こんにちは。
今日は、里つばめ先生の『落花と破鏡の』をご紹介します。
いつものコミカルな里先生の作風とはちょっと違った、ミステリアスで優しいお話です。
作品データ
落花と破鏡の
里つばめ Tsubame Sato
刊行年月:2025年10月15日
出版社:大洋図書(CRAFT 153)
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どんな作品?
里つばめ先生の1巻完結もの。
たくさんの人気シリーズを創り出している里先生ですが、久しぶりに1巻完結のお話で、少し変わったミステリアスな作品。
体調を壊し、仕事の休みをとって地元に戻っていた会計士の真智(まち)と、そこで再会した幼なじみの和尚・然(ぜん)のお話です。
この和尚が少々クセモノですが w 、どちらのキャラにも過去のわだかまりがあり、再会したことをきっかけに、互いに過去と向き合っていきます。また再会したことで、昔、幼いながらに感じていた恋心が再燃!?
里先生の作品は、シリーズものはすべて拝読しましたが、どちらかというとコミカルな作風、または少しクールなものが多いのですが、この作品はシリアスドラマ、そしてファンタジー風で、今までの先生の作風とは(良い意味で)違いました。
人気シリーズの続編も読みたいのは山々ですが、漫画家として様々な作品をたくさん描いて欲しいなというのも本音。BL界隈でも長編が増えてきましたが、個人的には1巻完結、せめて上下巻くらいの長さで読者を唸らせて欲しいなと思います。
この1冊には、雑誌『CRAFT』vol.108-11, 113-116(2024-2025)に連載された全8話、そして描き下ろしが収録されています。
カップリング
攻め:然(チャラい和尚。中学生までの真智の幼なじみ)
受け:真智(会計士。真面目がたたり、ストレスにやられる)
あらすじ
会計士の真智は疲れ果てていた。正義感の強い真智は仕事を思うようにこなすことができず、ストレスと疲労から休職に追い込まれてしまう。
そんな時、たまたま再会した地元の幼馴染みのアドバイスで、銃数年ぶりに地元に帰ることに。そこには、中学生まで一緒だった幼なじみで、今は和尚になった然がいた。
真智が地元に帰らなかったのには理由がある。それは昔、事故で姉が他界したから……。
真智の過去、然が子供の頃に語っていた不思議な話、そして然にも何か問題があるようでーーー!?
里つばめ先生『落花と破鏡の』:ネタバレ!?感想レビュー

1巻完結もの。今までの里先生の作品とは少し違ったテイストのお話で、楽しめました。
恋愛描写はもう少し深みがほしいところですが、二人の過去(特に真智)のお話が面白かったので、それほど気にならなかったです。
作品の魅力1:真智

里先生の作品は、モノローグは少なめ、セリフとコマ絵でお話が進みます。映像をイラストに起こしたような作風です。この物語も冒頭からそれが窺えます。
真面目な真智は、会計士として働いているのだけど、いい加減な事務所の方向性に馴染めず、ストレスから倒れてしまい、休職になります。真智は、偶然再会した学生時代の友達からの誘いもあり、久しぶりに地元へと帰省します。
幼少期に姉を事故で失う。そんな過去を持つ真智は、その責任が自分にあるのではないかと、長い間悩まされます。罪悪感のようなものが心の奥底に蔓延っており、そこから抜け出すことができません。
中学時代までの同級生たちと再会する中でも、和尚となった然は特別に思い入れのある友人で、久々に再会することで、真智の心に眠っていた然との思い出、そして姉の死に対する罪悪感に呑まれていきます。
真智の性格はシンプルではありますが、わかりやすく描かれていて、彼がどうやって過去を乗り越えていくのかを追うことができます。
心に残るわだかまりは、ある日突然、意外なきっかけで解消されることがあるけれど、このお話もそれに近いです。
真智の心情の変化はもちろん、地元に戻ってきたことで、当時の記憶や感情が戻ってくることで、真智の内面のもがきから、然の存在、そして然の葛藤へとお話の焦点が移り変わっていく流れがとても良いです。
作品の魅力2:然

若い和尚の然は、お寺にやってくる女性たちに大人気。ちょっぴりチャラい然ですが、彼にも葛藤があります。
然は、母親と複雑な関係にあり、今も継続中。
彼が持っている不思議な力、そしてこの母親との関係、さらには真智への思いへとつながっていきます。
物語の中間、真智のお話から然へとシフトしていく流れや、あるシーンをきっかけに物語の流れが一気に方向転換する手法は、里先生の作品でよく見られ、魅力の一つです。
作品の魅力3:テイスト

里先生のあとがきにもありますが、今まで描かれていたコミカルな雰囲気とは違った、静かでミステリアスな作風になっています。
会計士という真面目な真智のキャラもそうですし、然の和尚という和のテイストも加わり、新鮮でした。
作中に漂う空気感は、ミステリアスですが温かみがあります。
気になった点:恋愛事情

真智と然の恋愛描写が少し不足気味に感じました。
互いが想いあっていたのは十数年前の中学生時代の話。再会して、思いが再燃するのはいいのだけど、その葛藤や押し問答があまり描かれておりません。
真智は真面目で優しい性格なので、昔の恋心が再熱しても理解はできるのですが、然は……ちょっと違う。こやつは、やることやってるやつ。w
もう少し押し問答が見たかったです。
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まとめ
今回は、里つばめ先生の『落花と破鏡の』をご紹介しました。
ボリュームある1冊です。ミステリアスですが、優しさある作品です。1巻完結ですので、未読の方はぜひ読まれてみてはいかがでしょうか。
次はどんな世界観を創作いてくださるか、楽しみでなりません。
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