南月ゆう先生『ラブネスト』上巻:いじわる穂積の過去に何があったのか

南月ゆう
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こんにちは。

今日は、南月ゆう先生の『ラブネスト』をご紹介します。南月ゆう先生の作品はどれもしっかりとストーリーが練られており、小説のような心理描写が魅力です。また、イラストも素敵で、一コマ一コマ丁寧に描かれております。

作品データ

ラブネスト 上巻

南月ゆう Yu Minazuki

刊行年月:2019年06月15日

出版社:新書館(ディアプラス)

どんな作品?

南月ゆう先生の『サヨナラゲーム』シリーズからスピンオフとなった作品です。

サヨナラゲーム』『チェンジワールド (上下巻)』で描かれた有村 x 要祐

要祐が勤める会社に出向中で、実は有村の後輩だったという穂積が、このスピンオフではメインになります。

要祐にちょっぴり意地悪していた穂積でしたが、この作品では、彼の魅力がたっぷりと描かれています。

『ラブネスト』は上下巻でリリースされましたが、上巻には、BL雑誌『Dear+』2018年5月号〜2018年9月号までに連載された5話と描き下ろしが収録されています。

隔月誌の多いBL誌ですがディアプラスは月刊誌なので、連載が大変そうですね。ゆう先生の絵柄はいつも丁寧に描かれていて、驚きです。

システムエンジニアの穂積匡人(まさと)は住まいの上階のノイズが気になり、苛立っていた。

ゲイバーのオーナー・ナルのススメで、高級家具が準備されたナルの別宅に住まわせてもらうことに。

でもそこにはもう一人の住人・八島旭がいます。

几帳面でおしゃれ好きの穂積と、ズボラな旭の共同生活のあれこれ、そしてそこに穂積の過去の恋人とのトラウマも入ってきて、にぎやかながらもしっかりとしたストーリーが展開されます。

『チェンジワールド 』を読んだ読者には、穂積の第一印象はあまり良くないはずなのだけど、そこは人生いろいろ。このラブネストを読めば、彼の性格や考え方が理解できて、惹かれていくと思います。

また、さりげなく登場するナルの存在も、その後のスピンオフ『エンゲージ』へとつながっていくので、南月先生の作品が気になる方は必読の作品です。

好き嫌いはありますが、お話のまとめ方やキャラの描き方などのバランス的にも、個人的にはこの『ラブネスト』が一番面白かったです。

南月ゆう先生『サヨナラゲーム』『ラブネスト』シリーズ:読む順番

南月ゆう先生のラブネストを含むサヨナラゲームシリーズを読む順番は、以下の通りです。

  1. サヨナラゲーム
  2. チェンジワールド 上下巻
  3. ラブネスト 上下巻
  4. ラブネスト 2nd 上下巻
  5. エンゲージ 既刊4巻(2025年連載中)

『ラブネスト』はもともと『チェンジワールド』というお話からのスピンオフになります。
チェンジワールドのメインカプである有村 x 要祐もその後も登場して、世界観がつながっています。

キャラの設定や雰囲気はそれぞれ違っていて、どの作品も魅力があります。南月先生の画力もどんどん進化しており、イラストが好きな方もぜひチェックしてほしいです。

カップリング

攻め:八島旭(建築家。ちょっとズボラだけどオープンに自分をさらけ出すタイプ)

受け:穂積匡人(ほづみまさと。几帳面で寂しがりや。明るい性格だけど、昔の失恋で心傷ついたまま)

あらすじ

穂積は新しい住まいを探していた。いつも行くゲイバーのオーナー・ナルの好意で、彼の別宅に新しい住まいが見つかるまでの間居候させてもらうことに。

巨大スクリーンのTVに惹かれてやってきたナルの別宅には、というナルの友人が先に住んでいた。建築士の旭はズボラでタバコも吸う。

几帳面な穂積とは生活スタイルが全く合わない。日々文句を言いながらも、業種も性格も違う旭と話すことで、毎日の生活が彩っていった。

その反面、ちらほらと穂積は昔の恋人との思い出が脳裏をよぎるようになっていった。旭のさりげない一言や存在感が、昔の恋人を思い起こさせていくーーー。

南月ゆう先生『ラブネスト』上巻:ネタバレ!?感想レビュー

上下巻で描かれているこの物語ですが、二人のそれぞれのお話がしっかりと描かれています。今回ご紹介する上巻には、穂積の過去の恋愛が中心に描かれています。

作品の魅力1:Home Decor

南月先生は画力のある先生ですが、デジタルを駆使して描かれたこの作品は、旭が建築士ということもあり、インテリアを含めたお部屋の描写がとても魅力的です。

上巻にはそれほど登場しませんが、貴重面な穂積は料理が好き。パンやコーヒーにもちょっぴりこだわりがあるところなど、モノそのものの描写もしっかりあるため、穂積と旭のキャラの対比が、料理とインテリアでビジュアルでも印象づけられます。

