こんにちは。
今日は、南月ゆう先生の『雛鳥は汐風にまどろむ』をご紹介します。
1巻完結作品ですが、とても良い作品でした。
作品データ
雛鳥は汐風にまどろむ
南月ゆう Yuu Minaduki
刊行年月:2018年02月10日
出版社:徳間書店(Chara comics)
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どんな作品?
南月ゆう先生の通算14作品目(Charaから3冊目)でしょうか。
南月先生の人気シリーズ『サヨナラゲーム』『チェンジワールド(上下)』のちょうど後にリリースされた、1巻完結の作品です。
表紙のイラストを見るとわかりますが、子供も登場します。
主人公の勇一は、事故で両親と姉を亡くします。そして姉の子・歩を引き取ることになります。リーマンをしながら歩の面倒を見るのですが、歩は少し心を閉ざしています。
ある日、お惣菜屋を営んでいる陵(りょう)と知り合い、勇一の毎日に変化が生じていきます。
南月先生の作品らしく、物語がしっかりと組み立てられていて、程よいスピードで、無理なく進んでいきます。シリアスですが、決して詰め込み感はなく、ユーモアも忘れておりません。
勇一、歩、そして陵の3人それぞれが抱える過去と現状。現状から一歩前へ進みたい。そんな3人の葛藤が描かれた1巻完結の良作となっています。
この作品を読んでもわかりますが、南月先生の魅力はやはりストーリーにあります。
ジャンル的にはBLになりますが、先生はBLでなくても素敵な作品を作り上げてくれるだろうなと思います。ただ、画力が素晴らしいので、個人的にはやはりBLを描き続けて欲しいです。😌
カップリング
攻め:陵(小さな惣菜屋を営んでいる。過去にトラウマがありそう……)
受け:勇一(事故で両親と姉を失い、甥っ子の歩を引き取り育てているリーマン)
あらすじ
リーマンの勇一は、1年前に突然事故で両親と姉を失い、今は姉の子・歩を引き取り一緒に暮らしている。歩は、事故の前のようには打ち解けてくれず、心を少し閉ざしており、コミュニケーションも難しい。
引っ越してきた町で小さな惣菜屋さんを見つける。お惣菜屋を営む陵と知り合い、少しずつ町や日々の生活に馴染んでいく勇一と歩。歩は陵に連れて行ってもらった海を気に入り、学校帰りに立ち寄ると、そこには陵がいたーーー。
南月ゆう先生『雛鳥は汐風にまどろむ』:ネタバレ!?感想・レビュー

作品の魅力1:3人のストーリー
南月先生の作品は、どれもしっかりと練られたストーリーが魅力ですが、今回は陵や勇一だけでなく、甥っ子の歩のトラウマも描かれており、3人の成長ストーリーとなっています。
勇一は、突然両親と姉を事故で亡くし、姉の子である歩を引き取ったのですが、心を閉ざした歩とのコミュニケーション、引っ越してきた新しい町、仕事……、生活の変化や歩の世話でてんてこまい。歩を立派に育てなければならないという義務感を感じています。
歩は、母親を失ったショックはもちろんのこと、自分を一生懸命に世話してくれる勇一への負担を、子供ながらに感じています。
自分のせいで勇一の生活が大変になる。そして勇一まで自分の前から消えてしまったら自分はどうなるのだろうという不安を抱えています。
陵は、自分の生い立ちにトラウマがあります。家庭環境に恵まれず、母親も若いうちに亡くなってしまった。そして様々なトラブルから孤独を抱えています。
孤独を紛らわすために、女性関係のトラブルを起こした陵は、義兄や父親との間に取り返しのつかない亀裂を生じさせてしまいます。
それぞれが不安や問題を抱え、行き詰まっている3人が、ゆっくりと前へと進み出す物語です。
作品の魅力2:モノローグ

南月先生の作品の特徴は、たっぷりと、そしてしっかりと練られたセリフです。
素晴らしい画力の先生ですが、決して絵だけで魅せる手法はとらず、セリフで読者を惹きつけます。
モノローグを多用しますが、小説のようにキャラクターの心情をたっぷりと表現してくれるのが、南月作品の特徴です。
昨今の作品に比べると、少し読むところが多いため、さらっと漫画を楽しみたい方には少し時間がかかるかもしれませんが、その代わりストーリーは複雑ではないので、それほど読むのに時間はかかりません。
彼らの葛藤、そしてどうやって前へ進んでいくかが楽しめます。
作品の魅力3:画力

言うまでもなく、南月先生の素晴らしい画力が堪能できます。
私が南月先生の作品を好きな理由の一つは、受けも攻めもどちらも男らしいイラストなとことです。
この作品には残念ながらそれほど登場しませんが、裸体のイラストは特に好きで、二人ともしっかりと男性らしい体型をしています。
また、海のシーンも登場して、素敵なコマを堪能できます。
ただ、1冊を読み終わって、一番印象に残ったコマがあるか……と考えると、少なくても私にはありませんでした。お話そのものはとっても素敵で、クライマックスに向けての盛り上がりもちゃんとあります。満足です。
だから、決して絵だけで魅せる表現方法ではないです。
でも欲を言えば、南月先生のような素晴らしい画力があるので、1冊を通してどこかずば抜けて印象付けるコマやページがあると、もっと作品の印象が変わるのではないか、と思いました。
南月ゆう先生『雛鳥は汐風にまどろむ』を今すぐ読む方法
南月ゆう先生『雛鳥は汐風にまどろむ』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
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まとめ
今回は、南月ゆう先生の『雛鳥は汐風にまどろむ』をご紹介しました。
先生はここ最近長編シリーズを描かれていますが、1巻完結の作品もとてもよくまとまっていて、読み応えのある作品が多いです。ぜひこれからゆっくり過去作も拝読しつつ、また短編なども描いてほしいな〜と願っています。
南月先生の作品をまだ読んだことのない方や、この作品はまだ未読だという方、ぜひ読んでみてください。
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