こんにちは。
今日は、日高ショーコ先生の『花は咲くか』第４巻をご紹介します。
桜井と蓉一の関係性にやっと変化がでてきました。BLの極み！
作品データ
花は咲くか ４巻
日高ショーコ Shoko Hidaka
刊行年月：2013年04月24日
出版社：幻冬舎（ルチル comics）
４巻の蓉一、まだツンケンしてますね。
でもさりげなく桜井にバックハグされてる距離感が好きです。
どんな作品？
日高ショーコ先生の初の長編。全５巻のシリーズです。
由緒あるお金持ちの家系に生まれた美大に通う蓉一と、広告代理店に勤める桜井との関係を描くヒューマンドラマです。
偶然知り合った二人ですが、桜井は仕事を介して蓉一や彼の家系に関わることになり、また人間に関心がなかった蓉一も、桜井と出会い、「感情」というものが生まれます。
４巻では、ラストスパートに向けて、主人公である桜井と蓉一の関係がクライマックスに向かっていきます。
蓉一の中に生まれた様々な感情。その感情がどういうものなのか、彼なりに相手に伝えていきます。
桜井との関係、そして藤本や菖太たちとの関係。
唯一トラブルに巻き込まれていない？！竹生は、蓉一と桜井、藤本の関係性にやっと気づくのですが、どうやって消化するのだろう。w
このシリーズは、幻冬舎のBL雑誌『ルチル』vol. 14（2006年8月）から連載がスタートしたシリーズで、４巻には vol. 45（2011年11月）から vol. 52（2013年1月）までに掲載された第２０〜２５話までが収録されています。
カップリング
攻め：桜井（広告代理店に勤めるやり手。蓉一との関係もまだ始まっていないのに、転勤に！？）
受け：蓉一（美大生。亡き父親と同じ絵の道に進んだのだが……。桜井に想いを寄せる。）
日高ショーコ先生『花は咲くか』４巻のあらすじ
自分の気持ちを確認し、はっきりとその想いを桜井に思いを伝えた蓉一。
桜井の気持ちも同様で、合鍵をもらったのも束の間、桜井は多忙でなかなか家に帰ってこない。
偶然のすれ違いに不安を感じてならない蓉一は、少しずつ桜井、自分の気持ち、そして藤本との関係などを、対話を介して気持ちを整理していきます。
なかなか会えずにいた桜井とも、やっと会えたかと思えば、偶然転勤の話を聞いてしまう。まだ何も始まっていないのにーーー。苛立ちも束の間、いよいよ決断を迫られた蓉一と藤本との関係。
蓉一が藤本に感じる感情は、なんななのか。また藤本との関係性はどのように変化していくのかーーー。
日高ショーコ先生『花は咲くか』４巻のみどころ
みどころ、もといネタバレ！？感想・レビューです。
作品の魅力１：桜井と蓉一の関係性
４巻はいよいよ二人の関係性がグッと近づきます。
キスは重ねてきたものの、次のステップに進めなかった桜井。会いたい、触れたいと思いつつも、忙しい桜井の家で待っていても会うことがで出来ず苛立ちを隠せない蓉一。
すれ違いはあるものの、二人は徐々に歩み寄っていきます。
ストレートに気持ちをぶつけてきた藤本に対して、蓉一は正面から向き合い、自分の気持ちを伝えます。それは、桜井のせいではなく、自分の気持ちとしっかり向き合って出した結論。
無垢ながらも、ある意味藤本に対して彼なりに敬意ある行動。
蓉一の成長と変化が伺えます。
また、おちゃらけていた藤本も、蓉一の家で下宿をし、蓉一を好きになったことで、自分自身変わることが出来た。その旨を蓉一に伝えることが出来たのも、お互いに信頼関係ができたからですね。
蓉一への好意は叶わず悲しい気持ちはあるのだけど、今までとは違う自分（藤本）の気持ちにどこかうれしいような、あたたかい気持ちを楽しむ藤本も素敵だな〜
また、藤本がいたおかげで、蓉一は学校で少しずつクラスメイトと交流することになります。それがきっかけで、蓉一や藤本のアーティスティックな部分も評価されていきます。
人とつながることで、今までやってきたことが評価されたり、自分で気づかなかったことに気づかされたりと、いろんな発見がある。そんな当たり前のことではあるんだけど、たまに忘れがちな人と人との交流が描かれているのも読み応えがあります。
そして、自分の気持ちに確認した蓉一は、距離を置いた方がいいと言われていた桜井のもとへ向かいます。人に興味がなかった蓉一が、自ら桜井の家に向かったのも、彼が変化した結果だし、毎巻成長しているのが伺えます。
最初の数巻は、個人的には桜井のアプローチが少し苦手で、蓉一の変化のみを追いかけていたのだけど、４巻まで来ると、もちろん二人を応援したい気持ちに。w
やっと二人は次のステップに進むことになります。
作品の魅力２：父親の存在
４巻は、恋愛模様が中心なのでお家問題がほとんど出てきません。
しかし、蓉一の心の奥底にあるのが、やはり父親の存在です。
ある日、蓉一の前から突然消えた父親。そして一緒に亡くなった母親。二人の存在が、蓉一のその後に大きな影響を与えた。
絵を描き始めたのも、父親の周りの人たちのススメだった。
お世話になっている柏木や吉富もすべて、父親のことが好きだった人たち。
小さい頃から、両親がいなくなった後も、父親の残したものを継ぎ、父親の跡を追う。
そんな蓉一の疑問。
「両親は本当に事故でなくなったのだろうか。」
蓉一の父親が残した遺言の存在も発覚し、いよいよ５巻へのクライマックスへとつながっていきます。
桜井の父親も亡くなっていますが、お互いの父親の思い出を語るのも、桜井と蓉一の関係性が前に進んだがゆえですね。
日高ショーコ先生『花は咲くか』４巻を今すぐ読む方法
日高ショーコ先生『花は咲くか』４巻を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「
Renta！レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
コミックシーモア：クーポンが魅力。BLに関しては、修正が少し甘めなものもあります。
Renta！レンタ：レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。この作品もレンタルできます。
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まとめ
いかがでしたか。今回は、日高ショーコ先生の人気シリーズの一つである『花は咲くか』４巻をご紹介しました。桜井と蓉一がやっと前へ進みましたね。初めての蓉一をどう扱っていいか困っていた大人な？！桜井と、ただただ彼に身を任せようと健気に思う蓉一。そして恥ずかしさの極地では不機嫌になる蓉一。今まで彼が桜井に苛立ちを感じていたのは、照れ隠しもあったのかもしれませんね。いよいよ５巻で最終巻です。それぞれの人間関係、そして家の問題はどうなるのか、楽しみです。
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