こんにちは。
私のBL勉強会も終盤になってきました。
自分なりに新旧のBL作品を模索するにあたり、何度も名前を目にし、いつか読もうと思っていた作品、志水ゆき先生の『是 – ZE -』を読み終わりましたので、ゆっくりご紹介しようと思います。
ユニークな世界観があって、面白くて、メッセージもあって、感動して……そして、めっちゃBLしてました!w
まだ未読の方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ一度読んでみてください。BL史の名作です。絵には時代が表れますため、できる限り早く読まれることをオススメします。
作品データ
是 – ZE – (全11巻)
志水ゆき Yuki Shimizu
刊行年月:2005年1月15日
出版社:新書館(ディアプラス)
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どんな作品?
志水ゆき先生が2004年から雑誌『Dear+』で連載を開始した群像劇。
とある屋敷に同居するイケメン、イケジョたちが繰り広げるファンタジーな世界観を楽しめます。1巻からとにかく色濃いキャラたちが登場します。
本編は全11巻。その他に特典ペーパーやイラストなどをまとめた番外編『是 -ZE- かみのほん』やファンブックなどもリリースされています。
すでに完結しているので、これから読まれる場合は、ぜひ一気読みしていただきたい。
最初の数冊だけでは、世界観が少しわかりにくいのだけど、最後まで読むことで全てのキャラや壮大な世界観が理解できて、楽しめます。
また、志水先生の画力も、巻を追うごとに上がっていきます。
BL作品なので、どのキャラもしっかりとファンサービスがあるのですが、途中まで読んで世界観に惹かれていくと、BLとしてではなく、普通に面白い漫画として作品にのめり込んでいきました w
志水ゆき先生『是 – ZE -』の魅力
世界観

志水先生の作品スタイルは、私が知っている限りでは、短編を描くよりも、まずは世界観を創り上げる手法です。そしてその世界で暮らす複数のカプたちをゆっくりと描いていく。
カプのタイプもそれぞれ違うので、1つの作品を読むだけで様々なカプや癖(へき)を楽しむことができます。
『是 -ZE-』の世界観は壮大なものですが、物語はある洋風の屋敷からスタートします。
1巻の冒頭。この屋敷には6人のイケメン・イケジョが住んでいます。
和記(わき)、紺(こん)、櫻花(おうか)、紅緒(べにお)、近衛(このえ)、琴葉(ことは)の6人で、櫻花と紅緒は女性カプというのも面白いです。一応BL作品ですので、櫻花&紅緒のイチャコラはほとんど出てきませんが、すべて男の子だけというよりリアリティがあります。
そして、この屋敷に青い目の日本人・雷蔵(らいぞう)がハウスキーパーとして住み込みで働くことになり、そこから賑やかに物語がスタートします。
屋敷内のこのメンツで色恋沙汰が展開されるのかと思いきや、少し物語を読み進めると、ホラーのような現象が起こったり、実は彼らは普通の人間(!?)ではなかったり、新キャラがどんどん登場したりと、とにかくスピード感ある展開。
賑やかすぎるな……と思うかもしれませんが、2巻、3巻と進んでキャラと世界観に慣れていくと、あっという間に物語に入り込んでいきます。
屋敷は洋風なんですが、どうやら住人をまとめている和記というキャラは着物を着ているし、登場人物の名前も「和」の雰囲気があります。ラストに向かって和記のお話になると、完全に和の世界へと引き込まれていきます。
雷蔵は、名前こそ和的ではありますが、目の青い男の子。
若干の「洋」があることで、和が際立つのも興味深いです。
アクションのようなシーンも多々登場し、設定もファンタジーということで、懐かしい少年ジャンプのような世界さえ感じる作品になっています。
アクション

志水ゆき先生の作品には、アクションシーンが多々登場します。
この作品では、キャラたちが「災厄」を受けるという設定。「気」のようなものを受けるごとに、自分の体にダメージが生じる。例えば、急に手が吹っ飛んだりするわけです。そんな迫力あるアクションが勢いよく描かれているのは、志水先生ならではだと思います。
アクションシーンが登場することで、ファンタジーの中に「空気」が感じられる。
一度空気が感じられると、音や匂いなども感じやすくなり、一気に物語に入り込んでいきます。
BLネタとユーモア

