木原音瀬先生『美しいこと』:3つのエディションについて

木原音瀬
本ページは、アフィリエイトによるプロモーションが含まれております。

 

こんにちは。

今回は、木原音瀬先生の『美しいこと』をご紹介します。

この作品には3つのエディションがリリースされています。読むエディションによって印象も違いますので、知っていると便利です。

木原音瀬先生『美しいこと』とは

木原音瀬先生の人気作品の一つ『美しいこと』は、2007年に蒼竜社のホリーノベルズから発売されました。

女装癖のある仕事のできるリーマン・松岡と、そんな女装の女に一目惚れした、同じ会社に働く地味なリーマン・寛末の恋物語です。

仕事のできる松岡は、今ひとつパッとしない寛末と知り合います。女装の松岡に惚れ込んだ寛末は、何も知らずに猛アタックを仕掛けます。松岡も徐々に寛末に惹かれていくのですが、自分の正体を告げなければいけない。

自分が男であることを告げた瞬間から、寛末の態度は変わります。

そこからの情動の駆け引きや、仕事のあれこれなど、木原先生ならではの展開と描写で魅せてくれる作品です。

ホリーノベルズ (Holly NOVELS)とは

Holly NOVELSとは、蒼竜社によるBLレーベル

カタカナ表記はホリーノベルズのようですが、発音はホーリーですね……。

多くの木原先生の代表作もここから刊行されており、この『美しいこと』を筆頭に、『箱の中』『檻の外』や『吸血鬼と愉快な仲間たち』などなど、先生の代表作の多くはこのノベルズから発表されておりました。

残念なことに、2018年に蒼竜社がスコラマガジンに吸収合併されたことをきっかけに、Holly NOVELSは消滅。

いくつかの作品は文庫本などでもリリースされているので、今後他の出版社さんから電子書籍化されることをゆっくり待つか、もしくは紙本を中古で読まれるかになりますね。

私は紙本派ですし、思い立ったらすぐに読みたいので、中古本で拝読しました。

Hollyロゴや表紙の紙質も好きなので、残念な次第です。

この作品も含めてコレクションとして大切に保管しております。

木原音瀬先生『美しいこと』:3つのバージョン

この物語には3つのバージョンが存在します。

  1. Holly NOVELS (ホリーノベルズ)版
  2. 講談社文庫版
  3. 電子書籍版(Ripika Novel)

エディションによって、収録されているお話が違います。

お話としては『美しいこと』『愛しいこと』『愛すること』、そしていくつかのショートが存在します。すべてを読むのは難しいですが、これから読まれる方にオススメするエディションは、電子書籍版になります。

Holly NOVELS(ホリーノベルズ)版

オリジナルのノベルズ版。

2007, 2008年に上下巻がリリースされました。

ホリーノベルズには、3回ほどに分けて雑誌に連載された『美しいこと』が上下巻に収録されており、下巻に書き下ろしの『愛しいこと』が収録されています。

上記に書いた『愛すること』は、当時雑誌の全プレ小冊子だったようで、このホリーノベルズ版には収録されていません。(このお話だけ電子書籍で読むこともできます。)

ただ、日高ショーコ先生の挿絵イラストが堪能できます。

BL小説を読む方にとって、イラストも楽しみなのではないでしょうか。

日高ショーコ先生のファンも多そうなので、当時は相乗効果がかなりあったことが窺えます。私は日高ショーコ先生のキスシーンが大好き。

今現在は無在庫のため、アマゾンやフリマで中古本を探すと見つかります。

講談社文庫版

2013年リリース。

一般の読者向けに読みやすくなっているようです。

ノベルズ版との違いは、

  • お話が『美しいこと』のみ収録(愛しいことは未収録)
  • 当然『愛すること』も未収録
  • 挿絵なし

恋愛の結末を期待される方には、正直物足りない。

タイトル作である『美しいこと』の終わりは、主人公二人の距離がやっと少し近付いたかな、というところで終わります。

ですので、たとえラストを「文芸的」に終わらせたとしても、結局この二人がどうなるのかは全く描かれておらず、(特に現代の読者は)消化不良になるのではないでしょうか。

物語の視点は、受けの松岡です。未収録の『愛しいこと』は、ヘタレ攻め・寛末の視点で描かれており、また二人の関係にも大きな変化があるため、これを読まないと物語に区切りがつかないと思います。

BL描写を少なくして一般の読者さんに……という気持ちもあるのかもしれませんが、オリジナルのホリーノベルズ版を読んでも、BL描写はそれほど直接的ではないですし、そもそもBLに嫌悪感を感じている人は、文体を和らげても読まないかなと思います。

一言一句読み比べて確認したわけではありませんが、個人的にはあまり魅力を感じないエディションです。

Ripika novel 電子書籍版

今現在、一番ベストなバージョンはこの電子書籍版です。

  • 『美しいこと』『愛しいこと』『愛すること』の3巻リリースされている
  • 書き下ろしの短編『時計』が収録されている
  • 日高ショーコ先生の挿絵も堪能できる

電子書籍を読める環境にある方は、このバージョンがベストです。

全3巻の構成です。1、2巻はノベルズ版と同じですが、各々に『時計』(chapter 1, chapter 2)という短編が収録されています。ノベルズ版を既に読まれた方も、時計にまつわるエピソードと聞くと、読みたくなりますよね w

そして3巻は、あの小冊子でしか読めなかった『愛すること』になります。

ただ、電子書籍のプラットフォームが限られているので、ご確認ください。

楽天kobo、Amazon Kindle、Apple Books、Google Play、BOOK WALKERのみでの配信です。

このRipika novelについては、事業説明がないため詳細はわかりませんが、木原先生関連のレーベルでしょうか。『牛泥棒』や『恋愛時間』など、木原先生のホリーノベルズ作品が中心に、電子書籍化されています。

木原音瀬先生のコミカライズモック本『ergo』vol. 5

最後に、木原音瀬先生の作品をコミカライズしたものばかりが収録された『ergo(エルゴ)』というモック本が全5巻リリースされています。

こちらも蒼竜社からのため、現在は廃刊になっておりますが、中古本での購入は可能です。

このvol. 5に、日高ショーコ先生によるショートコミックが収録されています。

この『美しいこと』シリーズが気になる方はもちろん、木原先生の作品がどんなふうにコミカライズされているのか、またこの漫画をきっかけに小説を読みたくなるかもしれません。

中古本は、フリマやAmazonで探すと、見つかります。

木原音瀬先生『美しいこと』を今すぐ読む方法

木原音瀬先生『美しいこと』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

 

すでにホリーノベルズ版で読まれたことがある方も、入手の難しかった番外編だけを読むこともできますので、要チェックです。

まとめ

今回は、木原音瀬先生の代表作の一つ『美しいこと』のエディションについてご紹介しました。木原先生の作品は2023年から読んできましたが、地味なキャラからは想像できない心情描写や魅力があり、読むたびに驚きや気づきがあります。

2025年、木原先生は作家活動30周年とのこと。おめでとうございます。

これからも、文芸、BL、同人誌に限らず、木原先生の作品を楽しもうと思っています。

↓↓↓アニメイトブックストア(電子書籍)では、アニメイト限定小冊子も電子で楽しめます!漫画をたくさん読まれる方は要チェック!

コメント

タイトルとURLをコピーしました