芽玖いろは先生『愛を食べて生きている』:真面目な研究員が初めてアレする話

マ行
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こんにちは。

今日は、芽玖いろは先生の『愛を食べて生きている』(上下巻)をご紹介します。

萌えがあるかといえば、そうではありませんが、ストーリーは時事問題として興味深く拝読しました。

作品データ

愛を食べて生きている 上下巻

芽玖(めぐ)いろは

刊行年月:2023.07.11

出版社:竹書房(Qpa)

どんな作品?

芽玖(めぐ)いろは先生の初めての「上下巻」コミックス。

BL雑誌『Qpa vol. 106』(2020年9月)から連載された作品です。

表紙の魅力的なイラストが光る作品ですが、表紙をめくると、見返りにも素敵なカラーイラストがありました。作品を読むと、流行病の期間にあった様々な変化に、先生はいろいろと考え込んだに違いない、と思います。w

リモートによる体外受精によってのみ、子供を生むという近未来のお話。

絶滅!?していたアナログな性交渉を習得すべく、真面目な研究員・カナメは、遺伝子データによって選ばれた擬似パートナーであるイオリに出会い、研究!?を進めていく近未来のお話です。

ファンタジーコメディではありますが、いくつか考えさせられる問題提起もありました。

上下巻にまとまっていますが、下巻には、登場人物の一人、リセの番外編が収録されています。個人的にはこのお話が好きです。

カップリング

攻め:イオリ(データベースによって選ばれた、カナメに最適な擬似パートナー)

受け:カナメ(とにかく真面目な遺伝子工学研究員)

あらすじ

近未来が舞台。とあるウイルスが蔓延して以来、性交渉による繁殖が根絶。子孫を残すため、リモート繁殖が主となった物語の時代。そんな時代に、性交渉による繁殖を復活させるべく、真面目な研究員であるカナメが、実際に性交渉を訓練すべく、データベースから選ばれた擬似パートナー、イオリと出会います。

イオリはある組織から派遣されたセックスワーカー。性交渉をしたことのないカナメを相手に、手取り足取り技(w )を決めていきます。

そんな中、研究のためのサンプルを取らねばならないと焦るカナメは、プレッシャーからかある日を境にEDになってしまいます。パートナーのイオリにバレてはいけないと、結局パートナーを変えることに。そしてそれを知ったイオリはーーー。

芽玖いろは先生『愛を食べて生きている』:ネタバレ!?感想・レビュー

あらすじを読んで、なんだか面白おかしいファンタジーだなぁ、と思いました。が、実際に読んでみると、いろいろと考えさせられるポイントがあるんです。

社会問題の話はここではする予定はありませんが、ウイルス蔓延で変わった日常生活や価値観、少子化問題、愛情表現の変化など。

パンデミックで、一時的に全ての物流などが止まり、生活が停止。時間ができ、普段考えないようなことを考えたり、見えないことが見えてきたり、様々な価値観も変化し、ついついいろんな問題について考えてしまいましたね。w

作品の魅力1:奇想天外なお話・・・!?

 

流行病のせいで、一時期、多くのことがらがリモートになりましたね。そんな中、BL(様々な濃厚接触要因)を描いていいものか…と、先生なりに思ったのでしょう。w

お話は面白いです。しかもそれがBL要素ということで。個人的に、ファンタジーはあまり読まないのですが、オメガバース系よりは、こういうオリジナリティあるアイディアのファンタジーの方が好きです。

でも・・・。

これ、ファンタジーと言ってられないですよ。実際、こういうことが近未来に起きる可能性があると思いますよ。

繁殖については、倫理上の問題がありますから実現は難しいかもしれませんが、研究は常に行われているし、行為そのものに関しては、リモート行為はあり得ると思います。

今は、遠方にいる人間に「触れる」ことができる時代。お金を生むビジネスになり得るのであれば、必ず資金は流入する。VR技術などとリンクすることで、とんでもない世界が待ち受けていると思います。

