こんにちは。
今日は、SHOOWA先生の『月影』をご紹介します。
SHOOWA先生の作品は、エッジのきいたロックな作品が多いのですが、コミカルな作品の中にも必ず切ない心情が描かれています。
SHOOWA先生は、根強いファンが多い魅力的な作家さんです。
作品データ
月影
SHOOWA
刊行年月:2014年05月10日
出版社:竹書房(BAMBOO comics)
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どんな作品?
SHOOWA先生の短編集。
通算10冊目のコミックス、そして麗人より初のコミックスになります。
BLは、通算で数える場合もあるし、出版社別に数える場合もあるようですね。
作家読みをする自分としては、作品一覧のようなものがあれば助かるのだけど、BL作家さんの情報は少ないため、自分で作るしかないですね。w
シリアス、コメディあわせて5つのお話が収録されています。
個人的にはSHOOWA先生のシリアスものが好きなんですが、コメディも単純にアホエロと言われるようなものではなく、先生が醸し出す独特な世界観が漂っていて、魅力があり、やはり目が離せない展開です。
この作品も人気があるようですが、個人的には『ニィーニの森』や『イベリコ豚と恋の奴隷。』の方が好みで、この1冊は、お話によって好き嫌いが分かれました。
短編集のため、勝手ですが私の感想を交えながらご紹介しますね。
SHOOWA先生の現在
SHOOWA先生は、ベテランの先生で素晴らしい作品をいくつも描かれておりますが、体調を崩されたこともあるようで、現在はゆっくりと活動されています。
健康目的で、2025年は体を動かすお仕事をされるとのことで(SHOOWA先生のXより)、現在不定期連載中の作品などは、次のエピソードが読めるまでもう少しお時間がかかるようですね。
SHOOWA先生のブログにもご説明がありましたので、気になる方はチェックしてみてください。

SHOOWA先生、漫画ももちろん大切ですが、まずは健康第一。ファンの一人として、ぜひ心身ともに落ち着いて、平和な毎日を過ごされることを願っております。☘️
SHOOWA先生『月影』:ネタバレ!?感想・レビュー

装丁
SHOOWA先生は、今はデジタルでもイラスト描かれているかもしれませんが、この頃はまだアナログで描かれていたのではないでしょうか。表紙もおそらくアナログ、水彩絵具で描かれているのだと思います。
清人の襟巻のほのかなピンク色が、どんよりした時代背景の中にあるわずかな希望が表現されているようで、一度作品を読み終わってから読み直すたびに、表紙が意味するところが読み手の中で変わっていく不思議な感覚。
表紙をめくったところにある口絵(私は紙本)は、ジュグリノ・ジュグノのイラスト。ファッションや色合いに、とにかくセンス光ります。
本編にはあとがきがありません。ラストのお話の余韻にひたることができます。
あとがきは、表紙裏にありました。『ニィーニの森』にも感じた1冊すべてがSHOOWA先生の作品だという実感。こういう細かな演出も素敵です。
ストーリー1:月影

攻め:先生
受け:清人
老舗BL雑誌『麗人』2010年1月号掲載。
赤ん坊の時に捨てられた清人。女郎たちに育てられ、自らも客を取らされるようになるのですが、幼い頃から交流のあった医者に想いを寄せます。叶わぬ恋と知りながらも気持ちが募る清人と、医者との交流を描いた作品です。
いいお話ではあるのだけど、フィクションとは言えないリアルさ。汗
物語は先生の視点から語られています。
清人の人生の不憫さに悲しくなります。清人は先生に想いを寄せながら、さらに医者になってみたいという気持ちもある。客を取らされ、一時は人生のどん底だと感じていた清人ですが、それでも生き延びようと決心し、前へ進みます。
切ないお話ですが、清人の「生きる力」が描かれた作品で、後の『逃げ水』というエピソードへと繋がっていきます。
ストーリー2:ホモ連戦隊 守るんジャー

