Unit Vanilla合同誌『Granite』:木原音瀬先生の『無罪世界』のその後

木原音瀬
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こんにちは。

今日は、木原音瀬先生が参加しているUnit Vanillaの同人誌『Granite』をご紹介します。

木原音瀬先生のジャングルBL小説『無罪世界』を読んで、主人公二人の奇妙な面白さに惹かれ、どうしても番外編が読みたかったため、この同人誌を手に取りました。

作品データ

Granite

Unit Vanilla (和泉桂、岩本薫、木原音瀬、ひちわゆか)

刊行年月:2008年10月26日

どんな作品?

Unit Vanillaというユニットとしての同人誌です。

木原先生の作品を読み始めてこのユニットを知ったのですが、残念ながら、木原先生名義の作品もまだ追いついていないため、Unit Vanillaとしての商業はまだ読んでおりません。が、他3人の先生方もベテランの方々で、たくさんの作品を残されております。

この『Granite』を手に取ったのは、木原先生の『無罪生活』のお話が入っているから。

アマゾンのジャングルからやってきた宏国と、詐欺師(のような生活)だった山村がまともな人間になっていく!?奇妙な物語の『無罪生活』。

変わったテイストのお話ではありますが、個人的にはすごく面白く拝読しました。特に宏国はあの後どうなったのだ?と思い、この同人誌を読むことに。

木原先生のお話を筆頭に、他の3人の先生の作品もどれも楽しめました。

テーマは「秋」とのことで、確かに表紙もそれを思わせるデザインですね。

Graniteとは、花崗岩のこと。

同人誌は、学生時代にも読んだことがありません。商業のさえも追いついていないのですが、木原先生の作品は同人で続編やその後のお話を書かれていると聞いて、自分が気になったものをいくつかチェックするようになりました。さらに、短編も読んでみたくて、この世界に入り込みました。

BLだけでなく、いろんな創作活動の発表の場として、楽しみたいです。

Unit Vanilla 合同誌『Granite』感想レビュー

ストーリー1:in the train

和泉桂(いずみ かつら)先生のお名前は何度かお見かけしていましたが、お話を読んだのは今回が初めて。短編ではありますが、とても読みやすく、楽しめました。

痴漢電車のお話。主人公の祐介がある日電車で痴漢に遭います。黙って見過ごそうと思ったのだけど、ついに犯人を追い詰めることになるのですが、そう簡単には行きません。もう少し文字数があったら、よりディープな心情描写があったかもしれません。

ストーリー2:ぼくのせんせい SIDE-S

岩本薫先生。以前のUnit Vanillaの合同誌『amuse bouche』で岩本先生が書かれた同タイトルの作品の続編。

高校教師・里見と男子生徒・松崎のお話。この短編だけを読んで、松崎がちょっとイケメンながらもかわいらしい印象を受けました。このお話、腰乃先生のイラストで文庫本になっているのを今知りました!


確かに、腰乃先生のイラストが似合いそうなキャラでした。
気になる方は、本編もチェックですね。

岩本先生もベテランの先生で、たくさんの作品を書かれている方ですね。残念ながらまだ未読なので、これからじっくりと新旧の作品を拝読しようと思っています。

ストーリー3:無罪生活

木原音瀬先生の商業『無罪生活』のまさかの!?その後のお話です。

『無罪生活』を読んでいないとわかりにくい内容なので、まずはそちらを読んでほしいです。

商業では、アマゾンのジャングルから急に日本へやってきた宏国は、日本語もわからずに、詐欺師まがいの暮らしをしていた山村と一緒に住むことになります。

宏国のことを人間じゃないと嘲笑っていた山村が、結果まともな人間に改心する!?お話です。

この同人誌では、宏国の視点で描かれています。二人はその後、南の国に移住して、生活をするのですが、そんな二人の様子が垣間見られます。相変わらずの宏国の描写、そしてはっきりとした愛情がない宏国と、なぜかそんな彼に欲情する山村のおかしなBL関係も健在です。

木原音瀬先生『無罪世界』:アミニズムから生まれる情と人間性
木原音瀬先生の『無罪世界』は、まさかのジャングルBL。ジャングルで育った宏国が人間の生活に慣れていく、そして非人道的だった山村が人間的になっていく成長のお話。二人の間にある奇妙な情の変化は、木原先生にしか描けない世界観。唯一無二のBLです。

ストーリー4:プラクティス side-S

ひちわゆか先生。ビーボーイノベルズからリリースされている商業作品『プラクティス』の番外編になっています。

この先生の作品も初めて読んだため、オリジナルは読んでおりませんが、それでも十分に楽しめる短編になっていました。

少し古い作品ではありますが、小説のいいところは、あまり時代を気にせずに読めるところ。ガジェットや流行の多少のレトロ感を気にしなければ、今でも十分に読んで楽しめます。

Unit Vanilla合同誌『Granite』を読む方法

Unit Vanilla同人誌『Granite』は、残念ながら電子書籍になっておりません。

入手は、同人誌を中古で見つけるしかないです。

同人誌を扱っている駿河屋まんだらけ、そしてメルカリなどのフリマで探してみると、見つかる確率が高いです。あとは、コアなお友達を見つけるとか…… w

木原音瀬先生の『無罪世界』はこちら。

まとめ

今回は、和泉桂、岩本薫、木原音瀬、ひちわゆかの4人の作家先生ユニット、Unit Vanillaの同人誌『Granite』を読んだので、ご紹介しました。

お好きな先生や気になった作品がありましたら、ぜひ入手してチェックしてみてください。

今のようにSNSで簡単に作品を発表できなかった時代、いや、もしできたとしても、紙の冊子として形にしておきたい、または保管しておきたいというのが同人誌。創作活動の発表の場として、この文化はぜひいつまでも残って欲しいなと思います。

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