山本小鉄子先生『とりたん』:鳥と会話をする主人公が、カラスと・・・?

山本小鉄子
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こんにちは。

今回は、山本小鉄子先生の鳥BL『とりたん』をご紹介しようと思います。

全2巻のお話で、ちょっぴり不思議な探偵のお話。なんと、鳥の声が理解できるという主人公。ただ、探偵のお話ではあるのだけど、事件は起こりません w 🤣

作品データ

とりたん 全2巻

山本小鉄子 Kotetsuko Yamamoto

刊行年月:2018年06月24日 / 2019年10月24日

出版社:幻冬舎コミックス(バースコミックス ルチルコレクション)


どんな作品?

山本小鉄子先生の鳥BL。w

鳥の声が理解できるという不思議な能力を持つ犬崎(いぬさき)と、行きつけのカフェのイケメン高校生・黒木のお話です。

楽しい作品でした。設定は面白いので、どうやってラブ路線に持っていくのか興味がありました。だって犬崎はカラスに恋をするので…… w

1巻には、雑誌『ルチル』2017年5月号〜2018年7月号までに連載された8話と描き下ろし、2巻には、2018年9月号〜2019年9月号までに連載された7話と描き下ろしが収録されています。

お話は犬崎の視点で語られています。

黒木は非常に物静かな性格で、表情も薄いため、彼が考えていることはあまりわかりませんが、一応ほぼ全ての事柄についてに伏線回収はしてくれているかなと思います。

なぜ犬崎が鳥の声を理解できるようになったのか、また、彼が恋するカラスの正体とは何者なのか。

BL路線はライトなため、年齢を気にせず楽しめる作品になっています。

カップリング

攻め:黒木(犬崎のいきつけ喫茶の息子。高校生。)

受け:犬崎(猫が好きな探偵だが、仕事は街の何でも屋のような仕事をしている)

あらすじ

探偵の犬崎は、子供の頃から鳥の言葉が理解できる、特殊な能力を持つ。

街の中にいる鳥たちと会話ができる犬崎だったが、そんな彼の癒しの場は、行きつけの喫茶にいる猫たちとのたわむれだった。

ある日、たまたまカラスと会話を交わすのだが、なぜかそのカラスは犬崎のことを知っていた。そして、そのクールなカラスに心を奪われていく犬崎だったがーーー。

山本小鉄子先生『とりたん』:ネタバレ!?感想・レビュー

全体的に楽しい作品でした。

どろどろした奥深い作品ではなく、設定通り、楽しいてポップな作品です。

作品の魅力1:鳥の言葉

犬崎が鳥と会話ができるという面白設定。私がこの作品を読もうと思ったのは、この面白設定に惹かれたからです。

さらに、会話しているセリフの表現方法が面白く、全ての鳥との会話にしっかりとオノマトペが表記されています。w

カァカァ、ピーピピ……。鳥の種類によって、各々の鳴き声と共に言語化されているのも面白い。こういう細かなところも大切ですね。

そして、ある日出会ったクールなカラスとの会話。

ここから犬崎の恋は始まります。

真っ黒なカラスをカッコ良いと思ってしまった犬崎。クロと名付けたそのカラスを徐々に探すようになります。w

作品の魅力2:カップル成立まで

昨今のBL作品は、カップルが成立したあともイチャイチャが続く作品が多いですが(小鉄子先生の他作品もそうですね)、私はカップルが成立した後は(多少のイチャコラはあるにせよ)スパッと完結して欲しいので、この作品は読みやすかったです。

まぁこれ以上どうやって話をのばせるか、という単純な問題もあったのかもしれませんが。w

読者には、高校生の黒木が登場した段階で、当然カラスの正体はわかるのだけど、彼がどうやってカラスに変身!?するのか、また犬崎にどうやってその事実が知られていくのかが楽しみの一つなんだと思います。

そしてこの二人はどうやって近づいていくのかもみどころです。

当初、犬崎はカラスのクロに恋心を抱きます。しかしながら、当然この恋心は成立するはずはなく……。

結局二人はカップルになるのだけど(小鉄子先生の作品は、どれもハピエン中のハピエンです)、お話の展開にもう少し意外性があると、より面白くなったかもしれません。

作品の魅力3:ライトBL

絡みシーンは少しだけありませんが、それほどありませんでした。

絡みシーンを楽しみにしている読者には物足りないかもしれませんが、BL初心者やラブシーンなしでも楽しめる読者の方にはおすすめしたいです。また、ライトなので、若い読者の方も読みやすいかなと思います。

気になった点1:二人だけの世界

お話はきれいに全2巻でまとまっているのですが、気になった点としては、あまりに話が(ほぼ)二人の間で完結してしまうことです。黒木の母親や祖父は登場するのだけど、それ以外の登場人物といえば、鳥だけ。

これは、さすがにちょっと寂しいです……。w

気になった点2:黒木

また、黒木のキャラは表情が薄い。w

物語は犬崎の視点で語られるため、黒木が何を考えているかわからないまま、終わってしまいました。2巻というお話の長さで、もう少し黒木について知りたかったな、というのが本音です。

気になった点3:探偵のお仕事

何でも屋と化している犬崎の探偵仕事ですが、たとえ何でも屋だったとしても、エピごとにもう少し事件性のあるお仕事の様子を描いて欲しかった気もします。

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まとめ

今回は、山本小鉄子先生の鳥BL『とりたん』(全2巻)をご紹介しました。全15話のお話ですが、各話表紙にはいろいろな鳥が描かれています。鳥LOVERの自分としては、物語よりもどちらかというと表紙萌えしてしまいました。w

本編には限られた鳥しか登場しませんが、表紙で登場する鳥たちについて調べてみると面白いです。

小鉄子先生の作品は、どれもソフトで優しいお話。シリアスなお話ではなく、クスッと笑えて楽しめる作品ばかりです。特に若い読者には読みやすい作品ですので、ぜひ読んでみてください。

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