こんにちは！
今日は、日高ショーコ先生『花は咲くか』３巻をご紹介します。
面白くて、止まりません〜😆
作品データ
花は咲くか ３
日高ショーコ Shoko Hidaka
刊行年月：2011年12月24日
出版社：幻冬舎（ルチル comics）
３巻の桜井の表情が、少しほんわかしてますね ❤️
どんな作品？
日高ショーコ先生の初の長編。全５巻のシリーズです。
由緒あるお金持ちの家系に生まれた美大に通う蓉一と、広告代理店に勤める桜井との関係を描くBLヒューマンドラマ。
偶然知り合った二人ですが、桜井は仕事を介して蓉一や彼の家系に関わることになり、また人間に関心がなかった蓉一は、徐々に桜井に惹かれていきます。
３巻では、主人公である桜井と蓉一の関係を筆頭に、蓉一と藤本、菖太のお家問題など、各キャラの関係性がより深く描かれていきます。蓉一にも変化が見られ、大学でのクラスメイトとの関係性も改善されていきます。
このシリーズは、幻冬舎のBL雑誌『ルチル』vol. 14（2006年8月）から連載がスタートしたシリーズで、３巻には vol. 35（2010年3月）から vol. 44（2011年9月）までに不定期掲載された第１３〜１９話までが収録されています。
お互いに惹かれていると気づいた桜井と蓉一。どうやって距離を縮めていくか。桜井は仕事に追われ、さらには転勤の話もチラホラ！？
蓉一は、無垢すぎて、自分の気持ちをどう表現してか、桜井とどう接していいのかわからなくなってきます。そして、負けじと藤本も自分の気持ちを蓉一にぶつけます。
お家問題も複雑化。菖太の父親は、蓉一の父親のお兄さんにあたるため、皆の将来はどうなるのか、話し合うことになります。
カップリング
攻め：桜井（広告代理店勤務。蓉一と出会い、仕事もやる気がでてきた。ノンケだがまったく躊躇なく蓉一にじわじわと迫っていく。）
受け：蓉一（人に興味がなかったが、桜井に出会い、ゆっくりと感情が生まれる）
３巻のあらすじ
桜井に対して、今まで感じたことのない感情を抱いた蓉一。
いち早くそれに感づいた藤本は、自分の蓉一への気持ちを伝える。しかし蓉一には、自分が桜井に感じている気持ちがなんなのかはまだはっきりとわかっていません。
桜井は、まだ恋愛を知らない蓉一に対してどう接していくのがベストなのかがわからない。仕事も相変わらず忙しく、さらには転勤の話も出てきた。しかし蓉一に対する気持ちは止まることを知らず。
二人の関係が徐々に近づいていく中、水川邸には菖太の父親（蓉一の父親の兄にあたる）がやってきた。お家問題も拗れながら、二人の関係はどうなっていくのか。
日高ショーコ先生『花は咲くか』３巻のみどころ
日高ショーコ先生『花は咲くか』３巻。いよいよ蓉一が動く！？ネタバレ 感想・レビューです。
作品の魅力１：蓉一の変化
２巻で、今までにない感情を桜井に感じていることに気づいた蓉一。しかし初めての感情にどう対応していいかわからない。そんな蓉一を相手に、桜井は唇を重ねます。（桜井めっ！w）
３巻では、蓉一が自分の気持ちを整理していきます。桜井に対するこの気持ちはなんなのか。会う度に気持ちが昂ったり、不安になったり、大切に思ったり……
蓉一が桜井に接するたびに感じる様々な感情、それがなんなのか、自分の中で整理し、桜井に言葉で伝えます。
また、蓉一に想いを寄せる藤本に対しても、何らかの感情をはっきりと抱いています。それは友情なのだけど、その思いを言葉にして藤本に接していくのも、今まで人間に興味がなかったとされる蓉一の大きな変化です。
菖太の父親がやってきた際にも、菖太のことを守ろうと自分の口から自分の考え・思いを伝えます。
それがたとえまとまりのないものであっても、どうやって伝えていいかわからなくても、行動に移していく蓉一の変化で、物語はヒューマンドラマとして開花しています。
蓉一と桜井の恋愛事情も面白いですが、個人的には、この蓉一の変化が『花は咲くか』の一番の魅力だと思います。
作品の魅力２：お家問題
色恋のお話はもちろんですが、この作品のもう一つのみどころは、水川家のお家問題。
蓉一らは由緒ある家系の生まれということで、しがらみやいざこざがあります。
３巻で登場するのが、菖太のお父さん。蓉一の叔父にあたり、蓉一の父親のお兄さんになります。亡くなった蓉一の父親との関係、菖太や竹生たちの家庭問題もよりはっきりと描かれていきます。
それまでは、周りの人間に言われたままに生きてきたような蓉一でしたが、彼の心の変化もあり、少しずつ菖太や竹生との関わりが増え、感情をあらわすようになってきます。
それに気づいた吉富さんや柏木さんも、何らかの形で巻き込まれていきます。
ゆっくり読むと、問題はそれほど複雑ではないんですが、皆が蓉一の父親を中心に関係していることもあり、少しずつ関係性のバランスを崩していきます。
でもそれは悪いことではなく、次のステップに進むということ。
それぞれの心の中にあるモヤモヤが、ゆっくりと解放されていくのではないかと思わせる展開。
それぞれの蓉一の父親との関わりが、どのようなものだったのか。そこにはどんなわだかまりがあったのかーーー。
この巻からはまだ詳細はわかりませんが、５巻のラストに向けて、ゆっくりと種明かしされていくのだと思います。
作品の魅力３：桜井の野望
確かに桜井は仕事もできる。イケメンだし、もう蓉一に対する気持ちも自分で認めている。
ただ、２巻の時も思いましたが、とにかく彼の気持ちは、ただただキスの次のステップに進みたいようです w
ノンケのはずなのに、まったく躊躇もないし、３巻ではその問題も蓉一と意思の疎通をします。さて、どうやって次のステップに進もうか…… w
もう、ここまできたら応援しますよ。
もう蓉一を利用しないで、ちゃんと同意のもと、次のステップに進んでくれ〜
そわそわする気持ちを抑え、３巻ではどこまで進むことができるのか。ぜひ読んでご確認ください。
日高ショーコ先生『花は咲くか』３巻を今すぐ読む方法
日高ショーコ先生『花は咲くか』３巻を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「
Renta！レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
コミックシーモア：クーポンが魅力。BLに関しては、修正が少し甘めなものもあります。
Renta！レンタ：レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。この作品もレンタルできます。
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まとめ
今回は、日高ショーコ先生の人気シリーズの一つ『花は咲くか』３巻について、ご紹介しました。確かにBLではあるんですが、個人的にはヒューマンドラマとして読んでいます。
絵柄もとっても素敵で、登場人物の関係性もわかりやすく描かれていて読みやすいです。ただ、あくまでメインは色恋なので、お家問題も必要以上にドロドロしていません。。。今のところは……
そして、３巻まで来ると、桜井と蓉一の関係もみどころになってきました。４巻が楽しみです！
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