こんにちは。
今回は、紗久楽さわ先生の『百と卍』1巻をご紹介します。
江戸BLはいくつかありますが、その中でも一番気になっていた紗久楽さわ先生のこちらの作品を手に取ってみたら、とてもいい世界観と魅力的な線画で、魅了されました。
作品データ
百と卍 Momo & Manji 1巻
紗久楽さわ Sawa Sakura
刊行年月:2017年03月5日
出版社:祥伝社(on BLUE comics)
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どんな作品?
紗久楽さわ先生の代表作。
全7巻の江戸BL。2019年には、BLとしては初めて第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優勝賞に選ばれた良作です。
可愛らしく色気のあるキャラクター、百(もも)と卍兄いの物語。江戸時代は後期。狭苦しい長屋でまぐわう二人の男。可愛らしくも色気のある百樹の幸せな日々から始まりますが、お話は百樹の辛い過去も語られていきます。
時代物ということで、普段読まない自分には最初は抵抗があったのですが、BL史において重要な作品の一つとして間違いなく残る作品なんだろうなという自分の直感のもとに、読んでみました。
江戸時代のあれこれは、作中やあとがきで説明があったり、イラストもとても魅力的で、あっという間に独創的な世界観に引き込まれていきます。
全部ではありませんが、参考文献もしっかりと記載されておりますので、より深い江戸の男色について調べてみたい方にもうれしいです。
1巻には、『on BLUE』号外 vol. 3 (2015年5月)、号外 vol. 4 (2015年8月)、vol. 20 (2015年12月)、vol. 22 – 26 (2016年4月〜2016年12月)に掲載された10話、そして描き下ろし(陰間自由研究)が収録されております。
カップリング
攻め:卍(万次。元火消し。義兄弟の契りを交わして、百と恋人として暮らしているが……)
受け:百樹(元陰間。長身ですが、受け。もっちりおしりがかわいい)
1巻のあらすじ
百と卍は、狭い長屋でまぐわる仲。江戸の末期、陰間(かげま)だった百樹はある雨の日、卍に拾われた。
そして恋人となった二人だが、百にも、そして卍にも辛い過去があった
。卍からの愛情を受け、幸せな百の過去がゆっくりと明かされていくのだけどーーー。
紗久楽さわ先生『百と卍』1巻のみどころ

作品の魅力1:江戸時代のあれこれ
さわ先生は、この作品を書く前から、江戸に興味があり、研究を重ねてきたそうです。そのため、江戸時代の様子は先生の研究成果もかなり反映されているのだと思います。
町の様子、人々の毎日、そして百や卍の過去の仕事……。
百は、もともとは陰間(かげま)として働いていました。つまり、男娼です。
1巻の中では、百の過去も描かれています。
お話もかなり練られておりますが、そこに当時の陰間の様子、また当時使われていたであろうガジェット!?なども登場する。
あくまでもフィクションとして拝読しておりますが、巻末のあとがきには紗久楽先生の研究内容などが、読者にわかりやすくまとめられております。これを見るとわかりますが、作中で描かれているガジェットや街の雰囲気なども、当時の様子が色濃く反映されているのではないでしょうか。
冒頭から、百と卍のラブラブな日々が描かれているのですが、ゆっくりと百がなぜ卍と出会ったのか、さらには彼の生い立ちについても少し語られていきます。そこにはやはり江戸の背景があり、人情もある。
カオスとまではいきませんが、人間が人間としての本能を持ったまま生きていける環境だったのかもしれません。
こういう作品を読むと、私たちの今の生活スタイルや価値観が、どれだけ西洋に影響を受けており、西洋に洗脳されているかがわかります。日本人としてのアイデンティティ、メンタリティ、そしてオリジナリティは、在るようでかなり消滅してきている。漫画という一つのジャンルに限っても、そうだと思います。
さわ先生のこの作品は、BLという特殊なジャンルの作品としてでなく、時代ものとして拝読するべきだなと思いました。(ただ、肌を重ねるシーンはたっぷりあります w)
江戸の日々、陰間、火消し、そして二人の愛情。
時代背景は古いですが、決して時代ものに限った表現には感じさせてくれませんし、幸せな二人を見ることができます。
肌を合わせるシーンは十分にあります。二人の幸せな気持ちがメタファとして表現されています。もともと陰間だった百が、今は恋人となった卍とのあれこれを楽しみ、卍の愛情を幸せに受け止める天真爛漫な笑顔を見ると、幸せな気持ちになります。
作品の魅力2:百

馴染みのない時代描写もあり、勉強になることが多いのがこの作品ですが、やはりBLとして、百と卍の二人の関係性が物語の肝になっております。
巻頭から幸せな笑みを見せてみれる百(もも)。
卍とのあれこれを楽しむ様子で、お話は二人の幸せな毎日から始まります。
途中から、百の過去のお話、そして卍と百はどのように知り合ったのかが描かれております。
卍にも複雑な過去がありそうですが、1巻ではあくまで百がメインで描かれております。
百はもともと陰間(いわゆる男娼)として働いていた。
江戸時代のその様子が、さわ先生の研究のもと描かれております。
ちなみに、卍はもともと火消しでしたが、その過去についてはあまり触れられておりません。何があったのでしょう。それは2巻以降に描かれるのかなと思います。
紗久楽さわ先生『百と卍』1巻を今すぐ読む方法
紗久楽さわ先生『百と卍』1巻を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは、新規会員クーポンありの「ブックライブ」、レンタル本も豊富でやっぱり最強な「
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どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
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紗久楽さわ先生『百と卍』をもっと楽しむ方法
百と卍の二人の現代バージョンが番外編として電子版で楽しめます。
このお話は、単行本4巻のとらのあな限定有償特典20P冊子の電子版になります。現代バージョンでも頼もしい二人。w
百と卍 現パロ番外編 ―GENPARO Momo and Manji in Reiwa―
まとめ
今回は、紗久楽さわ先生の『百と卍』1巻をご紹介しました。
BL好きな方には、読んだことがなくても、この物語の表紙くらいは見たことがあるのではないでしょうか?
でも、ちょんまげBLかぁ……と思っていませんか?ごめんなさい、私はそう思っていた。w ちょんまげBLがどうして人気があるのか、ずっと気に入っていましたが、読んでみてその理由がわかりました。☺️
そして、一度読むと、百と百のおしりを忘れることができないと思います。ぜひ、今すぐお手に取ってみてください。
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