志水ゆき先生の代表作の一つ『是 – ZE -』から、7&8巻で描かれている近衛&琴葉についてご紹介します。
物語はゆっくりと核心に迫っていきます。三刀家について、そして他のカミサマとはちょっと違う存在の近衛、彼らにはどんな背景があるのでしょう。
作品データ
是 -ZE- 7巻、8巻
志水ゆき Yuki Shimiz
刊行年月:2008年11月15日, 2009年8月15日
出版社:新書館(ディアプラス)
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どんな作品?
『是 – ZE -』は、BL雑誌『Dear+』にて、2004年4月号から2011年5月号まで連載されたお話。
志水ゆき先生の代表作の一つで、コミックスは全11巻(全60話)の長編シリーズ。
群像劇で、複数のカプが登場するので、自分の推しのカプを楽しんだり、違うタイプの葛藤や萌えポイントを楽しむことができます。
背景にある世界観がすばらしく、全体としてのお話の流れもクライマックスに向けて壮大につながっていくのも魅力の一つです。
『是 – ZE -』そのものの魅力については、以前ご紹介させていただきました。
カプその1:雷蔵&紺(こん)。コミックスでは、1、2巻を中心に二人の関係性がコミカルに描かれています。カップル成立した後も、箸休め的な場面でたびたび登場しては、読者を楽しませてくれます。
カプその2:玄間&氷見(ひみ)。コミックスでは、3、4巻で描かれています。氷見の一途な想いが通じ、無事にカップル成立。玄間は不器用ですが、自分なりに愛情表現しているようです。
カプその3:守夜&隆成をご紹介しました。コミックスでは、5、6巻で描かれています。イチャコラシーンはありませんでしたが、まさかの!?守夜が受けという…… w
今回は、謎の多い近衛(このえ)と琴葉(ことは)をご紹介します。
7巻には、BL雑誌『Dear+』2008年3, 4, 6, 7, 8月号に連載された5話および描き下ろしが収録。
8巻には、BL雑誌『Dear+』2008年12, 2009年1, 2, 4, 5, 6月号に連載された6話が収録されています。
カップリング その4
攻め:近衛(このえ:もともとの主人を亡くし、幼い琴葉の世話を始める)
受け:琴葉(ことは:可愛い幼少期からの成長を見せてくれる。無垢!w)
7&8巻のあらすじ
カミサマの近衛は、主人であった力一を亡くし、先が見えないでいた。
そんな時に和記に頼まれたのが、言霊師の一族・三刀家(みとうけ)の女当主だった千乃(ゆきの)の子・琴葉の面倒だった。
琴葉を生んだ際に千乃は他界。千乃のカミサマが琴葉の面倒を見ていたが、白紙となり、カミサマがいなくなった。そこで、4歳・琴葉の面倒を近衛が見ることになった。
屋敷の一室に閉じ込められたままの琴葉は、三刀家最年少にいて絶大な力を持ち、次期当主となる。
しかし自分の力を理解しておらず閉じ込められていた琴葉は、近衛との信頼関係から、少しずつ人間らしく生きるようになるのだがーーー。
志水ゆき先生『是 – ZE -』7、8巻:ネタバレ!?感想レビュー
7巻からは、物語全体のクライマックスに向けて、今まで謎だった世界観の全体像が見えてきます。
カプのお話はもちろん、言霊師一族としての三刀家(みとうけ)、そして和記の存在、過去のお話など。
6巻ほどまでは、世界観に惹かれてはいたものの、BLとして楽しんでいました。ですが、7巻からは時代を跨いだストーリー展開がほどよく複雑になり、お話の奥行きが一気に深まり、ただただ魅了されていきました。
言霊師の一族・三刀家とは
これまでは、甘いものが好きな無口な男の子として琴葉が描かれておりましたが、7巻から彼の家系である三刀家(みとうけ)、そして近衛(このえ)との関係性と近衛の過去のお話などが明らかになっていきます。
三刀家(みとうけ)は、言葉の力だけで人間を自在に動かすことができる能力を持つ特別な家系で、言霊師として存在します。
現在の三刀家の当主は彰伊(しょうい)。阿沙利(あさり)はそのカミサマです。この二人のイチャコラは1巻からずっと続いていますが、二人の関係性はまだ描かれていません。
彰伊(しょうい)は三刀家の現在の当主ではあるのだけど、言霊師の当主は、本来一番力のあるものが請負うもの。それが、琴葉です。
琴葉は彰伊よりも遥かに言霊の能力があるのですが、幼少期は自分の能力を抑制できないが故に、和記の屋敷に閉じ込められていた。17歳になった時に当主の座を譲る。
琴葉の面倒を見始めた近衛は、小さな次期当主に人間らしい生活をさせようと、結界の張られた小さな部屋から連れ出そうとします。
今まで志水先生が積み上げてきた世界観(言霊の力、お家問題、カミサマの存在意義)全てが微妙に絡み合い、ゆっくりと謎解きが始まります。
そこには、琴葉と近衛だけでなく、彰伊と阿沙利の関係にもつながっていく物語の展開の作り込みが素晴らしい!
