こんにちは。
2023年夏、中村明日美子先生の代表作『同級生』の ファンフェス2023 がTwitter(現X)で開催されました。
今日は、その際に購入した色鉛筆についておしゃべりしようと思います。
ここでは、色鉛筆のオススメ20選や実際の比較などはしません。
が、もし私のように急に絵を描きたいなと思った方がいらっしゃったら、少しだけ覚えておいていただきたいことがあります。
伝えたいのは3つのことです。
- 色鉛筆には、油性・水性がある。
- 色鉛筆として使うなら、油性のものをオススメ
- 色鉛筆を水に溶かして水彩画風にしたいなら、水性のものをオススメ
以上です。
水性のものは描きにくく、子供の時の感覚で「色鉛筆」として使用する場合には適していません。ご参考までに。
さて、話を戻して・・・
手描きの絵でファンフェスに参加したため、色塗り用に慌てて購入したのが、
『ファーバーカステル 水性色鉛筆 36色』(赤缶ライン)
です。これ。
・・・気づきました?
もう失敗してるんです。水性色鉛筆を買っちゃったんですよ〜。Oh NO! 😵
実は、子供の時から色鉛筆はほとんど使ったことがなく、祖父母に買ってもらったサクラのクーピーを使ってました。これ、万能ですよね。
なので、色鉛筆そのものに全然馴染みがありません。使い方もそうですし、油性・水性があることも知りませんでした。(水性色鉛筆の歴史は比較的浅いので、自分が子供の頃はまだそれほど日本に普及していなかったに違いない・・・と、言い訳。)
では、なぜ水性にしたのか。それは、
「普通に色も塗れるし、水彩みたいにもできるなんて、一石二鳥だ!」
単なる貧乏根性からです。w
では、なんでファーバーカステルにしたのか。それは、
「海外メーカーの方がかっこよさそうだ。」
単なるミーハー根性からです。w
結果、普通に色鉛筆として使ったため、水性のは使いにくかったし、私が買ったリーズナブルな価格の赤缶は、インドネシア産でした。w(品質には全く問題はありません。)
しかも、色塗り以前に、イラスト自体に問題が・・・っ!w
そんな自分の経験(失敗!?)も踏まえて、もし私のように、大人になってから急に色鉛筆を買おうと思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひご参考にしていただけたらと思います。
色鉛筆の種類:油性と水性
色鉛筆には、油性 と 水性(水彩) があります。
油性色鉛筆
子供の時に使っていた色鉛筆。一般的に「色鉛筆」といえば、これです。
英語:colored pencil/pencils。
当然ですが、「色鉛筆」として使います。
芯の硬さは軟らかめで、描き心地も馴染みのあるもの。
メーカーによって、硬さに違いがあるので、長く使用する時は、自分のお好みのメーカーを探していくのも楽しみになります。
色を重ねたりして遊ぶこともできますね。
油性色鉛筆は、六角形ではなく丸いものがほとんどです。普通の鉛筆の芯に比べて、色鉛筆の芯は軟らかいため、丸いものの方が色を塗る際に指からの力が色鉛筆全体に負荷がかかるので、六角の鉛筆に比べて芯が折れにくくなっています。
私が子供の頃、六角形、丸、三角、ハート型や星形の可愛らしい鉛筆があって、デザインで集めていましたが、色鉛筆に関しては、物理的な理由で丸いものがほとんどだったんですね。
水性色鉛筆
英語:watercolor pencil/pencils
水彩色鉛筆とも言われています。
油性色鉛筆と見比べても違いはわかりませんが、こちらは、紙に色を塗った後で、その上から筆などで水をつけると、色が水に溶けて、水彩絵の具のような風合いになります。
芯の硬さは少し硬め。そのため「色鉛筆」として使うには、少し描き心地が悪いです。
色ものりにくく感じたし、色を重ねてもいまいちブレンドされません。
水で色を溶かして、はじめて力が発揮されます。
↑↑↑水彩絵具のようにみえませんか?紙に塗った色を水で溶かしただけで、こんな風になります。これは色が薄いけど、使い方によってもっと濃い色も出せます。
色鉛筆は、六角形のものがほとんどです。芯が硬めなので、普通の鉛筆と同じ作りです。
色鉛筆に「筆のマーク」がついています。かわいいですね。w
色鉛筆の代表的なメーカー
では、どんなメーカーがあるのかな!?
