こんにちは。
今日は、三つ葉優雨先生の秀作『僕と魔女についての備忘録』最終巻(5巻)をご紹介します。
とっても素敵な物語でした。この作品に出会えて、本当によかった……。
作品データ
僕と魔女についての備忘録 5巻
三つ葉優雨 Yuu Mitsuha
刊行年月:2023年8月30日
出版社:小学館(フラワーコミックススペシャル)
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どんな作品?
三つ葉優雨先生の人気シリーズ『僕と魔女についての備忘録』の最終巻。
たった今、読み終わり、これを書いています。
この作品は、少なくても今後何度も読み返す作品だと思いますし、その度に感じ方は変わってくるのかな。そんな味のある作品になっています。
100年以上生きる魔女さんと、2歳の時に迷い込んだ森で拾われた渉。そして黒猫の蛍。3人は家族のように一緒に住んできました。そして渉は魔女さんに恋をし、魔女さんも渉の恋を受け入れ、二人は結ばれた。でも、違う時間を生きる二人には、いずれ別れがやってくる。
5巻では、お話が急展開し、それぞれの結末を迎えることになります。
この物語は、丁寧に描かれてはいますが、三つ葉先生が描きたい部分・時代をかなり厳選して魅せてくれた作品です。おそらく先生はもっともっと描きたいエピソードはあったでしょうし、読者としてもあれこれが読みたいのは山々ですが。w
でも、全てを見せないことで、読者の妄想力をより掻き立て、物語の全てが濃厚に脳裏に焼きつくものとなりました。
1巻の冒頭に登場していた黒猫の朧(おぼろ)。
朧については4巻の蛍の番外編でも描かれておりますが、朧がどうやって魔女さんのところにやってきたのか。そして、最終的に渉はどうなるのかーーー。
気になる方は、今すぐ直ちに本編をお読みください!w 😆
5巻には、電子書籍『ベツフラ』2022年3, 9, 11, 13, 15にて配信された第19話〜最終話、そして先生からのコメントがいくつか収録されております。
登場人物
渉(高校教師に。長年の想いが叶い、魔女さんと結ばれる)
魔女さん(100年以上生き続けている魔女。自分はなぜ渉に惹かれるのかが分かります。)
蛍(先代に仕えていた黒猫。蛍はどこへ行くのか……)
5巻のあらすじ
魔女さんのところに、闇を抱えた男の子が訪れます。魔女さんの力を奪おうとするものーーー。魔女さんを守るため、蛍や魔法使いの仲間たちが集結するのですがーーー。
人間の渉は、ゆっくりと老いていく。徐々に愛しい魔女さんとの別れが近づいていきます。そんな彼は、どのような選択をするのか。そして、なぜ彼は魔女さんに惹かれたのかーーー。
三つ葉優雨先生『僕と魔女についての備忘録』5巻:ネタバレ!?感想・レビュー
坊と魔女さんの長い旅が終わりました。
この素晴らしい物語を創作してくださった三つ葉先生に、まずは感謝の気持ちを伝えたいです。
三つ葉先生は、絵本のようなお話を描きたいという旨をコメントでおっしゃっていました。
絵本は、子供に読ませる本でありながら、大人へのメッセージも詰め込まれている不思議な本です。大人が、まだ無垢の心を持つ子供たちへ希望のあるメッセージを込めるものでもある。
三つ葉先生ご自身、子育てをされているようで、その影響もあってか、子供たちへ伝えたいメッセージが詰まっておりました。
そして、大人の私たちが読む際にも、自分のライフステージによっていろいろな感じ方ができるお話でした。
ファンタジーとしても楽しめるし、愛するものを思う気持ち、そしてそれを失う気持ち、新しい命、出会いや別れ……。魔女さんと渉の一生を、物語において重要な部分、またライフステージおいても大切なイベントを切り取って、魅せてくれたのかなと思います。
全5巻でコンパクトに描かれたこの世界観と魔女さんと渉の一生は、一部分が描かれただけなのにこれだけ胸に響くのは、見えない部分は読者が各々で自分の人生とリンクさせるからではないでしょうか。
時間の概念
魔女さんと、人間の渉は、違う時間の概念の元に存在しています。
二人が出会ったこ頃は、魔女さんも100歳以上で、渉は2歳でした。
魔女さんは、不老不死ではありません。成長し、いつかは亡くなるのだけど、人間の時間に比べてゆっくり成長するという設定です。
人間の時間は、数字で表され、概念が共有されます。
でも、一人一人が実際に体感している時間は、ユニークなそれです。誰もが違う時間の感覚を持っている。
魔女さんと渉は、設定こそファンタジーではあったけど、そういった感じる時間のズレの表現を感じました。そして、見えている世界も人間各々が違う。
そんな時間や見える世界のズレの狭間で出会い、ある一定の時や空間を共有する。
そしてそれは、長い長い人類の歴史の中のほんの一部でしかない。そんなちっぽけな私たちの存在や空間を感じさせてくれるお話に感じました。
だからこそ、小さな出会い、目の前にある自然や愛しく感じるものや人を大切にしたい気持ちが湧いてきます。
見た目はほとんど変化のない魔女さんと、中年になり、そしてしっかりと老いていく渉。
5巻では、渉、魔女さん、そして黒猫・蛍の最期が描かれています。
悲しい。涙があふれます。
でも、誰もが迎えねばならない別れまでを描いてくれたことに、感謝。
5巻から感じる事はまだまだありますが、その気持ちは自分の中に留めておこうと思います。
みなさんは、この物語からどんなことを感じられましたか。
みなさんにも、この作品から何らかのインスピレーションや気づき、学びがあるといいな……。
三つ葉優雨先生『僕と魔女についての備忘録』5巻を今すぐ読む方法
三つ葉優雨先生『僕と魔女についての備忘録』5巻を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「ebook japan」かレンタル本が豊富な「
Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
ebook Japan:クーポンが魅力です。無料漫画も多々あり。
Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。この作品は時々レンタル可能になります。
紙本は楽天を利用しています。電子書籍もありますし、洋書の取り寄せも安心。
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電子書籍も十分作品を楽しめますが、この作品は紙本で手元に置いておきたくなる作品だと思います。
まとめ
今回は、三つ葉優雨先生の『僕と魔女についての備忘録』5巻(最終巻)をご紹介しました。
全5巻のシリーズですが、ものすごく長く感じ、濃厚な作品でした。恋物語、愛するもの、どうやって生きていくか、どんな人間になりたいか。読者がどんなライフシテージにいたといても考えさせられ、楽しめる作品だと思います。
もし未読の方がいましたら、今すぐお手に取ってみてほしい作品です。❤️
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