近衛という存在
近衛(このえ)は、琴葉の祖父にあたる力一(りきいち)のカミサマだったという設定です。
力一については、まだ語られていませんが、阿沙利と共に力一のカミサマだった。しかし、力一が亡くなり、阿沙利は彰伊のカミサマになることで白紙にならずにいた。
近衛は前へ進むことができずにいましたが、琴葉の面倒を見るようになり、琴葉のカミサマへとなっていきます。
琴葉が17歳になり、正式に三刀家の当主として仕事をする際に、全ての災はカミサマである近衛に降りかかることになります。ただ、琴葉の力は凄まじい破壊力のため、それを受け止める近衛の姿に琴葉は耐えねばならない。
近衛と琴葉の関係性はどんな結果が待ち受けているのか。
ぜひ7、8巻で確認していただきたいです!
和の世界観と時間の関係
もう一つ、個人的に魅力を感じるのが、和の雰囲気です。
1巻から登場した皆が住んでいる屋敷は洋館ですが、なぜか和記の部屋だけ和風ですね。そしてこの洋館の奥にある特別室。そこはまさにカミサマが創り出される神聖な場所でもあります。
この和の雰囲気は、7、8巻でさらに物語の世界観を盛り上げてくれます。
まるで神社のように祀られている小部屋、阿沙利と近衛がつける狐面、そして言霊師として仕事をするための閻魔長などなど、小物まで和のアイテムが散りばめられています。
それと共に、物語の時代背景も過去へと振り返るシーンが増えていきます。
そして、阿沙利と近衛が他のカミサマとは違って描かれてきた理由。
それは、和記との関係性および力一という男との関係にも関連している。
過去と現在を行き来する形で進んできた物語も、いよいよクライマックスへと向かっていきます。
こういった小物や時空間の演出などが、物語をより深く掘り下げていきます。
しっかりBLはしているのだけど、志水先生の作品の表現方法が素晴らしい!
BLという限られたジャンルではありますが、逆に何をやってもOKという自由なジャンルでもあるのかなと思います。ますますBLの面白さに心が躍りました。
阿沙利という存在
7、8巻では近衛&琴葉がメインで描かれていますが、琴葉の兄にあたる彰伊、そしてそのカミサマである阿沙利についてもゆっくりと語られています。
阿沙利は昔からいるカミサマで、近衛と同様、力一(りきいち)のカミサマでした。その後彰伊のカミサマになるのだけど、カミサマにも寿命はありますーーー。
彰伊と阿沙利の甘い関係は、1巻からずっと描かれていましたが、8巻の終わりで、彼らの関係に変化が起こります。
9巻では、いよいよ彰伊と阿沙利の物語が明らかになります。
志水ゆき先生『是 – ZE -』を今すぐ読む方法
志水ゆき先生『是 – ZE -』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
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志水ゆき先生『是 – ZE -』をもっと楽しむ方法
番外編
『是 – ZE -』は、オフィシャルの番外編特集、そして、コミックスに収録されていない番外編がいくつか電子リリースされています。読み逃しているファンの方も多いのでは?要チェックです!
是-ZE- かみのほん
全プレペーパーや限定ペーパー、そしてサイン会のプレゼントペーパーなどなど、現在では入手困難なものを1冊にまとめてくれました。リリース当時に読むのが特権ではありますが、後からファンになった人やイベント参加が困難な読者にはうれしいかぎりです。ラブ度、高いです!
是-ZE- 春の雪 (前後編)
オールメンバーが山の宿に集まるお話です。前後編。
是-ZE- 春、逢い見る
春の嵐が到来!というお話です。このメンバーのお話がまた読めるのが本当にうれしいですね。レンタ Renta! さんのサイトでは、レンタル可能です。
ドラマCD
うれしいことに、この物語はドラマCDがリリースされています。
近衛&琴葉のお話がまとまった1枚があります。
コミコミスタジオさんにまだ「通常盤」の在庫があるようです。

また、ディアプラスからのオフィシャル告知で、中国語ラジオドラマも出ております。
(サイトは中国語です。)
興味のある方は、是非チェックしてみると面白いですよ。
まとめ
今回は、志水ゆき先生の人気シリーズの1つ『是 – ZE -』から、近衛&琴葉を中心にご紹介しました。甘い物好きの最年少の琴葉ですが、彼にも過酷な過去と一途な想いが明らかになって、、読者として一区切りついたような気が…… w と思ったら、いよいよ最後のカプである彰伊と阿沙利に突入です。もうここまできたら、最終巻まで一気読みです!
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