青井秋先生『ゴンドワナの眠り』:眠りから覚め、求めるもの

青井秋
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こんにちは。

今日は、青井秋先生の『ゴンドワナの眠り』をご紹介します。

なぜかこの作品を見逃しており、慌てて読みました。世界観は現実と非現実の間のファンタジー。

作品データ

ゴンドワナの眠り

青井秋 Aki Aoi

刊行年月:2022年09月15日

出版社:大洋図書(ihr HertZ series 330)

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どんな作品?

青井秋先生の2022年作品。

雑誌『ihr HertZ』に2013年から不定期連載していた作品が1冊にまとまりました。コミックスリリースまでかなり時間がかかったようで、無事にまとまってうれしいです。

このお話は、同じ大洋図書からリリースされた『爪先に光路図』に収録されていた短編『さかなの体温』にも共通する、魚が見える男の子のお話です。海が好きなので、自分の好みでもありますが、とにかく優しいお話でした。

青井先生の作品で優しくない作品は見たことがないですが。w

いつものことですが、青井先生の作品は大人の絵本です。

やさしく、そしてこの作品では仄かな恋心も楽しませてくれる、美しい作品です。

カップリング

高木基(遅刻の多い高校生。笠間に少し素っ気ないようだけど……)

笠間直樹(急に魚が見えるようになってしまった!?)

あらすじ

笠間高木はクラスメイト。よく遅刻をする高木に話しかけるも、素っ気ない態度を取られ、自分は嫌われているのだろうかと不思議に思う笠間。

ある日、校外学習で訪れた博物館で見つけた小さな化石。光を発するそれに近づいた笠間は、急に大きな魚が見えるようになる。そしてなぜか高木にもそれが見えるらしい。

二人にしか見えない謎の魚は、何かを探している様子でーーー!?

青井秋先生『ゴンドワナの眠り』:ネタバレ!?感想・レビュー

全体を通して、いつもの青井先生作品と同様ファンタジーではあるのだけど、日本、そして高校生が主人公ということで、とても親近感が持てて楽しめました。現実と非現実の狭間にファンタジーを練り込んだ感じです。

作品の魅力1:世界観

青井秋先生の魅力は、とにかく世界観です。

イラストレーターとしても活躍されていますが、植物などのモチーフ、そしてスクリーントーンを駆使して独特の空気、世界観を演出するのがとても巧みな先生です。

今回は、主人公である直樹がある日を境に魚が見えるようになるという設定で、コマの中をふらふらと泳ぐ大きな魚が可愛らしく、また神秘的に描かれています。

クライマックスの描写は特に素晴らしく、青井先生ならではの表現で楽しませてくれます。

作品の魅力2:ファンタジー

青井先生のもう一つの魅力は、ファンタジーです。お伽噺ともいいましょうか。

いつもなら、植物や菌類、鉱物が描かれることの多い青井先生の作品ですが、今回は、ゴンドワナ大陸の化石から不意に現れた淡水魚が描かれています。ファンタジーストーリーのセンス、それを先生の独創的なイラスト力で表現されています。

またこの作品、お話はとてもシンプルですが、いくつかのストーリーが重なっておりました。

第1のお話は、魚の謎。

直樹が見えるようになった魚は、どうやら何かを探している様子。直樹と基(もとい)は魚について調べながら、魚の捜し物の謎にも迫ります。

第2のお話は、直樹と基の関係性です。BL作品ということで、二人の恋模様が描かれています。

そして第3のお話は、二人の幼少期のお話。

これら3つのお話がゆっくりと進行していきます。

ゴンドワナの化石から現れた一匹の魚は、何を探しているのか。この魚そのものが基の心のメタファーなのか、もしくは、直樹の心底にある思い出のメタファーなのか……。

どのストーリーラインも決して複雑ではありません。目新しいものではなく、とってもシンプルなお話になっています。

青井先生の作品は、大人の絵本。

多少のメッセージは含まれているかもしれませんが、ストーリーがメインではなく、世界観がこの先生の魅力です。

以前拝読した先生の作品(短編)では、あまりにオチがなくてw 読みにくかったお話もありましたが、この作品は問題なく楽しめました。

作品の魅力3:ライトBL

青井先生の作品は、いつもファンタジー、絵本のような作品なので、直接的なBL描写はまったくありません。苦手な形でも問題なく読める作品です。

BLとなると、やはり直接的な描写が含まれる割合が高いので、ライトBLや描写が皆無の作品は貴重な存在。

気になった点:ストーリー

シンプルなストーリーは嫌いではなりません。ゴンドワナに生息していたとされる化石から生じたファンタジー、そして魚の謎解きはミステリアスかつ神秘的でとても楽しめました。

が、基と直樹の恋愛模様があまりにもシンプルすぎた w

優しさ、温かみのあるお話なのは誰もが認めることだと思いますが、二人の恋模様をこの形で入れる必要があったのかは疑問です。

このお話は『ihr HertZ』に掲載されたということで、多くの読者はBL読者と認識しております。それを考慮すると、この二人の恋物語は、あまりに簡易化されてしまっている……っ!

仄かな恋心はいいのだけど、基からの想いの熱量と、それに対応できない直樹の熱量がすでに食い違っているし、同じ熱量になるまでにはもっと時間がかかるものではないかなぁ……と、妙に真剣に考えてしまいました。

青井先生の他作品からも思うことですが、BLバランスの調整が難しそうだな、と感じます。

青井先生の世界観が好きな方は問題ないでしょう。でも、しっかりと練り込まれたストーリーが好きな方には物足りなく感じてしまうのも仕方ないかもしれません。

青井秋先生『ゴンドワナの眠り』を今すぐ読む方法

青井秋先生『ゴンドワナの眠り』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

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まとめ

今日は、青井秋先生の『ゴンドワナの眠り』をご紹介しました。

高校生の淡い恋とファンタジーの世界。青井先生の作品は、作品ひとつひとつよりも、作家読みすることをオススメします。この先生が描く作品を1冊読んでみて、お好みに合えば、どの作品も楽しめる。そんな先生です。😊

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