初心者の自分が買いやすい商品を調べてみました。
トンボ
トンボの(油性)色鉛筆。1970年代からのロングセラー商品。全36色。
子供から大人まで、普通に使える安定の日本ブランド。
ベトナム製です。
プロの方はやはり海外ブランドを使っている方が多いようですが、お絵かきを始めたい方はこれで全然OKだと思います。
値段も良心的です。私のように、いわゆる大人の塗り絵もやったことがないような方でしたら、36色あれば十分だと思います。
水性色鉛筆は(今のところ)出ていないようです。
バラ売りもしているので、便利。👍
uni 三菱鉛筆
こちらも定番の国内ブランド。トンボよりも製品ラインがいくつかあるようです。
油性でも消しゴムで消しやすかったり、布などで馴染ませてパステルのような風合いを出したりと、色そのものだけでなく、表現豊かに楽しめるようですね。
定番のシリーズは「色鉛筆 880」で子供から使えますが、個人的に「アーテレーズカラー」というのも素敵だなと思います。いずれも36色。
プロ仕様の「ユニカラー」は全100色あるようですね。
日本製。
また、三菱鉛筆は「水性色鉛筆」も出しています。
こちらも、バラ売りしているので、便利です。
ホルベイン
もう一つ、国内ブランド。プロの方に人気の日本ブランド。ウエブサイトにもしっかりとカラーチャート(色見本)があり、それだけでも安心します。w
油性色鉛筆で、プロ仕様です。
色は全150色!
もちろん、単色購入が可能。セットは初心者の自分には難しいけど、気になる色を数本購入してみるのは面白そうだなと思ってます。素敵な色がたっくさんあります〜。
日本製。Made in Japan.
水性色鉛筆はありませんが、「メルツ」という液体が別売りされていて、それを使うと、水彩画風に仕上がるようです。
海外の方へのプレゼントにも、いいかもしれません。
ファーバーカステル
ファーバーカステル Faber-Castell
海外の色鉛筆界の重鎮。1761に創立された老舗のドイツメーカー。
J.S.バッハがなくなった11年後で、ベートーヴェンもまだ生まれてない。
歴史を感じる・・・。
ドイツのメーカーであり、家族経営ですので、歴史も面白そうですね。
今も続いている六角形鉛筆のスタンダード(長さ・太さ・硬度)は、このファーバーカステルが1851年にリリースした鉛筆から来ています。
プロの方の多くが使用しているのがこのファーバーカステルの色鉛筆になります。
油性の高級ラインはポリクロモス、水性の高級ラインはアルブレヒト・デューラー水彩色鉛筆というシリーズです。
高級ラインはドイツ製。
お手頃価格の赤缶は、英語ではRed line, Classic lineとも言われていて、子供から大人まで使えるエントリーレベルのもの。
赤缶は残念ながら、バラ売りはありません。
日本ではシヤチハタさんが赤缶ラインを販売しており、インドネシア製です。品質にはまったく問題はありません。「ドイツ製」にこだわる場合は、プロ仕様のものを購入せねばなりませんね。
ただ、水性色鉛筆を試してみたい場合は、私が購入した赤缶セット36色がリーズナブルでおすすめです。
お値段も良心的で、筆も付属しているのもうれしです。水性色鉛筆とはどんなものだろう・・・と試されたい方はぜひご検討ください。
※ 写真を見ての通り、赤缶は油性も水性も同じようなデザインです。購入時は、商品の詳細や、鉛筆に筆マークがあるかどうかで確認します。
ステッドラー
最後にもう一つ、海外ブランドからステッドラー Staedler。
こちらもドイツの老舗ブランド。
プロの方でも使用している方が多く、ファーバーカステルと同様、人気です。
油性・水性のどちらも出ています。
セールスポイントとしては、ヨーロッパの厳しい基準で作られているので、子供でも安心して使える、とのこと。
油性は デザインジャーニー(Design Journey)、水性は カラトアクェレル(karat aquarell)、学童向けラインは「ノリス」シリーズ などがあります。
油性色鉛筆のデザインジャーニーシリーズは、36色はないものの、48色、72色セットなどあります。どちらかというとカラトアクェレルの方がレビューなどをよく見かけますね。うれしいことに、学童向けのノリスシリーズもドイツ製で、リーズナブルです。
中村明日美子先生「同級生」ファンフェス 2023:実際のファンアート
さて、実際に「ファーバーカステル 水性色鉛筆 36色セット」を使って、ファンアートを描きました。例えば、この1枚。
最初に言った通り、普通に色鉛筆として使ったため、セーターの部分の黒が思ったように乗らないし、使いにくかったです〜。w
重ね塗りをしたのだけど、色は混ざらないし、そもそも色鉛筆の使い方がわかりません。
絵はもともとはケント紙に描いたんですが、色塗りに失敗しそうだったので、絵をコピーして、コピー紙に色を塗りました。それも色がのらない理由の一つです。
ご覧の通り、子供の時のような感覚で塗り絵をしたので、紙問題や色の塗り方の問題などはあるものの、やはり油性色鉛筆で塗った方が良かった、というのが、私が出した結論です。
でも、無事にイラストが完成し、先生にも(たぶん)見ていただけました。
せっかく購入したので、またたまに塗り絵をしてみようと思っています。
まとめ
今回は、色鉛筆について、おしゃべりしました。
色鉛筆を購入・使用するにあたり、こんなに新しいことを勉強するなんて思ってもいなかったので、いい勉強になりました。時間を見つけて、もう少しメーカーの背景や色鉛筆の歴史なども調べてみようと思っています。
お気に入りの色鉛筆など、ありましたらコメントで教えていただけたらうれしいです。
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