南月先生の作品は、比較的セリフが多めで、疲れている時に読むと少し読み飛ばしてsまいそうになりますが(私だけ!?w)、しっかりと背景や細かな部分が描き込まれているため、視覚からの情報はしっかりと頭に入ってくるので、読みやすいです。

作品の魅力2:クロスオーバー

『ラブネスト』は『チェンジワールド』のスピンオフ作品ということもあり、有村と要祐がちらっと登場します。

有村は穂積の大学時代の後輩。そして要祐は、穂積が出向している会社の同僚。要祐との関係はあまり良くはないのだけど、穂積の陽気さで、なんとか関係を修復しようとしています。

この二人はその後もちらっと登場するので、二人の仲が続いているのを確認するのもファンとしては楽しいですね。

また、バーのオーナーとして登場しているナルは、この後に続くシリーズ『エンゲージ』の主人公。

上巻では、ナルと穂積の過去が描かれています。ナルと旭は同い年で、より深い仲なので、彼らの過去は下巻や『ラブネスト 2nd』でも描かれていきます。

作品の魅力3:小説のようなストーリー

南月先生の作品の魅力は、なんと言ってもストーリー。

コアとなるストーリーがしっかりとわかりやすく描かれていて、そこに小説のようなモノローグがのり、ユニークな間の取り方が楽しめます。

この『ラブネスト』はそこまで表現が小説っぽくないので、それも読みやすかった理由かもしれません。そして、相変わらずの迫力あるイラストで、ぐいぐい物語を盛り上げてくれます。

『チェンジワールド』で少しヒール的な印象となった穂積ですが、この物語では決して悪者には描かれていません。

彼は若い頃に恋をして、失って、それをずっと心の奥で引きずっている。時間軸にしてみると、10年も前の失恋がトラウマになっている穂積。

昔のトラウマもあり、特定の相手と恋愛することがありませんでした。そんな彼がゆっくりと旭に惹かれていくのが丁寧に描かれています。

読者として、二人の関係性を納得するには、どちらのキャラにも魅力がなければ難しいわけで、穂積にも旭にも(読者が)惹かれる要素がたくさん描かれています。

はノンケです。上巻では旭の過去話はちらっと登場するだけですが、旭は以前結婚しておりました。彼の節々に元奥さんの存在がちらつきます。

穂積はそんな見え隠れする旭の過去にも気持ちが揺らぎ、自分が旭に惹かれていることに気づいていきます。

物語は基本的に穂積の視点で描かれています。時折登場するナルなどによって、穂積の過去や旭の弟の存在などが少しずつわかっていきます。

ところで…… 南月先生のイラストはとても素晴らしいので、当然ながら濡れ場は必見です!😊

先生の濡れ場は、シーンそのものも好きですが、キャラが結構豹変するので好きなんです。もちろん、上巻にもそのシーンがあります。デジタルはわかりませんが、紙本では旭の自慢の巨根 w が視認できます。(白のり修正はありますが…)

気になった点

1点だけ、気になった点、というか……。

あるシーンで、旭が穂積に「色仕掛けは無しだ」って説得するんですが、秒で旭の巨根が…っ。w

この上巻の中のセリフで、唯一説得力のないセリフでした。笑

南月ゆう先生『ラブネスト』を今すぐ読む方法

南月ゆう先生『ラブネスト』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

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南月ゆう先生『ラブネスト』をもっと楽しむ方法

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まとめ

今回は、南月ゆう先生の『ラブネスト』上巻をご紹介しました。上下巻どちらにもメインとなる二人の関係性の他に、お互いの過去のお話が絡んできます。いくつかのエピソードが重なって、盛り上がっていくので、当然ながら上下巻セットでお楽しみください。

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