こんにちは。
今日は、天禅桃子先生のファンタジー『ブルー・ド・ロワ』の第3巻をご紹介します。
いづみの正体が少しずつ明らかになり、いづみはマナの番として魔界にいくことになります。いづみの心にある不安、曖昧な記憶の葛藤、そしてマナの生活を目の当たりにすることで、物語はマナの心情にシフトしていきます。
作品データ
ブルー・ド・ロワ 3巻
天禅桃子 Momoko Tenzen
刊行年月:2021年10月15日
出版社:コアマガジン(drap DOMICS DX no. 167)
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どんな作品?
天禅桃子先生の長編シリーズ『ブルー・ド・ロワ』(全5巻)の第3巻。
通算29冊目のコミックス。
「ブルー・ド・ロワ」とは、フランス語で「ロイヤルブルー」の意。
ブルーが紡ぐ、天使と悪魔のファンタジー。
天禅先生にはめずらしいファンタジーなお話です。
2巻までは人間界でのお話でしたが、3巻では魔界へと舞台が移動します。そして、お話はマナの心情描写にシフトしていきます。
特殊な眼力を持ったいづみ。いづみには両親がおらず、晨明(しんめい)が祖父という名目でいづみを育ててきました。いづみの本来持っている魔力を封じていた晨明。サタン様によって解かれたいづみの魔力を再び封じた晨明は、姿を消し、そしていづみとマナの中からも記憶を消した。そんな晨明の正体が明らかになります。
そして、マナの心の奥に潜む寂寥、リーキムの正体など、馴染みのキャラもさらに奥深く描かれていきます。
天禅先生の作品はいままでにも何作品か拝読してきましたが、長編ということもあり、複雑なストーリーラインに、さらに心理描写が練り込まれており、キャラクターにより趣がでております。
3巻には、雑誌『drap』2020年11月号、2021年1, 3, 5, 7, 9月号に連載された6話と描き下ろしが収録されています。
カップリング
攻め:いづみ(マナが自分に気があるのは、彼の本心からでなく自分の魔力のせいでは?と心配に。)
受け:マナ(孤独、寂寥。心が空虚なマナは、好きという感情がわからない)
3巻のあらすじ
サタン様によって一度解放されたいづみの魔力。いづみは自分の生い立ちを知り、自分が少なくても普通の人間ではないことを知ります。しかし祖父である晨明によって、再びそれを封じられ、祖父の記憶も消されてしまう。
人間でないいづみは、いづみはマナたちと共に魔界へ向かい、マナと一緒に暮らすことになるのですがーーー!?
天禅桃子先生『ブルー・ド・ロワ』3巻:ネタバレ!?感想・レビュー
3巻も面白かったです。
人間界から魔界へと舞台は変わり、それまではいづみの正体、特別な堕天の天使の存在から、物語はマナの心情描写へと移っていくのが興味深いです。

作品の魅力1:いづみの決断
いづみは、両親がおらず、祖父(晨明(しんめい))によって育てられてきました。2巻では、いづみの本当の両親について、そしてなぜ晨明が自分を引き取ってくれたのかを知ります。
いづみの特殊な力はサタン様によって解放されますが、晨明によって再び封印されます。しかし、魔力の封印とともに、晨明の記憶も消されてしまいます。
「お前が強く望めば 解けるようにしておく」
仄かに残る記憶の断片に悲しく、胸が苦しくなるいづみ。
しかし、マナと体を重ね、番(つがい)となったいづみは、マナと一緒に魔界へいくことを決意します。
いづみは、自分の魔力を知ることで、マナの自分に対する執着は、愛情からではなく自分の特殊能力が働いているからではないのか。魔力が解けたら、マナは自分から離れていくのでは?という不安を常に持っています。
そんな不安の中、愛を知らないマナに、どうやって愛情や不安を伝えるべきだろうと試行錯誤していきます。
作品の魅力2:マナの存在

舞台は魔界へと移動し、物語はマナの心情描写へとシフトしていきます。
マナはもともと孤児でしたが、強力な魔力をもっているためにサタン様の養子になった。そんなマナの心の奥には、孤独、寂寥が潜みます。その他は何もない。
いづみがマナに「好き」という言葉を綴るのだけど、感情の薄いマナは、自分がなぜいづみを欲するかがわかりません。いづみが感じる悲しみなどの感情もわからないのです。
魔界におけるマナの存在、生活、仕事などが少しずつ明らかになっていくことで、昔マナがいづみに与えたアドバイスの言葉の意味を、いづみは身を以て知ることになります。
作品の魅力3:魔界と天界

物語は「特別な堕天使」を探すことから始まりましたが、地上で天使(グレン先生)の登場もあり、天界と魔界の現状が明らかになっていきます。
もともとは地続きだった二つの世界。それが、次第に互いを敵対するようになり、壁のような隔たりができてしまった。魔力の強い者がどれだけ揃っているかで互いの世界を威嚇する関係性に……。そんな魔界と天界を自由に行き来できる特別な人物、それが天使長のミカエルなる人物。
ミカエルとは、いったい何者なのか。
舞台が魔界に移ったことで、新しいキャラも登場していきます。
二つの世界がどんどんとつながっていき、お話はより深く、複雑になっていきます。
作品の魅力4:イラスト

3巻には、印象的なコマ絵がいくつかありました。
天禅先生の作品を読まれた方なら、先生の素敵なイラスト力はご存知かと思いますが、その中でも特にこの3巻の見開きページなど、迫力あるコマ絵が見れて、眼福。
モノクロなのがもったいない……。
気になった点:二人の情欲

天禅先生の作品にはめずらしく、とにかく濃厚なベッドシーンが描かれています。
2巻は、二人の(特にマナの)感情が抑えられなくなる様子を描きたくて、濃厚シーンがあったのかと思いましたが、3巻もまだ続きます。
BLなので絡みシーンはほぼ必須だとは思いますが、突然濃厚なのがくるので、どうも調子が狂うといいますか……w
ただ、絡みシーンはメタファとして表現されていて、マナに少しずつ感情が芽生えていきます。
二人で愛し合う時に溢れてくる涙は、感情の芽生えなのか……。
天禅桃子先生『ブルー・ド・ロワ』3巻を今すぐ読む方法
天禅桃子先生『ブルー・ド・ロワ』3巻を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
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まとめ
今回は、天禅桃子先生『ブルー・ド・ロワ』3巻をご紹介しました。
今までの天禅先生の作品とはちょっと違ったファンタジーの世界で、馴染みの薄い読者もいるかもしれませんが、しっかりと心情描写のある作品です。いづみの不安や葛藤、そしてマナの孤独。いづみはどうやってマナを寂寥から救うのか。天使と悪魔の闘争はどうなるのか。4巻に続きます。未読の方は、一気読みをオススメします!
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