里つばめ先生『君の公式をください』理系男子たちのロジカルな恋愛

里つばめ
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こんにちは。

今回は、『GAPS』『DOGS』でお馴染み、里つばめ先生の大学生の恋物語『君の公式をください』をご紹介します。

京都の大学を舞台に、理系男子たちが繰り広げる恋愛模様です。

作品データ

君の公式をください

里つばめ

刊行年月:2023年07月17日

出版社:大洋図書(CRAFT series 132)

どんな作品?

里つばめ先生が描く、京都を舞台にした理系大学生と院生の恋物語。

つばめ先生がいつも活躍しているBL雑誌『CRAFT』vol. 97 – 103 (2022-2023) に掲載された7話、そして描き下ろしショートが収録されています。

桜のピンク色がとても素敵な表紙のこのコミックは、リーマンものが続いていたつばめ先生の作品の中でも久しぶりに新鮮な世界観で、楽しめました。

4月。新入生がフレッシュに賑わうそんなキャンパスの雰囲気。何の集まりかはわかりませんが、キャンパス内(多分)でお花見を楽しむ理系グループの面々の中に、主人公の白石(大学生)と黒崎(博士課程)が登場します。

白石は修士に進もうかと進路を悩んでいる21歳。京都出身なので、京都弁が。博士課程で数理解析を研究する黒崎は東京出身の25歳。そんな二人は、白石が黒崎の車に傷をつけてしまったことをきっかけに知り合ったのですが、その後二人の関係はそれ以上に。物語はそんな関係性のところからスタートします。

つばめ先生といえば、リーマンもの、それもギラギラした弱肉強食のエリートたちの奮闘ぶりを描いた作品が多いため、桜咲くキャンパスと大学生たちは、とても新鮮に感じます。

白石はソフトなごく普通の学生で、黒崎は研究に没頭する寡黙な男性。そして、そこにちらっと登場する後輩の宇佐美くんや、白石の家族など、この先もお話が続いてきそうに描かれています。

カップリング

攻め:黒崎颯馬(くろさきそうま:25歳。作中に登場しなかった彼の名前… )

受け:白石廉(しらいしれん 21歳。比較的穏やかな、ごく普通の大学生男子。修士に進むか迷っている)

あらすじ

京都の大学。学生の白石は、修士に進むかどうか進路を迷いながら、卒論の準備を進めている。そんな忙しい学生生活の中にも想いを寄せている先輩がいる。黒崎先輩だ。

博士課程で研究している理系脳・黒崎は、無口で少し変わり者。周りの空気を読めない性格ではあるが、白石は偶然黒崎と知り合い、二人は関係を持った。

白石の黒崎への想いは強っていくが、黒崎がどう思っているのかわからずで、曖昧な関係だけが続いていく。そして、将来のこと、たまたまバイト先で目にした黒崎と女性、そして後輩の宇佐美から告白されーーー。

忙しい毎日の中で、ついにはっきりと黒崎に自分の気持ちを伝えようと決心した白石だがーーー。

里つばめ先生『君の公式をください』のみどころ

作品の魅力1:京都とキャンパスライフ

つばめ先生のあとがきを読むと、どうやら和風の街並みを描きたかったのだとか。それもあって、舞台は京都の大学です。

京都の和の世界観

先生ご自身は、結局、街並みはそれほど描かなかったとおっしゃっていますが、作中に数コマ京都の風景があるだけでも、京都の和の世界観が広がるのは、つばめ先生の技量なのだなと思います。

サクラ

この作品の表紙をみてください。つばめ先生の代表作『DOGS』や『GAPS』の表紙は黒系だったので、この本を初めて目にした時に、桜ピンクの色合いがとても新鮮に感じました。若さを感じる色でもありますね。

このワンシーンはとても素敵で、この表紙の桜が、冒頭の世界観とつながり、あっという間に物語に入り込んでいきます。

大学のキャンパス

冒頭。桜の季節、4月。大学も、新入生が入ってきたりでフレッシュな気分。

キャンパス内なのか、お花見をする学生たち。そのグループの中に白石と黒崎がいます。どうやら白石のグループの中に博士課程の黒崎が遊びに来ているといった構図。この物語の始まりは、白石と黒崎がすでに体の関係を持っているところからスタートします。

白石的には、関係は持っているけど自分の片思いだと思っている様子 w

花のキャンパスライフ

お話は二人の恋物語なのだけど、キャンパス内で事件が起きたり、白石は後輩の宇佐美に告られたりと、様々なイベントをクリアしていく二人。無事に想いは通じるのだけど、さりげなく宇佐美の存在感を残して、物語は終了します。

大学が舞台ということで、白石の友達たち、後輩の宇佐美、そして教授との関係性、黒崎は博士課程なので、先輩でもある。そんな人間関係もバランスよく描かれていて、世界観は出来上がっていると思います。

メインの二人の恋物語はしっかりと前へ進みましたが、周りのお話はどちらかというと世界観を固める程度に描かれているため、つばめ先生の作品に共通しますが、「いつでも続編が作れる状態」になっています。

白石の名前は「廉」ですが、黒崎の「颯馬」が出てこなかったです。素敵な名前なので、ぜひ白石に呼んでほしいな。

気になった点

理系脳……のはずなんです。二人とも。

白石からは理系の雰囲気がほとんどそれが感じられず、ごく普通の比較的素直な大学生男子。でも若さや可愛さがあって好きです。

ちょっと残念だったのは、黒崎先輩。寡黙なのは魅力的なんだけど、数理解析のドクター過程ということで、もう少しロジカルな見解が見られたら面白かったかなと思います。

キャンパス内で起こった事件から少しその様子が垣間見れるのだけど、普段の彼の会話からはそれほどロジカル脳が見えてきませんでした。

ただ、逆にそこまで極端でない黒崎だからこそ、白石のストレートな性格に温かみを残したまま、バランスの良い二人に見えるのかもしれません。極端な性格だと、対照的に見えすぎて、二人の間の恋心が成り立たないかも……。

つばめ先生は人気のシリーズがたくさんありますので、限られたお時間の中で全部の続編を描くのは難しいでしょうが、このお話、私には珍しくもう少しを続きを見たいなと思いました。

先生の作品は長編になると、世界観がより鮮明になってきて、登場人物たちのキャラが引き立ってくると思います。

今回も、宇佐美、白石の兄(とその彼女)がいい感じで登場はしましたが、紹介程度に収まってしまった感じです。もしかしたら、近いうちに続きが拝めるかもしれませんね。

里つばめ先生『君の公式をください』を今すぐ読む方法

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まとめ

今回は、里つばめ先生の大学生の恋物語『君の公式をください』をご紹介しました。

大きな事件や激しいアクションなどなく、ごく普通の学生生活を覗くことができます。

京都の雰囲気、おそらく偏差値の高い大学 w、そして桜を楽しめる良作。直接的な描写はあまり多くないので、どなたでも読める作品です。

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