こんにちは。
今日は、ウノハナ先生の代表作である『気まぐれなジャガー』最終巻（第４巻）をご紹介します。2021年に完結したシリーズですが、やっと読み終わりました。ウノハナ先生らしい色気とエナジー溢れるイラスト、そしてわかりやすく描かれた音楽ものです。
作品データ
気まぐれなジャガー ４巻
ウノハナ
刊行年月：2021年03月10日
出版社：J PUBLISHING（arca comics）
いや、３巻と４巻の帯の差が…… w
どんな作品？
ウノハナ先生の代表作。全４巻の音楽ものです。
ウノハナ先生は、ウノハナイロハ（主に作画担当）、ウノハナツクバ（主にストーリー担当）のユニット。
色気のある絵柄と、しっかりと練り込まれたストーリーが絶妙に絡みあうパワフルな先生たちです。
田舎から都会へやってきたロックな二人が、強い信頼と恋心で結ばれながらそれぞれが前へ進んでいく４巻。
音楽雑誌の編集者になった新（あらた）は、仕事に忙殺されながらも椎名をサポート、そしていつの間にか椎名がない毎日には意味がないことに気づきます。突発性難聴を患い、充電期間が必要となった椎名は、新と共に田舎へと帰省します。
恋物語も一筋縄では行かず、さらにバンドのあれこれ、そしてラストに相応しく田舎の家族たちも登場して、フィナーレを迎えます。
シリアスながらもコミカルな絵柄を挟んで緩急ある物語の魅せ方も素晴らしく、この物語を読んで、一気に漫画家・ウノハナ先生を好きになりました。
確かにBL描写はありますが、いち漫画として、ぜひもっともっと多くの方に読んで欲しいなぁと思います。いや、もう多くの方が読まれているのかもしれませんがね。w
カップリング
攻め：新（音楽雑誌の編集者。田舎町の年下少年との恋が、本物になります）
受け：椎名（難聴を患い、思うように聴覚が戻らない椎名は、ロンドンへと向かいます）
４巻のあらすじ
突発性難聴を患い、突然聴覚を失った椎名。
回復はしているものの、このままではバンドを続けることはできないと、バンド活動を休止することに。
新と久しぶりに田舎へ帰ると、家族にも変化があった。
自分や周りの変化、そして久しぶりに聞こえた新のギター……。椎名は、全てをリセットするため、ロンドン行きを決意します。
ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』４巻：ネタバレ！？感想・レビュー
最終巻である４巻。素敵なラストでした〜
ラストの方向性がわかっていたとしても、それをウノハナ先生がどうやって描いていくかなが楽しみで、最後まで一気に拝読しました。ところどころ放り込まれるコミカルな描写も物語にスパイスを与えてくれて、飽きずに読めたのも良かったのです。
作品の魅力１：人生のリセット
椎名は突発性難聴になり、耳が完全に回復するまでに時間がかかるのを自覚しました。
耳の聞こえない、音楽を奏でることのできない自分は、新にとって存在価値がないのではないか、Pegのメンバーとしての価値がないのではないかと不安になります。
そんな椎名を見て、新は恋人として椎名を支えることに徹します。
そして、一度今いる場所から降りて、自分を見直そうと考えた椎名。
彼が出した結論は、一人でロンドンに行く、ということ。
……何故だよ。w
なぜ、急にロンドンにいくのだよ。w
これ、日本人の悪い癖ですね……。昔から、自分を見つめ直すために海外に行くやつ。w
（昔はロスかNYが使われていましたね〜）なんなら、私も海外に逃げた経験がっ！w
ちなみに、国内なら北海道がよく使われますね。
音楽絡みもあってか、ここではロンドンですが。
でも、自分を見つめ直す時間、必要です。
今の時代、目先の仕事をこなすことはもちろん大切ですが、とにかく情報が多すぎる。
便利になっている世の中のはずなのに、疲労も増え、覚えることも増え、なんだか一向に毎日の生活にゆとりができない。
そう思っているのは私だけでしょうか？
そんな時は、少し自分の時間を作って、ゆっくりと考える時間を作ること、大切ですね。
椎名には、難聴という試練がきっかけにはなったようですが、そういう時間が取れてよかったのかもしれません。
作品の魅力２：新のギター
椎名の夢、叶います！
新とバンドで演奏したい。
そう心に誓った学生時代。
ギターへの憧れもありましたし、圧倒的な技量を持った椎名ではありますが、学生時代に初めて聞いた新のギターが椎名の心を動かした。
そして、一心に音楽を求めた椎名の心には、何にも変えがたいミュージシャン・新のギターがあった。
そんな椎名の夢を叶えるべく、素敵なクライマックスのシーンになっています。
ぜひ本編で、確認してください。
音楽ものは音の表現が難しいので、映像（筆力）や文字から自分の妄想の中でビジュアル化していきますが、イラスト、素敵でした。
私は今、自分の中で、ギターの音を想像しながらこれを書いています。こういう作品は、ある意味読者の想像力も試される作品ですね。
新と椎名の物語、無事に完結となりました。
バンドメンバーたちの気になるあれこれもありますが、そんな小話は、同人誌や特典ペーパーなどどこかで展開されているのかもしれません。
私はコミックスだけに目を通しましたが、この二人のお話はもっと読みたいので、またいつかどこかで先生が描いてくれたらうれしいです。（→同人誌でリリースされた２エピソードが電子で読むことができます！）
ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』４巻を今すぐ読む方法
ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』４巻を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
Renta！レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
ebook Japan：クーポンが魅力です。無料漫画も多々あり。
Renta！レンタ：レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。この作品は時々レンタル可能になります。
コミックシーモアの月額コミック読み放題が一番お得！BLも読み放題！
紙本は楽天を利用しています。電子書籍もありますし、洋書の取り寄せも安心。
日本企業を応援しております。
ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』をもっと楽しむ方法
ウノハナ先生『気まぐれなジャガー』は、同人誌でリリースされた２つの番外編が電子リリースされています。要チェックです！
まとめ
今回は、ウノハナ先生の代表作『気まぐれなジャガー』最終巻をご紹介しました。全４巻のシリーズです。
それほど長くないので、これからウノハナ先生の作品を読んでみようと思われている方は、ぜひこちらの作品をオススメします。
私も気に入ったんで、先生の他の作品もいくつか手に取ってみようと思っています。
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