こんにちは。
今日は、芽玖(めぐ)いろは先生の『喪服の花嫁』をご紹介します。
この作品を読んだのは2024年なので、読んでからかなり経ってしまいましたが、芽玖先生の作品の中でも文学的な作りで、とても好きです。
作品データ
喪服の花嫁
芽玖いろは Iroha Megu
刊行年月:2019年9月5日
出版社:祥伝社(onBLUE comics)
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どんな作品?
芽玖いろは先生の純文学を彷彿させるようなシリアス作品。onBLUEから初めてのコミックのようです。
BL雑誌『on BLUE』vol. 33(2018年2月)〜 vol. 41(2019年6月)までに不定期連載された5話、そして描き下ろしのボーナスが収録されています。
父親との関係に問題のある大学生の雪刀(ゆきと)と、タクシードライバーの後藤のお話。そういえば、今まで読んできた漫画作品の中で、意外と「後藤」という名字のキャラはなぜかいなかった w
どちらのキャラも問題を抱えていて、重い内容です。でも徐々に近づいていく二人の関係性や描写にリアリティを感じるところがあり、魅力ある作品でした。
また、タイトルも素敵です。
英語のタイトルも付いていて、「Mourning and new departure」となっています。
カップリング
攻め:後藤(タクシー運転手。過去に高校の教員をしていたが……)
受け:雪刀(大学生。父親同様、文章を書くのが好き)
あらすじ
大学生の雪刀は、小説家である父親を尊敬していた。しかし、父親が賞をとったことがきっかけで、母が家を出ていく。そして寂しさを隠しきれない父親と雪刀の関係性は歪なものへと変化した。
著名小説家である父親との歪な関係性をタクシー運転手の後藤にみられ、なんとか口を封じようとコンタクトを取る雪乃。父とは違う思いやりのある後藤の対応が気になり、少しずつ気になる存在になっていく。
そんな中、執拗な父親からのストーカーまがいなメッセージに不安になりーーー。
芽玖いろは先生『喪服の花嫁』:ネタバレ!?感想・レビュー
芽玖いろは先生の作品は、他に『愛を食べて生きていく』を読みました。
面白い着目点を持っている先生だなと思い、この『喪服の花嫁』を読んでみたのだけど、物語の構成がとてもよくて、気に入りました。
私はBL初心者なので、このような重い物語をどう対処していいのかわからないけれど、BL作品としてではなく、いち漫画として接したつもりです。ですので、作品は筋が通っていてよかったのだけど、テーマが……重い……っ!
地雷のある方はお気をつけください。w

作品の魅力1:シリアスなストーリー
雪刀の背景は、父親との関係です。
BLの作品で何度か目にしたことがありますが、妻(母親)が他界したり家を出て行ったりして、孤独に耐えきれなくなった父親が、子供に妻の面影を重ねていくパターン。あれです。
父親は物書きという設定で、雪刀もその才能があ。
物書きとして尊敬してきた父親が、ゆっくりと崩れていく姿を眺める雪刀が辛く、さらにそれは自分のせいなのかもしれないと悩まされます。
大きなトラウマが描かれながら、父とは別にストーカーの存在と、追い討ちをかけるような仕掛けで、主人公の雪刀は追い込まれていきます。
タクシー運転手・後藤の背景は、前職でのトラブルです。
タクシー運転手になる前は、高校の教員をしていた後藤。その時に生徒の一人とトラブルになり、自ら離職。このトラウマが後藤の感情の揺れに大きな影響を及ぼしています。
初めて読んだ時はそれほど感じませんでしたが、後で何度か読み返した際にはより物語を深く理解したこともあってか、後藤の心情や眼力から、彼の苦しみが深く感じられました。
重い話ではありますが、読者によってはより深いレベルでこのお話に触れることができるかもしれません。
そんなトラウマを抱えた二人が知り合い、徐々に心を通わせていくのだけど、そこに入る恋愛の気持ちは共感できるかどうかはわかりません。
それは恋なのか、孤独から来る依存のようなものなのか、不可思議ながらも求める気持ちが表現されています。
作品の魅力2:画力

画には好みがあるかと思いますが、私が魅力的に思ったのは、眼力と口元。
大抵の漫画は目が重要要素だと思うのだけど、この先生の目線の移り変わりは、物語を読んでいく中でとても自然で読みやすかったです。
また、口元。
少し特徴のある骨格と、妙にリアルな口元が、より物語を身近に感じました。
1巻完結のお話で、正直この二人のその後を読んでみたい、というタイプの作品ではなかったです(少なくても私は。)
純文学のようなお話で、読後各々が、その後の二人の妄想を楽しんだり、考察したり、はたまた自分の人生を見つめ直したり……。人生とか、日々の何気ないこととか、ただただ思いにふける。そんな作品でした。
芽玖いろは先生の作品はまだ初心者で、もっと先生について知りたいなと思っています。
BLというある一定のルールの中で描かれる芽玖先生の世界観をもっと知りたいです。
芽玖いろは先生『喪服の花嫁』を今すぐ読む方法
芽玖いろは先生『喪服の花嫁』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
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どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
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まとめ
今回は、芽玖いろは先生の『喪服の花嫁』をご紹介しました。1巻完結のお話で、シリアスなテーマながらもきっちりと完結し、BL要素も含んでいる少し不思議な作品でした。物書きのお話ということもあってか、純文学のような雰囲気も漂っています。芽玖いろは先生の作品が未読な方は、ぜひ一度読まれてみてはいかがでしょうか。
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