こんにちは。
今日は、山本小鉄子先生のちょっぴりシリアスな作品『ぼくらのねがい』から、第2巻をご紹介します。
兄弟となった4人の恋愛模様、どんな展開が待っているでしょうか。
作品データ
ぼくらのねがい 2巻
山本小鉄子 Kotetsuko Yamamoto
刊行年月:2015年04月30日
出版社:大洋図書(CRAFT 069)
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どんな作品?
山本小鉄子先生のCRAFT作品。
小鉄子先生の珍しくシリアスなシリーズです。隔月雑誌での連載だったせいもあるのか、展開が少し早目な感じがしますが、兄弟たちの恋愛模様と家族愛を描いた作品。
親の再婚で兄弟になった両、健人、隼人、真人の4人。幸せも束の間、両親が亡くなり、長男の両は喫茶店を切り盛りすることに。そして、高校を卒業した健人も店を手伝い始めます。
健人は自分のセクシュアリティに悩みがあります。誰にも伝えていない自分の指向も、いよいよ隠しきれなくなり、兄の両にカミングアウトすることに。三男の隼人は、両に密かに思いを寄せています。誰にも言えず、悶々とした気持ちに押しつぶされそうに。真人は、まだ子供。無垢でよかった。w
やるせない恋愛模様、そして長男として若干頼りなくも奮闘する両。それぞれの想いはどのように届くのでしょうか。
1巻は序章的でしたが、2巻ではがっつり物語が進行していきます。そして、ゲスト出演なのかと思っていた『満開ダーリン』の店長(と大志)がキーパーソンとなって、隼人の恋愛に絡んでいきます。
2巻には、隔月雑誌『CRAFT』vol. 58-63(2013-2015)に連載された6話、そして描き下ろしが収録されています。
2巻のあらすじ
誰にも言うことができない想いを秘めた隼人は、偶然バイト先の店長と大志が付き合っていることを知ります。男同士で付き合うとは……。隼人は店長に自分の恋愛を相談していきます。
健人は、幼い頃から自分のセクシュアリティに悩まされてきました。でも年頃になり、周りから詮索されることにも疲れてきた健人は、ついに両にカミングアウトするのだけどーーー!?
山本小鉄子先生『ぼくらのねがい』2巻:ネタバレ!?感想・レビュー
このお話、もともとは両が主人公なのかなと思っていましたが、健人と隼人が中心になっていきます。
やはり葛藤のあるキャラが物語になる、ということでしょうか。☺️

作品の魅力1:健人
2巻では、健人の物語に大きな進展があります。
健人が抱える問題は、2つあります。
1つは、自分のセクシュアリティの問題。
幼い頃に気づいた自らのセクシュアリティについて、誰にも話すことができない健人。
イケメンということもあり、兄弟たちからなぜ彼女がいないのかと詮索されることに悩まされていきます。周りの期待に応えられないという罪悪感のようなものもあるのだろうか。
健人には決まったセフレがいるのだけど、その相手からも体の関係以上の感情を感じるようになってきます。少しずつ追い詰められていく健人は、ついにカミングアウトすることになります。
もう1つの問題は、真人の友達・タケからの告白。
1巻で急にタケから思いを告げられます。タケは背が非常に高い設定で、見た目は大人なのだけど、年齢的には中学生…… 小鉄子先生も、さすがにこれは冒険だったとどこかでコメントされていました。w
年齢的なところは、ツッこむのはやめておきましょう。w
このタケが、意外としぶといのです。
登場するたびにすくすくと成長し、健人はどんどん気を取られていきます。
さりげなく描かれていますが、タケの家庭も寂しいところがあり、タケは愛情に飢えている。そんな家庭環境が、タケを大人にしたのかもしれません。また、徐々にタケは喫茶店に足を運ぶようになり、健人の兄弟たちの輪に組み込まれていきます。
作品の魅力2:隼人

隼人は、異母兄の両に想いを寄せています。
なぜそうなってしまったのか…… 🥺
自分の気持ちを誰にも言うことができず、また自分自身、その想いをどう対処していいのかわからなくなる隼人は、悶々とした気持ち、そして罪悪感に押し潰されそうになる。
生真面目な隼人は自分の気持ちがバレないようにと、部屋に引きこもり気味になっていきます。
そんな彼は、バイト先の花屋さん(『満開ダーリン』参照)で、店長と大志が付き合っていることを知ります。
男同士で……!?自分の気持ちを隠しながらも、大志や店長から何かを汲み取ろうとします。感の良い店長は隼人が悩んでいるのを知り、相談相手になります。
満開ダーリンの二人が思った以上にキーパーソンになっているのも、小鉄子作品を読まれている方にはうれしいのではないでしょうか。相変わらずの店長だし……w
そんな店長もちょっぴり心配してしまうほど、隼人は思い詰めていきます。
そして、2巻のラストで、少しずつ家族の秘密がほどけていく。
小鉄子先生のほんわかイラストですし、ところどころツッコミなど入っていて、決して重く描かれてはいませんが、いつもの小鉄子先生の作風とは違って、新鮮に感じます。また、心情描写もしっかりと描写されています。
お年頃で、日々いろんな感情に葛藤している健人と隼人とは対照的に、真人は中学生になってもまだ無垢。いや、無垢というより何も考えていないだけかな!?w それも兄弟ならでは、ですね。
気になった点

いわゆる群像劇になっています。
兄弟4人の描き分けされていますが、そこに店長や大志、そしてタケが入ってくると、絵的に混乱する読者がいるかもしれません。キャラの性格も違いますし、しっかり読めば問題ありませんが、さらっと読む方には「あれ?」と思うかも。
この作品は、決して複雑なお話ではないのだけど、腰を据えて読むことで、よりキャラたちの苦悶が感じられると思います。
山本小鉄子先生『ぼくらのねがい』を今すぐ読む方法
山本小鉄子先生『ぼくらのねがい』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
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まとめ
今回は、山本小鉄子先生のシリアス作品『ぼくらのねがい』2巻をご紹介しました。
4人兄弟の家族愛、そして恋愛模様を描いた作品です。小鉄子先生の違った側面を見てみたい方、また『満開ダーリン』の店長と大志のその後を見たい方も、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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