ヱビノびすく先生『マイディア・エージェント』はボディガードBLです

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こんにちは。
今回は、ヱビノびすく先生の人気作品『マイディア・エージェント』をご紹介します。ボディガードのお仕事は過酷なんですが、コミカルに描かれているようなので、読んでみました。

作品データ

マイディア・エージェント 上下巻

ヱビノびすく

刊行年月:2022.02.24

出版社:幻冬舎コミックス

どんな作品?

2020年からpixivのWebマガジンに掲載された作品で、ヱビノびすく先生のデビューコミック。Pixivで人気の先生のようです。コミック発売に伴い、加筆されております。

ボディガード二人のお話。シリアスな事件などはそれほど起こらず、あくまで二人の関係性に焦点をおいた作品です。ラブコメタッチに仕上がっているので、楽しく読める作品。コミックでは絡みもあります。複雑な家庭環境なども描かれており、サイドストーリーもしっかりとしています。

ちなみに非常に人気が高いシリーズになったため、現在pixivコミックにて続編連載中。コミック化されるまでは、どのエピソードも無料で読むことができます。(この上下巻に収録されたエピソードは、無料掲載が終了となっています。)ぜひこちらを読んで、気に入った場合は、pixivコミックで続編もチェックしてみてください。

カップリング

攻め:橘真利生(たちばなまりお:ちょっとお金にルーズな新人ボディガード)

受け:青柳理一(あおやぎりいち:幼いころから御曹司を守ってきた敏腕ボディガード)

ヱビノびすく先生『マイディア・エージェント』のあらすじ

幼い頃から財閥の御曹司を守るために生きてきた青柳。

今では御曹司のボディガードとして活躍する彼は、仕事は敏腕だが恋愛に関しては付き合ったこともないど素人。

そんな彼のもとに新人・橘がやってきた。

それまでどんな仕事をしてきたのかもよくわからない橘から、デートに誘われるた青柳は、ボディガードのチームを組みながら、同居する日々で、徐々に橘が気になり始め、距離を縮めていく。

ヱビノびすく先生『マイディア・エージェント』のみどころ

この作品は、少し荒削りな点はありますが、上下巻にきれいにまとまっています。見どころのあるなかなか魅力的な作品です。

作品の魅力1:ラブコメ!ハッピー系BL

自分が手に取ってきた作品は、比較的ディープな作品が多かったのだけど、この作品はハッピー、ラブコメのノリで楽しませてくれます。

日々の仕事の疲れ。BLで癒されたくないですか?そんなときにはこの作品がおすすめ。w

ちょっとシリアスなシーンもありますが、基本的にはおもしろおかしく物語が進んでいきます。また、フォーカスはあくまで二人の関係性。

受けの青柳は27年間誰ともおつきあいしたことのない設定なので、ゆっくり距離が近づいていくのが面白い。攻めの橘のアプローチも、自由奔放な性格で、たまに見せる素敵な表情もみどころ。

少し絡みはありますが、あくまでヘルシーな表現なので、若いBL読者にも読みやすいと思います。だからpixivで人気があったのかもしれないですね。

作品の魅力2:コメディだけどしっかり絡みあり

ボディガード、バディもの、そしてコメディタッチだし、きっと事件を解決しながら二人のよりが…っと思っていたら、1話から結構近い距離でした。w その後もこの二人のイチャイチャ!?が続きます。

あれれ・・・、これ、事件どころじゃないですね。w 物語の中心はボディガードのお仕事ではありませんでした。BLだから仕方ないけど。

ただ、サイドストーリーとしての日々のお仕事ぶりや御曹司との関係性などはしっかりと描かれています。また、スピード感があるので飽きさせません。

ただ、青柳がドキドキするクダリなんかを見ていると、絡みシーンを目的に読んでいる読者に向けて描かれているんだなぁと思います。もしくは先生が描きたいのか。なので、ちょっとHがあって、ちょっとお話もあって…といった作品をお探しの方にオススメ。癒し系の作品なんだと思います。

どろどろした人間関係や、ずっしりと胸に刺さる葛藤やトラウマのお話ではありません。また男性を好きになることへの葛藤などもそれほど描かれておらず、今のBLのトレンドを汲み取ったものになっています。読みやすいです。

