座裏屋蘭丸先生のおすすめ作品5選
今日は、BL界で絶大な人気を誇る座裏屋蘭丸先生の作品から、オススメ作品をランキング形式でご紹介します。
この記事を読んでくださっている方は、おそらく座裏屋先生の作品をまだ読んだことがない方か、もしくはすでに全部読んだ方がほとんどかと思います。
座裏屋先生の作品を読みたいんだけど、何から読もうか……とお考えの方に、独断と偏見で、勝手ながらおすすめランキングで選んでみました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
※ 2024年現在で一番の最新刊は『シャングリラの鳥 3巻』になっています。
第5位:PET契約
座裏屋蘭丸先生の商業コミックスデビュー作。
短編集です。
座裏屋先生はもともとお仕事をしながら、同人誌活動をされていたそうです。
同人誌時代に発表した短編などを1冊にまとめたもので、かなりエロス(……いや、エロ)に特化した作品です。
面白いポイントは、当時アナログで描かれていたと思われるので、繊細ながらも力強い線画がみどころです。
ちょっぴりコミカルな設定のお話もあり、かわいらしいお話もあります。
座裏屋先生らしく、ほとんどのキャラは非日本人。洋モノが好きな自分には、そこもオススメポイントの1つです。
ただ、同人誌の読者をターゲットにしていることもあってか、絡みシーンが非常に多く、ストーリーが薄いものもあります。
座裏屋先生が萌える様々なエロスが描かれており、そこには愛のないものもあります。
2024年現在はすでに優れたストーリー長編ものを描かれているので、こちらの作品は先生のファンになって目を通すものかなと思います。
第4位:眠り男と恋男
座裏屋先生の2冊目のコミックス。こちらも短編集。
『PET契約』に比べて、商業用に描かれた短編のためか、かなり読みやすくなっています。
タイトル作は連作になっており、表紙からすぐに作品の世界観へと誘ってくれます。
連作のためか、このタイトル作はキャラの印象も強く、読後の満足感も高かったです。
座裏屋先生の作品はキャラに魅力があるため、お話が長くなればなるほど、その魅力を発揮します。ですので、他の短編は一読しただけでは少し物足りなく感じてしまうのも否めません。
何度も熟読することで味が出てくるのだけど、先生のエロスポイントと読者のそれが合えば、面白く感じるかと思います。
セクソムニアという珍しい病気に悩まされるタイトル作、食べ物を絡めたエロス、おもちゃプレイ、ショタ(っぽい)、そしてSHIBARI……。何かきわだったものやテーマがあるのも特徴です。
特別枠:VOID
こちらは先生の初めての1巻完結作品になります。
『VOID』は、2016年4月にリリースされた事前予約制の作品です。
BL雑誌(全年齢向け)で掲載されたものを、R18用に加筆修正して、予約制でR18版がリリースされました。
紙本は完全予約制だったため、今現在は中古本以外は入手不可になっています。
ただ、全年齢向けのものは、現在も電子書籍で読むことができるのでご安心ください。
さらに調べてみると、フランス語版はほぼ修正なしだという噂を聞き、私はフランス語版を購入しました。
購入から1年たった今も、ゆっくり読んでいます w
フランス語版は、(ほぼ!?)無修正です。日本語のR18版と(修正具合が)同じなのかどうかはわかりませんが、イラストを確認されたい方はフランス語版がオススメです。
1巻完結ということで、このお話を推すファンの方も多いかもしれませんが、日本語版のR18版が入手不可ということ、アンドロイドというファンタジーテーマということ(これは好みの問題ですが)、また線画が少し不安定というテクニカルな理由も含めて、今回は特別枠でご紹介させていただきました。
第3位:コヨーテ
『コヨーテ』は、現在も不定期連載中の座裏屋先生の人気シリーズの一つです。
人狼(ヴァラヴォルフ)のコヨーテ(リリー)と、敵対するガーランド家のヨシュ(マレーネ)の愛の物語。
オールドロンドンのようなヨーロッパを舞台に、ヴァラヴォルフとガーランド家の争いに巻き込まれていきます。