志水先生の作品は、ファンサービスがしっかりしています w
魅力的な世界観やストーリー展開になっていきますが、やはりBLがメインです。
ですので、恋愛模様が描かれていて、もちろん絡みシーンもがっつり描かれており、ファンを裏切りません。
そもそもこの世界観こそ、BLのために創られたようなもの w
カプになっているのは、「言霊師(人間)」と「カミサマ(紙様)」という存在。
この物語に登場する人間たちは、特殊な能力を持っています。この能力を使うたびに、それと同様の痛みが自分に返ってくるという仕組み。その自分に帰ってきたダメージを修復するために「カミサマ」が存在します。
人間と、ペアになっているカミサマが接触することで、ダメージを治癒することができるのですが、この「接触」がBLポイントになっています。
人間とカミサマのペアは、同性でなければならない。そしてダメージ治癒のためには、粘膜を接触させねばならない。w 全てがBL仕様。w
志水先生が作り上げたこのユニークな世界観のおかげで、物語がどう進んでもBL描写があるという優れモノです w
コメディタッチで物語は始まりますが、カプによってはかなりシリアスなお話の展開もあります。が、切なさはあっても、絶対にハッピーエンドで終わるのもうれしいです。
以前、志水先生のインタビューを本で拝読しましたが、どんなに難しい環境にあっても、絶対に一人くらいは自分の味方をしてくれる人がいる、というメッセージを描きたいとおっしゃっていました。
この作品もまさにそれで、カプの間にある恋愛を超えた信頼関係が大切に描かれていきます。
アナログ画

この物語の1巻がリリースされたのは2005年。
今の志水先生の絵柄に比べると、少し荒さはあるにせよ、基本的なイケメンのスタイルや背景などはかわりません。また、魅力的なアクションシーンも健在です。
この物語の優れているところは「世界観」だと思いますが、やはり先生が作り上げたファンタジックな世界観なので、今読んでも「古さ」は感じることがありません。
服装もそれほどトレンドを取り入れていないし、日常生活が描写されていないことで、レトロ感が出てくるガジェットたちや言葉遣いを気にすることもないんです。だからこそ、いつ読んでも色褪せない。
日本人に馴染みのある「和」をモチーフに使うことで、さらには日本読者のみでなく海外の読者にも楽しんでもらえるかもしれませんね。
志水先生は、今もアナログで描かれています。
流石にトーンなど部分的にデジタルを使うようになられたかもしれませんが、基本はアナログです。色付けも手作業なので、貴重です。
最近は漫画原画を展示したりするイベントも増えてきたので、ぜひ先生の原画もいつの日か見てみたいです。
季節感

最後に、これは『是 -ZE-』のみでなく、志水ゆき先生の作品すべての魅力ですが、志水先生の作品には「時間の流れ」「空気」があります。
時間の流れは、例えば季節感。
季節に合わせたイラストや色合い、イベントなどが描かれることが多く、そこに伴う空気も感じられます。
この世界観に入り込むと、例えば、舞台が山の中に映っただけで、フレッシュな空気を感じます。
花がきれいに咲くと、お花見に行った時のようなフローラルな香りを感じたり……。
こういった五感にアプローチする空気感は、志水先生の作品は非常に上手だなと思います。
最後に
全11巻、いつもでしたら、巻ごとにご紹介していますが、この群像劇に関しては、まずは作品全体の魅力をご紹介させていただきました。
具体的なカプの詳細は、また別の機会におしゃべりさせていただこうと思います。
志水ゆき先生『是 – ZE -』を今すぐ読む方法
志水ゆき先生『是 – ZE -』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
ebook Japan:クーポンが魅力です。無料漫画も多々あり。
Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。この作品は時々レンタル可能になります。
紙本は楽天を利用しています。電子書籍もありますし、洋書の取り寄せも安心。
日本企業を応援しております。
志水ゆき先生『是 – ZE -』をもっと楽しむ方法
番外編
『是 – ZE -』は、オフィシャルの番外編特集、そして、コミックスに収録されていない番外編がいくつか電子リリースされています。読み逃しているファンの方も多いのでは?要チェックです!
是-ZE- かみのほん
全プレペーパーや限定ペーパー、そしてサイン会のプレゼントペーパーなどなど、現在では入手困難なものを1冊にまとめてくれました。リリース当時に読むのが特権ではありますが、後からファンになった人やイベント参加が困難な読者にはうれしいかぎりです。ラブ度、高いです!
是-ZE- 春の雪 (前後編)
オールメンバーが山の宿に集まるお話です。前後編。
是-ZE- 春、逢い見る
春の嵐が到来!というお話です。このメンバーのお話がまた読めるのが本当にうれしいですね。レンタ Renta! さんのサイトでは、レンタル可能です。
ドラマCD
うれしいことに、この物語はドラマCDがリリースされています。
ファイナルまですべて揃っています。
コミコミスタジオさんにまだ「通常盤」の在庫があるようです。

また、ディアプラスからのオフィシャル告知で、中国語ラジオドラマも出ております。
(サイトは中国語です。)

興味のある方は、是非チェックしてみると面白いですよ。
まとめ
今回は、志水ゆき先生の『是 – ZE -』の魅力について、ご紹介しました。作品を既に読まれた皆さんは、他にどんな魅力を感じましたか?ぜひ教えてください。また、これから読まれる方は、志水先生が創り上げたこの世界観にハマること間違いなし!萌えポイントなどがたくさん見つかりますように……。
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