ちなみに、お話は上下巻で無事に完結しておりますが、このシリーズ自体は今現在連載が再開しております。シリーズ化され、今後も続く予定のようです。

では、以下、私がちょっと気になった点(あくまで個人の意見です)。

気になった点1:特別感

BL界に限らず、最近SNSなどのネットで無料公開後、本としてリリースするビジネス手法がありますね。この作品を筆頭に、PixivやTwitterなどで無料で読めてしまいます。もちろん、私がこの作品を手に取った時に全話が無料かどうかはわかりませんが、ネットで無料に読めてしまう作品。そしてそれが本になった時。お金を払いたいと思う「特別感」があるかどうか、重要だと思います。

作品の良し悪しはもちろんですが、SNS上では特に雰囲気が大切で、さらにBL業界は「推し」とか「応援したい」という気持ちが人気に直結しているように思います。SNSなどもマーケティング戦略ですね。

この作品も、漫画そのものはWebで無料で読むことができます。(コミック化された部分は、無料掲載が終了しました。)書籍を購入するということは、先生を応援したいというファン心理です。

そこまで考えた上で、この作品はどうか。

面白いです。魅力もある。ただ、何も知らずに購入した自分の正直な感想としては、もう少しパンチがあってもいいかな、と思いました。加筆はされているようですが、本を定価で購入することを考えると、ちょっと物足りない。

そもそも電子書籍で頻繁にクーポンが発行されるこのご時世、ましてやいくつかのエピソードは無料で読めちゃう作品。

私のように紙本で、定価で買う人なんて、一握りしかいないのかもしれませんね。でも、お金を払って読んで、「あー、満足した〜。」と思える作品を探しているのです。

たくさん漫画を読み込んでいる、いわゆる漫画ファンの読者だったら、物足りなく感じてしまうのではないかと思います。

気になった点2:絵の荒さ

ところどころ、絵の粗さが気になりました。立体的なものが平面で描かれていたり。絵柄は魅力的だし、背景などのディテールもそれなりに描き込まれているのだけど、どことなくディテールに欠けているんです。

Webで読む分にはそこまで気にならないかもしれませんが、紙本で読む時は、そういった荒さが目立ってしまいます。ましてイラストを確認したくて作品を読んでいるような読者にとっては、どう感じるでしょうか・・・。

これはもう時代の流れなのでしょうか。

ヱビノびすく先生『マイディア・エージェント』を今すぐ読む方法

ヱビノびすく『マイディア・エージェント』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

この作品は、紙本よりも電子書籍で読まれることをおススメします。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。(どちらのサイトにもサンプルがあります。)どちらのサイトもBL作品の品揃えがよく、ほとんどの作品はサンプル立ち読みができます。また、無料で読めるBL作品がたくさんあります。

コミックシーモア:頻繁にクーポン割引があり、また同人誌や特典冊子の作品もたまに読めたりします。

Renta!:レビューを書くとスタンプがもらえる機能などあり。レンタルも豊富です。

また、物語が掲載されている Pixiv コミック では、すでにシーズン2!?がスタートしています。新しい連載分は、今現在、無料で公開されていますので、そちらで作風をチェックすることもできます。☺️

ヱビノびすく先生『マイディア・エージェント』をもっと楽しむ方法

ヱビノびすく先生の『マイディア・エージェント』は、2023年6月21日にドラマCD化されております〜。おめでとうございます!

ユニークな青柳と橘やりとりを、豪華声優さんたちの声でお楽しみいただけます。私もいずれ、聞いてみようと思っています。

視聴もできますので、お好みの声かどうかチェックしてみてください〜。(音声にはくれぐれもお気をつけください。😋)

 

どうでしたか?あなたの想像していた声とマッチしましたか?

ドラマCDは、まだ大きなショップでしたら購入が可能です。

楽天ブックスなどで在庫確認してみてください。楽天ブックスは、BLCDはもちろん、最近は多言語のBL漫画も取り扱いを開始したようで、すばらしいラインナップです。

まとめ

いかがでしたか。個人的に気になる点は少しありましたが、それを踏まえても、まとまった作品で、読んで楽しかったです。

強いて言えば、ボディガードという設定が大好きな自分なので、お仕事の事件がもっと本格的なものだったら、より楽しめたと思います。

まぁでも、BL作品の目的って、そこじゃないんですよね。毎回思いますが、私が求めているものって、BLじゃないんだな、と思います。単に面白い漫画が読みたいんだな、と。w

まだ未読の方はぜひ読んでみてください。

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