こんにちは。
今回は、日高ショーコ先生の1巻完結作品『シグナル』をご紹介します。長編も読み応えのある作品を描かれているショーコ先生ですが、短編も大好きです。
作品データ
シグナル
日高ショーコ Shoko Hidaka
刊行年月:2007年06月15日
出版社:芳文社(花音コミックス)
どんな作品?
日高ショーコ先生の初期作品で、3冊目の商業コミックスになります。
最近は長編連載が続いていますが、1巻完結ものなど短編も読み応えあるのがショーコ先生です。
2006-2007年の雑誌『ラブテク』『花音』に収録された5つのお話(うち1つは高校生の読み切り)と、2つの描き下ろしが収録されています。
『ラブテク』とは、当時あったアンソロジー雑誌のようで、この時代のBLがかなり盛り上がっていたことも窺えますね。
タイトル作は、バーのオーナー・芦原と、純粋なリーマン村上のお話。少し強気な受けの芦原と、彼の美しさに心を奪われた村上の可愛らしい恋の駆け引きが楽しめます。
もともとは読み切りの予定だったこともあってか、お話は1話ごとにある程度完結するのですが、ほどよい読後感があります。
また、ここに登場する榊というキャラについては、後に『嵐のあと』、さらには『初恋のあとさき』というスピンオフ作品へと繋がっていきます。(シグナルシリーズと呼ばれる場合もあります。)
日高ショーコ先生『シグナルシリーズ』:読む順番
日高ショーコ先生の1巻完結ながらもシリーズとなった、シグナルシリーズを読む順番は、以下の通りです。
- シグナル
- 嵐のあと
- 初恋のあとさき
どの作品から読んでもわかるようにはなっていますが、やはり順番に読むのが一番わかりやすいかなと思います。
今回は、1冊目の『シグナル』をご紹介します。
カップリング
攻め:村上(平凡なリーマン。純粋で素直)
受け:芦原(美しい顔のバーのオーナー。ちょっと気が強い)
あらすじ
村上は、いきつけのバーのオーナーに一目惚れし、月に一度、バーメニューの特別なカクテルをオーダーする。それは、芦原と体を重ねるためのシグナル。
会社の先輩に紹介されたこのバーと芦原のおかげで、平凡だったリーマン生活に彩りができた村上だったが、長い間転勤していた先輩が帰ってくることになり、この不思議な関係を終わらせなければいけなくなるーーー。
日高ショーコ先生『シグナル』ネタバレ!?感想・レビュー
1巻完結となっておりますが、連作ではなく、読み切りエピソードとなっております。
村上と芦原カプの短編集
村上 x 芦原のお話は、全部で4話になります。
『signal』2006年ラブテク③ クールビューティー特集
『シグナル(前後編)』2006年花音11月号、12月号
『理不尽な幸福』 2007年ラブテク⑪ ヘタレ攻特集
前後編もの以外は読み切り用に描かれたため、どのお話もある程度完結しています。
ですので、お話そのものは面白いですが、1冊まとめての盛り上がりを期待すると、少し盛り上がりにかけてしまうのは否めません。
あくまで短編集として楽しむ1冊です。
ただ、読み進めるごとに二人の関係性も前へ進んでいるのが読み取れますし、村上の視点で描かれている本編と対比して、描き下ろしは芦原視点でしたので、お互いの気持ちの駆け引きが少しだけ垣間見れて楽しかったです。
日高先生の作品は、片方のキャラがちょっとツンケンしているのが多いですね。w
美しいアナログ画
日高先生の絵、大好きです。❤️❤️❤️
私の年代には馴染みのある絵柄なのでいいですが、若い読者には、線画やコマ割りなど、ちょっとレトロ感が出てしまう……かな!?でもアナログなので、美しさが残りますね。デジタル画だと移り変わりが激しいので、アナログよりも絵の古さをより早く感じてしまう感じがする……。
でもそれは、アナログを読み続けてきた自分だから感じること。
今、またこれからの読者はアナログよりもデジタルを読んでいる読者が多いでしょうから、そんな違和感もなく楽しめることでしょう。もしかしたら絵の時代さえも気にせず、楽しめる読者が増えてくるかもしれません。
タキエさんの存在
日高ショーコ先生について調べると、日高先生(作画担当)とタキエさん(原作担当)のデュオという説明がありました。
ただ、この単行本の説明では、タキエさんもお話を一緒に考えてくれた、という表現になっていました。タキエさんとは正式にデュオになっていなかった時代でしょうか。
お二人は同人活動もしていて、日高先生が漫画を、タキエさんが小説を書かれていたこともあるようです。
漫画はやっぱり絵やお話などのバランスだよなぁと実感するこの頃。
漫画は、最近では分業も当たり前になってきましたので、ペアやチームによってより素晴らしい作品が出来上がる場合もありそうですね。タキエさん情報、もう少しお願いします w
日高ショーコ先生に関して、もう少し勉強してみたいなとは思うんですが、なにせ同人誌活動もアクティブに行われていたらしく、商業はもちろん、過去の同人誌も気になるなぁ……。
日高ショーコ先生『シグナル』を今すぐ読む方法
日高ショーコ先生『シグナル』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
ebook Japan:クーポンが魅力です。無料漫画も多々あり。
Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。
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日高ショーコ先生『シグナル』をもっと楽しむ方法
『シグナル』『嵐のあと』そして『初恋のあとさき』(シグナルシリーズ)のコミックス未収録作品を電子書籍限定で読むことができます。
雑誌『花音』に掲載されたショート、ドラマCD「嵐のあと」ブックレットなど、描き下ろしも含めて収録されています。ファンの方は要チェック!
いやぁ……榊が……好きです ❤️
まとめ
今回は、日高ショーコ先生の1巻完結作品『シグナル』をご紹介しました。
短編の予定が1冊にまとまり、さらにスピンオフへと繋がった作品。せっかくなので、シリーズ3冊読んでみてはいかがでしょうか。どの作品も違ったキャラ描写はお仕事が描かれていて、素敵ですよ。
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