安西リカ先生『彼が愛しているのは』:三種三様の男たちの空気感

安西リカ
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こんにちは。

今日は、安西リカ先生の『彼が愛しているのは』をご紹介します。

2026年の新刊は、設計事務所を舞台にした3人の男性のお話。橋本あおい先生の優しいイラストに惹かれて癒しを求めて手に取りましたが、程よい魅力のある1冊で、心が浄化されました。

作品データ

彼が愛しているのは

安西リカ(イラスト:橋本あおい)

刊行年月:2026年02月25日

出版社:新書館(ディアプラス文庫)

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どんな作品?

安西リカ先生のディアプラス文庫32冊目。

ディアプラスだけで32冊とは、これから安西勉強会を始めようと思っている自分には、少しハードルが高い数字ですが、とても読みやすい癒しの1冊となりました。

設計事務所に勤める片瀬真白(ましろ)と、そのセフレの町田のお話。互いに体だけの関係で続けてきた関係ですが、少しずつ真白の町田に対する感情が変わっていきます。でも真白には、あまり思い出したくない過去の思い出がありました。東江由基(あがりえよしき)という男の存在。お話は、徐々に三人の関係性でつながっていきます。

安西先生の作品は、『バースデー』を読んだことがありましたが、あの作品はとても優しい作風の印象を受けました。

今回の作品も優しさはあります。キャラは普通の人たち。闇はありません。でも、キャラのそれぞれの空気感がセクションごとに漂っており、独特な世界観が広がっていました。やはり、安西先生の感性はユニークで、特徴があります。

設計の仕事描写もわかりやすく表現されていて、どのページもしっかりと頭の中にイメージできるシーンばかりです。その中でも特に東江のキャラは大人っぽさがあり、惹かれます。

この1冊には、タイトル作、そしてSSの『Home Coming』(どちらも書き下ろし)が収録されています。

カップリング

攻め:町田亮輔(院卒で、東江建築設計事務所で働く後輩)

受け:片瀬真白(ましろ:東江建築設計事務所に勤めていたが、今は独立した)

あらすじ

自分の設計事務所を持つ片瀬真白は、以前勤めていた設計事務所に勤める町田とセフレの関係を続けていた。

週に一度ほど真白の家で会う程度の関係を続けていたが、真白は30歳になる誕生日に、二人は出かけることにした。二人の距離がゆっくりと近づいていくにつれ、真白は昔の恋人、東江由基を思い出すようになっていた。

心の中で蘇る東江への想いを胸に、どう町田と向き合うのかーーー!?

安西リカ先生『彼が愛しているのは』:ネタバレ!?感想レビュー

とても静かに進むお話でした。最近、日々の目眩くネガティブニュースに疲れていた私にはとてもいい癒しになりました。

作品の魅力1:真白

物語は片瀬真白(ましろ)の視点を中心に語られていきます。

そのため、彼から見る後輩で年下の町田を見ると、真白が元カレである東江(年上)と付き合っていた時の自分と重ねていきます。町田と真白のお話が、思い出や過去のお話とじわり交わって、三人のお話へと転換されていきます。

時間軸は複雑ではないので混乱しませんし、先生が描く3人のキャラにはっきりとした性格や描写の違いがあるため、切り替えやすいです。

セリフだけでなく、キャラの持つ独特な空気感が三種三様で、読むセクションごとにそのキャラの空気が漂っています。その漂う空気の流れで、誰のお話かがより理解できるという、不思議な作品でした。

こういった空気感というか、感性は安西先生の持ち味なのだなと思います。

真白は現在の相手・町田と、過去の相手・東江に挟まれるのですが、その間彼自身も成長し、仕事の独立なども経ており、決して立ち止まった状態でないのも特徴です。

しっかりとした真面目な人間性の町田の理解もあり、心に東江を残したまま、真白は町田を愛すことになります。

作品の魅力2:東江由基

真白の過去の恋人です。

東江建設設計事務所の社長の甥である由基(よしき)は、才能があり、若い頃からデザインの頭角を表します。設計の仕事を始めた真白は、そんな由基が働くこの事務所に入ります。

当初、業界ではすでに注目されていた由基のことは全く知らず。しかし、由基が真白の才能を評価していると聞いて以来、気になり始める。

少しずつ会話を増やしていく二人の間に、ゆっくりと関係が芽生えていきます。

この由基の描写は、真白とも町田とも違う、寡黙で大人っぽい存在感があり、二人とは全く別の存在感・空気感があります。

東江と真白の二人の空気感は、真白と町田のそれとも違うため、読んでいてその変化が楽しめます。3人の三種三様の空気感、さらにそれがペアによって様々な空気感がブレンドされていく感じで、今まで読んだことのない不思議な感覚を体験しました。

気になった点:エンディング

私の感じていたペースと物語のペースが噛み合わなかっただけの、まったくの個人的な感想ではありますが、最後は少し急ぎすぎた感じがしました。

クラウドを介して真白と町田がデザイン作品を作り上げていく作業の描写がとても素晴らしく、感慨深く楽しんでいたのですが、そこからラブシーンへと突入するスピードがちょっと早すぎた。w

また、読者だけが知っていた町田と東江のつながりがネタバレ?されてしまったのも、実はちょっぴり残念です。

三人を覗いている読者だけが知っているものとして終わらせても面白かったかもしれません。😊

しかしながら、作品全体を通してとても楽しめましたので、読んでよかったです。

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まとめ

今回は、安西リカ先生の『彼が愛しているのは』をご紹介しました。静かなお話ですが、仕事の描写も面白く、脳内に広がっていく自分だけの想像の世界を楽しみました。

イラストや映像が展開される漫画や映画とは違い、自分の中で想像された世界をいろんな角度で考察・妄想することができる。改めて、小説こそ強烈なエンタメだと思いました。

安西先生の作品は未読のものが多いので、引き続き読んでみようと思っています。

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