こんにちは。
今回は、倫敦巴里子先生の『BUDDIES』(上下巻)を読みましたので、ご紹介します。
ビジネススパイ……まではいきませんが、いわゆるバディものとして楽しめました。
作品データ
BUDDIES 上下巻
倫敦巴里子(ろんどん ぱりこ)
刊行年月:2025年01月10日
出版社:徳間書店(Chara comics)
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どんな作品?
倫敦巴里子先生のバディもの。
ビルの清掃員として働く虹郎(にじろう)は、女子社員に大人気の青年。そこで働いている大手ゼネコンの部長・梶に雇われてスパイとして活動するお話です。
一応BL作品となっていますが、女子社員たちや企業の同僚たちもぞろぞろと登場し、たまたまBLになったバディもの、として楽しめる良作。BL描写は少しあるものの、ライトBLとして楽しめると思います。
倫敦巴里子先生の作品は初めて読みましたが、漫画の作り込みがベテランのようです。バディものとしてのお話がしっかりと練り込まれていて、背景までしっかりと描かれています。
昨今、デジタル媒体主流になってきたことも理由の一つかもしれませんが、背景の描き込みが少なくなってきた作品が多い中、丁寧に描かれたコマ絵は、紙本で物語を楽しむ自分にも満足のいくものでした。
物語は基本的に前へと進んで行きますが、過去の回想もたまに盛り込んでおり、時系列がどんどんと広がっていきます。
上下巻完結。上巻には、雑誌『Chara』2023年2, 4, 6, 8, 10月号掲載分の5話と描き下ろし、下巻には、2023年12月号, 2024年2, 4, 5, 8月号に掲載された5話と描き下ろしが収録されています。
カップリング
攻め:梶(大手ゼネコン会社の部長。虹郎を時給で雇い、社員のスキャンダルをにぎっていきます)
受け:虹郎(お金欲しさから、梶のもとでスパイ活動アルバイト。)
あらすじ
両親を亡くした虹郎は、学生の弟を養うために高額のアルバイトを探していた。たまたま出会ったゼネコン会社の部長・梶に誘われ、彼の元で企業スパイをすることに。
社内の小さなスキャンダルの証拠を集めるべく、現地で活動する虹郎。そして実は社長とつながりのある梶は、あるミッションのため、徐々に戦略を実行に移していくーーー。
倫敦巴里子先生『BUDDIES』:ネタバレ!?感想・レビュー
倫敦巴里子先生。デビューは2007年発売の『出張!!敏腕キューピッド』となっています。
ベテランの域ではあると思いますが、それにしても漫画のクオリティが高く、うれしい驚きでした。ゆっくりですが、他作品も読んでみようと思っています。
BLしか描かれていないの?

プロット
まず、読み終わって感じたのは、全体的なお話のプロットや流れがはっきりと組まれていること。
エピソードを読み進めても、方向感を失うことなく梶のミッション実行へと進んでいきます。結末にたどり着くまでに必要な状況設定や関係性を、各エピソードでしっかりと読者に提示してくれます。
キャラ

虹郎は、両親を既に亡くしています。母親にはフランス人のハーフということで美形、そして父親は弁護士だったため、頭脳明晰。しかし両親が他界し、叔父夫婦と住むことになります。そこで虐待に会い、脱出を試みます。
虹郎の家庭環境のあれこれも、梶との出会いや回想を介して少しずつ明らかになっていきます。
医大生の弟をサポートするために、高収入の危ないアルバイトをしようとした虹郎は、そこで偶然梶に知り合います。
梶は、大手ゼネコンの開発事業部の部長。ただ、社長の腹違いの弟ということで、社長と特別な関係にあります。
梶は、偶然知り合った頭の切れる虹郎を高時給でアルバイトとして雇い、社内の怪しげなスキャンダルを偵察してきます。しかし、梶にはミッションがある。
メイン二人のキャラや背景はもちろん、脇キャラたちも多く登場します。決してモブとしてではなく、それぞれがしっかりとお話に組み込まれている。
イラストも、背景画が丁寧に描かれています。昨今のデジタル媒体化問題?から来るのか、顔アップが続くだけの作品が増えてきましたが、この作品はまったくそれがなく、紙本でも読み応えのある作り方です。
各エピソードごとにスパイ業務?が完結されるのは、雑誌派にもコミックス派にも読みやすいまとめ方というのも、大切なポイント。
作品全体にある梶の大きなミッションのための伏線がじわじわと回収されていく爽快さは、物語を事前にしっかりと練らないと無理な技です。
ラブ

梶と虹郎の恋も描かれています。
しかしながら、バディ関係や諸々の事件がしっかりと描かれているため、ロマンスの方はどちらかというと先生からのファンサービスのように感じました。
二人の間には信頼関係はあるものの、恋心を感じるようなケミストリーの描写は多くないため、少し唐突に感じたのは否めません。
BL作品ですので、ロマンスが描かれているのはまったく問題はありませんが、萌えを求めるよりも、バディ関係、そして単純に漫画のストーリーを追うだけでたっぷりと堪能できる作品です。
倫敦巴里子先生『BUDDIES』を今すぐ読む方法
倫敦巴里子先生『BUDDIES』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
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どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
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倫敦巴里子先生『BUDDIES』をもっと楽しむ方法
嬉しいことに、雑誌のフェアなどで巴里子先生が描かれたSSなどがまとまった番外編集が電子書籍でも楽しむことができます。
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まとめ
今回は、倫敦巴里子先生の『BUDDIES』をご紹介しました。
こういう事件を扱う作品ほど、続編を描いていただけるとうれしいのだけど、どうでしょうか。バディものは好きでよく読みますが、BL界隈で良質なものを見つけるのはなかなか難しい。この作品に出会えて、とてもよかったです。
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