VR。ゲームをされる方は知っている方も多いかもしれません。が、実際に持っている方、使ったことのある方はまだまだ少ないのが現状。

しかし、2024年に発表される、Apple Vision Pro。そう、Appleが手掛けたVR/XRです。

こいつが、とんでもないシロモノ。展示会で使用した人の話を聞くと、今までのVRとはまったく比べ物にならないくらいの使いやすさ、見え方。いわゆる「空間コンピュータ」。

これが日常レベルに浸透していけば、様々なサービスが提供されることになります。

現存・近未来の遺伝子テクノロジー、そして人々の生活空間の拡大(リアル・バーチャル)など全てが組み合わさると、この物語のお話も… あながちファンタジーではなくなる可能性がありますね。

しかも、性に関するアイディア、日本人は意外と優れてますよね。w 技術が伴うかどうかはわかりませんが、面白アイディアは日本人が考えだすかもしれません。

ちなみに、カナメは試験管育ち。両親はリモート繁殖でカナメを生んだという設定。そしてイオリは受精卵クローン。マッチしたパートナーの相手をするためだけに生まれてきた存在。

上巻では、カナメとイオリの出会い、そして彼らの関係性が描かれています。

下巻では、イオリのアイデンティティにフォーカスして物語が進みます。

作品の魅力2:絡み多めのファンサービス

芽玖(めぐ)いろは先生の作品は、まだこの作品しか読んだことがないので比べられませんが、このお話は、冒頭から頻繁に絡みシーンが入っています。

ストーリー上、初めは機械的なものではあるのですが…。それでも、絡みシーンが好きな方、またイラストを勉強したい方(自分 w)にはいいかも。絡みまでの進行の仕方も、コメディタッチで描かれていて、楽しいです。やらしさはありません。

CP二人の関係性は少しずつ進展していくのですが、それに伴って絡み描写にも変化があります。こういう変化も、先生のファンサービスだと思います。

作品の魅力3:絡みが…やらしくない!?

たくさん描かれている絡みシーンですが、やらしさはありません。

描写自体は比較的多く描かれていて、それなりの行為をしているのだけど、表面的に感じます。ですから、作品全体を冷静に読むことができると思います。

絵柄も魅力的。表紙や見返しにあるカラーイラストも素晴らしかった。だけど、感情が伝わってこなかったんです。

シーン、アングル、絵を再確認したのだけど、やっぱり問題ない…。お話、でしょうか!?なぜ自分の感情に訴えてこないのかはわかりませんが、それだけが残念でした。

だって、帯に書いてあったんです、「こんな感情知らない」って。w

だけど、その感情の盛り上がりを(今現在は)汲み取ることができず、悔しい。

なので、芽玖(めぐ)いろは先生の他の作品も読んで、確認してみようと思っています。

それ以外は、よくまとまった作品でした。ストーリーはファンタジーということもあり、好みがあるかもしれませんが、お話もきっちりと練られていますし、絵もキャラも魅力的。(特にカナメちゃん。)

なにより、こういうお話もBLにはあっていいんだよ、という話。

誰もが感動するしっとりシリアスな話ばかりでなくてもいいんですよ。純粋ラブコメじゃなくてもいいんですよ。奇想天外なお話もよし。クレイジーなお話もよし。

普段の自分だったらきっと手に取らなかったでろうこのお話も、店頭やSNSでの宣伝、そして上下巻の迫力あるイラストで手に取りました。

いろは先生に出会えてよかったです。

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私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。

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まとめ

いかがでしたか。今回は、芽玖いろは先生の『愛を食べて生きている』をご紹介しました。

この作品は、普通のBL漫画は飽きたな、変わったお話を読んでみたいな、と思っている方にいいかもしれません。バーチャル(リモート)の可能性、少子化問題、アイデンティティ問題などなど、いろんな方向で考察できますよ。❤️

芽玖(めぐ)いろは先生のオススメ作品ありましたら、教えていただけるとうれしいです。

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