こんにちは。
今回は、ダヨオ先生の『YOUNG GOOD BOYFRIEND』をご紹介します。以前ご紹介した『YOUNG BAD EDUCATION』の続編で、ボリューミーな1冊。カップルとなった教師x生徒のその後が描かれておりますが、生徒・水沢が無事に成人していく過程が描かれていて、とっても素敵なカップルへと育っております。必読。❤️
作品データ
YOUNG GOOD BOYFRIEND
ダヨオ
刊行年月:2017.07.05
出版社:祥伝社(onBLUE comics)
どんな作品?
ダヨオ先生のデビューコミックである『YOUNG BAD EDUCATION』の続編。
中年教師と男子高校生の二人の恋の軌跡を読むことができます。
なんと、二人の10年を追うことができるこの2巻。想像していたいよりも(失礼!)はるかにいい出来で、あたたかい感動を与えてくれる作品に仕上がっています。
ビジュアル的にも変化を見せてくれる高校生から大学生、そして社会人へと成長していく水沢と、中年ながらも長年の想いが通じ、関係が熟していくたびに、人間性もまるくなっていく高津。そして日々の生活の中に幸福をみつけていく二人の過程が、なんとも微笑ましく、萌えます。
カップリング
攻め:水沢譲(みずさわ・ゆずる:なぜか先生に惹かれ、付き合うことに。理系脳。)
受け:高津康作(たかつ・こうさく:化学教師。中年にして、徐々に人生を謳歌していく。)
あらすじ
長年、務めている高校の生徒だった水沢に恋心を持っていた理系教師・高津。担任・高津からの想いを気にするにつれ、自らも高津を思うようになった水沢は、つきあうことに。高校卒業、大学、そして社会人へと成長していく水沢と、中年にして両思いとなり、毎日ドキドキしながらも、毎日のワクワクに幸せを感じていく高津。二人の軌跡はいつまでも続くーーー。
ダヨオ先生『YOUNG GOOD BOYFRIEND』のみどころ
1巻もすごく好きでしたが、この2巻!これが、ものすごくいい!
お話そのものも良いのだけど、それだけではありません。ページ数に拘らない1冊の作り方が、読者にとっても読みやすくなっています。少しネタバレ感想ありますのでご注意ください。
作品の魅力1:まさかの続編!癒しの二人
確かに、1巻の3編を読んだ時、このぎこちない二人はどんな感じのカップルになるんだろう〜なんて思ってましたが、こんな形で1冊にまとまるとは、うれしいです。今読んでも素敵ですが、当時連載を追っていた読者の方は、さらにうれしかったのでは!?
この二人の魅力は、ぎこちなさ。不安定。不自然。まさかこの二人が癒しになるとは思ってもいなかった。w
高校3年の水沢。担任の高津が自分のことを想っていると知り、気になり出したら自分も好きになっちゃった。恋愛に関しては無垢な高校男子。でも、ちょっとだけSっ気があるのか、高津をいじめるのが好き。
高津は化学教師。理系脳ですね。長い間水沢に想いを寄せていたのだけど、叶うと思っていなかった自分の恋心が急に叶ってしまったことで、ドキドキしながらも戸惑いながら交際をスタートしたところから、2巻はスタートします。
でも、校内で接触したり、相手が学生なのに手を出したりと、ドキドキしながらも意外と関係は進めていくんだね。w
そこはまぁフィクションとして…
水沢が初めて高津のうちに遊びに行ったり、水沢の誕生日にケーキを買ったり、そんなこんなで初めてのアレ、とか。
他愛もない日常の中にある二人だけの瞬間。
そんな瞬間のあれこれが切り取られた、エッセイのような作りになっています。連載スタイルではなく、ページ数に囚われないエピソードがまとまっているので、寝る前にちょっと読んだり、忙しい毎日の隙間に少し二人をのぞいてみたり、読者のペースに合わせて楽しめる作りです。
だから、漫画のキャラというだけでなく、読者の生活にも自然に身近に感じてしまう、というか。
そしてこの二人のお話、なんやかんやと10年ほど追うことになります。表紙からもわかりますが、17歳だった水沢も、巻末にはすっかりイケメンの大人になり、また先生もしっかりと中年になっていく。だからこそ、読者の年齢によっても、二人の関係性の感じ方が違う。中年の私には、巻末に近くにしたがって、すっかり高津の変化が気になっちゃったりしてます。w
作品の魅力2:エッセイのような本の構成
1冊に10話収録されています。8ページほどの短いお話もあれば、普通に長めのお話もあり。巻末の先生のあとがきにもありましたが、当初は番外編を数話描く程度の予定だったとか。結局のところ、二人の恋の軌跡がたっぷりと楽しめる1冊になっています。
胸がきゅんとなるものもあれば、クスッと笑うものあり。もちろん、感動でホロリと涙しそうになるものも。こういう作品を描けるのは、まさに作家さんの力量。魅力的なキャラたち、そして雰囲気作り、ストーリー。
このカップルがいい感じで育ってくれて、うれしいよ〜という読者の親心。w
まさに、こういう楽しみ方こそが、BLの読み方なのかな、と思わせてくれます。
一気に読んで楽しんでもいいですし、寝る前に1話ずつゆっくり読んでも楽しいです。読後は、恋をしたいなぁ、大切な人に想いを伝えたいなぁ、なんて思っちゃったりするかも。
この作品は1巻から読みましたが、まさか2巻のラストで自分が涙するとは想像していませんでした。なんていいカップルに熟してくれたんだ・・・。1巻を読まれた方は、ぜひ2巻もオススメします。ただ、一応1巻完結スタイルなので、2巻だけを読んでも楽しめるのがうれしいところです。
ダヨオ先生『YOUNG GOOD BOYFRIEND』を今すぐ読む方法
ダヨオ先生の『YOUNG GOOD BOYFRIEND』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。(どちらのサイトにもサンプルがあります。)どちらのサイトもBL作品の品揃えがよく、ほとんどの作品はサンプル立ち読みができます。また、無料で読めるBL作品がたくさんあります。
コミックシーモアはクーポンが魅力。無料書籍や試し読み部分が多めです。BLに関しては、修正が少し甘めなものもあります。
Renta!は、レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入することもできます。お好きな先生の情報をチェック。
まとめ
いかがでしたか。今回は、ダヨオ先生の『YOUNG GOOD BOYFRIEND』をご紹介しました。感想は人それぞれだと思いますが、1巻の『YOUNG BAD EDUCATION』を読まれた方なら尚更、この2巻目も読んで欲しいです。ここまでこの作品が自分にささるとは思ってなかったので、この作品を手に取ってよかった。未読の方は、ぜひ読んでほしい作品です。
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