BL雑誌『麗人』2011年1月号掲載。
タイトルから、おふざけの様子が窺えますね。w
ゴレンジャーのようなコンセプト自体、現代っ子は知っているでしょうか。時代を感じさせるコンセプトですが、もちろん私はSHOOWA先生と同じ世代なので……。😆
SHOOWA先生のコメディは、スパイスのきいたものが多いですが、そんな中にもホロッと切なさがあり、基本的には好きです。
ただ、この作品にはあまり心情が描かれておらず、にぎやかな作品で終わってしまっています。ブルーとブラックの関係性が読み取りにくく、もったいない感が残りました。
ストーリー3:罪隠し

攻め:恩田
受け:ショージ
BL雑誌『麗人』2012年1月号掲載。
893のお話。高校生のショージは、893の息子。
父親はすでに他界し、母親とショージは、父親に近い存在だった恩田に面倒を見てもらっている。
ショージは恩田の存在が気になり、恩田は他界したショージの父親の存在が気になる。それぞれの思いが複雑に交差するお話です。
SHOOWA先生の画力が素晴らしい。先生の線画は少し独特ですが、魅力的な絵です。そして、視線や顔の表情、そして手の圧力まで読み取れます。
例えば、ショージが恩田を後ろから抱くシーンの、ショージの頬と恩田の背中の触れ具合だとか、しっかりと恩田を抱きしめたショージの手の圧の具合だとか……。
雑なようにみえて(失礼 w)、しっかりと感情が表現された画力がたっぷりと楽しめます。
ストーリー4:ジュグリノ・ジュグノ

BL雑誌『麗人』2014年3月号掲載。
にぎやかコメディ。口絵にもなっているカラーイラストが表紙です。
話は、SHOOWA先生のコメディらしく、わちゃわちゃした感じの中にも少し切なさやセクシーさを含んだ世界観。
以前拝見したSHOOWA先生のインタビューに、初めてBLに触れたのは『聖闘士星矢』だとありました。コスチュームものはSHOOWA先生のベースにあるのかな。このお話も、可愛らしいコスチュームを楽しめます。
また、SHOOWA先生の作品によく描かれる動物も、この作品で使われています。
ウルフ、そしてさりげなくカブトムシも出てきています。『ニィーニの森』は2013年に描かれていますので、あの世界観もここに見え隠れしているのが面白いです。
ストーリー5:逃げ水

BL雑誌『麗人』2013年3月号掲載。
タイトル作『月影』のその後のお話。清人が上京してからの生活が描かれています。濃厚な恋物語というよりも、恋のお話を含めた清人の人生について、でしょうか。時代背景が戦時中ということで、悲しいお話です。
BLでたまに戦時中や戦後のお話がありますが、先生が描きたかったのか、雑誌編集者からのリクエストなのか……。
フィクションのはずですが、おそらく実際にこういうこともあったのだろうと思わざるを得ないお話。
当時の日本、いや世界は混沌としていたのだろうな。あんな悲惨な時代があったのに、今現在も争い事はなくならず、同じことが繰り返されている理不尽な世界に涙が出てきます。
SHOOWA先生『月影』を今すぐ読む方法
SHOOWA先生『月影』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
ebook Japan:クーポンが魅力です。無料漫画も多々あり。
Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。この作品は時々レンタル可能になります。
紙本は楽天を利用しています。電子書籍もありますし、洋書の取り寄せも安心。
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まとめ
今回は、SHOOWA先生の短編集『月影』をご紹介しました。
戦時中のお話も含まれており、少し重い内容のお話もありますが、やはりSHOOWA先生のお話は切なく、さらに自分たちの存在の価値や人生観を考えさせられるものがあり、エンタメ作品というよりも、深い作品に感じます。
哲学まではいかないものの、人間同士の駆け引き、また自然との繋がりなどがさりげなく描かれており、お話は数層になって描かれているのだと思います。
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