ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』2巻:新と椎名のそれぞれの音楽アプローチ

ウノハナ
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こんにちは。

今日は、ウノハナ先生の人気作品『気まぐれなジャガー』2巻をご紹介します。

新が奏でるギターと音楽に惚れ、自らもギターを手に取った椎名。二人の恋心、そしてミュージシャンシップのジレンマが重なっていきます。2巻も面白かったです。

作品データ

気まぐれなジャガー 2巻

ウノハナ

刊行年月:2018年08月10日

出版社:J PUBLISHING(arca comics)

どんな作品?

ウノハナ先生の代表作。全4巻の音楽ものです。

ウノハナ先生は、ウノハナイロハ(主に作画担当)、ウノハナツクバ(主にストーリー担当)のユニット。

学生時代に田舎町で知り合った二人の恋物語。ギター好きな新(あらた)と、そんな新とギターに惚れた年下・椎名がまさかの天才ギタリストとして開花していくお話です。

恋と青春、そして才能と、若さあふれるエネルギーが東京という都会で炸裂する、胸の熱い作品になっています。(かっこいいやつは大抵すぐに東京行っちゃうのさ……w)

2巻では、学生時代に恋が成就したはずの二人がどうやって上京していくのか、そして新のギター熱や椎名のバンドのお話など、盛り沢山の内容になっています。

複雑なストーリー展開もしっかりと練り込まれており、迷子になる読者はいないと思います。

また、お話の中心には二人の恋心があり、そんな二人の恋愛も紆余曲折はあるものの、力強いものになっていきます。

カップリング

攻め:新(昔からギターが大好き。今は音楽雑誌の編集者をしている)

受け:椎名(新が奏でるギターに惚れて、自分もギターを始めた天才ギタリスト)

2巻のあらすじ

たまたま見かけた新(あらた)の奏でるギタープレイに惚れ込み、自分もギターを練習し始める椎名。音楽的才能に恵まれた椎名は、そんな才能を開花し、それに気づいた新は嫉妬心さえ感じることに。

大学入学をきっかけに上京することにした新。好きな気持ちを抑えることができない椎名と離ればなれになるため、別れを選択する。

そして数年後、二人は再会するのだけどーーー。

ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』2巻:ネタバレ!?感想・レビュー

作品の魅力1:ストーリー展開

2巻では、学生時代の回想が続きます。

高校生だったですが、思春期ということことや、年下の椎名の可愛さもあり、なかなか勉強に集中できません。自分の情欲も抑えることが難しくなってきた。

そんな傍ら、椎名の天才的なギターテクに嫉妬さえ感じ、自分が大好きだったギター(音楽)に対しても、限界を感じるようになってしまった。

そんな複雑な心境から逃げるように、大学進学を機に上京することになります。

「新と一緒にバンドで演奏する」と言い張る椎名を田舎に置いたまま、新は東京へと向かいます。

田舎での生活、学生時代の夢、そしてそれを信じて突き進む椎名と、都会での生活に流されながら現実が見えてきた新の熱のギャップなど、恋愛話だけでなく、若かった学生時代から、徐々に大人へと成長していく二人が描かれています。

年下と言うこともありますが、椎名は幼心に感じた音楽に対する感動が常に彼の心に残っているのがうれしいです。

二人の恋愛話もドラマチックな展開が待ち受けています。

一度は離れ離れになり、別れという形をとった(新が一方的にそうしたのですが)二人ですが、数年後に東京で再会を果たします。

お互いの想いがそこにあり、再会をして少しずつ前へと動き出す二人の人生が、コマ数はそれほど多くないですが、わかりやすく描かれています。

2巻の最後では、いよいよ椎名がのちに参加することになるバンド、Pegのメンバーたちが登場します。

作品の魅力2:エナジー

ウノハナ先生の作品は、まだ数作品しか読んだことがありませんが、どの作品からも溢れんばかりのエネルギーを感じます。主人公が大抵20代、30代ということもあるのかもしれませんが、この作品もその一つです。

1巻は、現在の二人からスタートしますが、1巻後半、そしてこの2巻も学生時代のお話になっています。学生時代は思春期ということもあり、情欲や嫉妬心、そして激しい恋心など、感情豊かな二人が描かれています。

2歳!?年上のは上京し、田舎の生活から脱出し、垢抜けていきます。

大好きなものへ打ち込めた学生時代、それも限られたリソース、限られた環境である田舎から、活気あふれ、刺激の強い都会へと上京することで、いい意味でも残念な意味でも、自分の視野が広がり、自分の存在の小ささを感じる新がいます。

上京した新には、ギター(音楽)への情熱は残っているのですが、才能溢れる椎名を間近にみたこともあってか、ミュージシャンとしての自分の限界を感じた彼がいます。

そこに、田舎からやってきた椎名がひょっこりと現れます。

椎名の中にいる新は、恋の相手としての新でもありますが、かっこいいギター弾きとしての新もそこにいる。

音楽は、演奏者のスキルや才能だけでは成り立たない、聞き手おのおのが持っている感性というものとのバランスが存在します。

この二人の間には、恋愛感情だけではなく、ミュージシャンとしてのそれも、存在したのでしょう。

科学的に表すことのできない、見えない部分。

そこに芸術性というものがあるのだと思います。

新の演奏を初めて聞いた時の感動がまだ椎名の脳裏にくっきりと焼き付いているというのも、若さゆえ。うれしい描写です。

一度は別れたものの、後から追ってきた椎名のおかげで、新と椎名は再会し、そして再び恋に落ちていきます。

新とのバンドを夢見て追いかけてきた椎名は、新の今までとは違った音楽へのアプローチを受け入れることはできるのか……。

そして椎名を一眼見ようと、のちにPegのメンバーとなるメンツが登場した2巻。これからどうやって信頼関係を築いていくのでしょうか。

3巻を読むのが楽しみです。

ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』2巻を今すぐ読む方法

ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』2巻を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。

どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。

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ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』をもっと楽しむ方法

ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』は、同人誌でリリースされた2つの番外編が電子リリースされています。要チェックです!

まとめ

今回は、ウノハナ先生の代表作『気まぐれなジャガー』の2巻をご紹介しました。お話はしっかりと進みますが、巻ごとにテーマがあり、読みやすくまとまっています。

全4巻の作品ですので、これから読まれる方は一気読みをオススメします!

あ、2巻にも二人のラブシーン、ありますよ!BLファンの方もしっかり楽しめる内容です♪

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