1巻を読んだときは、世界観は素晴らしいものの、発情期なるBL特有の設定!?のようなものが登場して、今ひとつ馴染めませんでしたが、読み進めていくと、二人の愛のお話へとシフトしていき、さらには他のキャラたちの個性も引き立っていきます。
現在も連載中ですので、座裏屋先生の創造力が熟した今現在は、さらに物語も面白く発展していくのだろうと確信しています。
しかし、やはり人狼というファンタジー設定なので、少し好みがわかれるかもしれません。
周りのキャラたちも魅力的なので、オススメです。
第2位:リカー&シガレット
日本のみでなく、海外の座裏屋先生のファンにもとても人気の高い作品です。
こちらは完結しているため、オススメ1位にしようかどうか迷ったのですが、やはり自分の直感に正直に…… w
1巻完結もので、座裏屋先生の代表作でもあります。
スペインのような w ヨーロッパを舞台に、酒屋を切り盛りするテオと、酒屋の向かいでタバコ屋を営むカミロとの甘いお話です。
ただただ、甘〜いです。
絡みシーンはありますが、誰も傷付かず、甘いお話なので、老若男女 誰でも楽しむことができます。(BL描写はしっかりありますが w)
お話もとてもシンプルでわかりやすく、捻りはありません。
まだBLに慣れていない時は、漫画としてこのストーリーは王道すぎなのでは?と思いましたが、何度か読むと、この作品の魅力はお話だけではなく、この二人の距離感の描写や全体の世界観なのかなと思いました。
私がBLの読み方を学んだ作品でもあります。
カミロがタバコを吸うシーンでテオに気を使ったタバコの持ち方とか、ヨーロッパの街の様子、そしてテオの気持ちを尊重してじっと待つカミロ……。
心情描写が行動の一つ一つまで落とし込まれていて、読み取っていくのが楽しい作品です。
第1位:シャングリラの鳥
私がオススメする座裏屋蘭丸先生の作品、第1位は『シャングリラの鳥』です!
こちらは今も連載継続中で、完結しておりません。
恵まれない環境で育ちながらも今は男娼として娼館「シャングリラ」で暮らしているフィーと、傷ついた心で仕事を求めてやってきたアポロのお話です。
今までの座裏屋先生の作品は、エロス行為が目立ったのですが、この作品は、その描写を少し抑えた愛の物語になっています。ですので、お話の展開がとても自然に感じます。
ただ、娼館が舞台という特殊な設定のため、エロスは日常茶飯事に行われているという……。先生もよく考えたな w
なので、行為そのものは館のそこら中で行われています w
座裏屋先生の創作活動の原動力はエロスだとおっしゃっていたので、楽しく描かれているのだろうと勝手に想像しています ☺️
周りが盛り上がっているのと対比して、フィーとアポロは最終的な行為をすることはできない。それがこの娼館のルール。
ヨーロッパの雰囲気が続いた座裏屋先生の作品ですが、この作品は海に囲まれた南国の島が舞台になっています。
そして、この娼館はアジアンテイストなデザインになっているせいか、南国ながらもいままでの作品よりも日本人の私にはより身近に感じます。
周りのキャラたちも南国らしく陽気で、いい人ばかりです。
続きものではありますが、座裏屋先生の熟した画力、世界観、わかりやすくもオリジナリティのあるストーリー、そして魅力的なキャラたちーーー。
すべてのバランスが最高レベルでブレンドされた作品が、この『シャングリラの鳥』です。
これから先生の作品を読もうという方には、間違いなく一押ししたい作品です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、座裏屋蘭丸先生の作品をすべて読んで、個人的な好みは少しあるものの、ランキング形式でオススメさせていただきました。
まだ先生の作品を読んだことがない方、また、未読の作品がある方は、よろしければ参考にしていただけたら幸いです。
素敵な作品に巡り会えますように。
そして、座裏屋先生に愛を込めて……💕
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