宝井理人先生『花のみぞ知る』:透明感の中に漂う三角関係の予感

宝井理人
本ページは、アフィリエイトによるプロモーションが含まれております。

 

こんにちは。

今日は、宝井理人先生の『花のみぞ知る』をご紹介します。

この作品を読んだのは確か3年前なのですが、やっと感想を書きました〜。

作品データ

花のみぞ知る(全3巻)

宝井理人 Rihito Takarai

刊行年月:2011年01月08日

出版社:大洋図書(CRAFT)

楽天koboはこちら!↓↓↓

どんな作品?

宝井理人先生のコミックス2作目。

大学生の有川と御崎。構内で偶然知り合った二人は、有川の好奇心から距離が徐々に近づいていきます。

出会って以来、なぜか夢に出てくる御崎が気になり、偶然にも御崎がいる研究室へ助っ人としてやってくる法学部の有川。

御崎には、背後に謎の男性の存在がチラつきます。また、御崎と御崎の祖父との記憶も……。そして有川はそんな御崎をどう受け入れていくのか。

宝井先生といえば『テンカウント』が代表作で、私も衝撃を受けたのですが、この『花のみぞ知る』は過去のトラウマが盛り込まれているわりには重すぎず、清潔感・透明感のある印象で、素敵な世界観が表現されています。

作品は2009年から連載がスタートされており、(少なくても1巻は)おそらくアナログで原稿を描かれていたと思うのですが、繊細な線画から感じる有川と御崎の心情、若さや無垢さがなんとも言えぬ魅力で、とても繊細な作品です。

1巻には『CRAFT』42-46(2009-2010)、2巻には47-50(2011)、そして3巻には51-53(2012)に連載された計12話が収録されています。修正・加筆あり、そしてそれぞれに描き下ろしも収録されています。

カップリング

攻め:有川(法学部の学生。YesとNoがはっきりしていて、竹を割ったような性格)

受け:御崎(非フレンドリーな性格。ミステリアスな男性の影がちらほら!?))

あらすじ

有川と御崎は、ある日構内で出会った。名前も知らなかった二人だが、有川はその日以来御崎の夢を見るようになる。夢の中で、御崎のことが大好きなのだ。何かの縁を感じたのか、有川は御崎に興味を持ち始め、偶然にも御崎のいる研究室で助っ人をすることに。

そんなある日、御崎が不在のときにある電話が来た。偶然その電話をとってしまった有川は、御崎の背景に謎の男性がいることを知るのだがーーー!?

宝井理人先生『花のみぞ知る』:ネタバレ!?感想レビュー

宝井先生の感性が美しく表現された作品でした。

宝井先生は残念ながら今現在、作品は描かれていないようですが(少なくてもこのペンネームでは)、機会があればもっと先生の作品を読んでみたい。そう思わせてくれる空気感が、作品に広がっています。

透明感

おそらくこの作品はアナログで原稿が描かれたのではないかなと思っているのですが、細めの線画から伝わってくる空気感がとにかく好みで、作品は少し重い内容のはずなのに、明るさを感じます。

明るさは二人のラブによる救いもそうなのですが、未来への希望のようなものも感じられ、ポジティブに捉えました。

また、宝井先生の作品は、いわゆる伏線回収はされているのですが、説明は必要最低限に抑えられており、読者が考察する余白があるのも魅力の1つです。

昨今の作品は、どんな読者にもわかりやすくするためか、ストーリーが単純化しすぎたり、細かな説明がしっかりされたりする作品が多いのですが、読者の想像力や考察を激しく刺激するような作品がもっとあってもいいのでは、と思います。

その点においても、このお話は確かに複雑なものではないのだけど、隙を感じる作品で、読み進める過程で読者が少し妄想に耽ったり、考察したりする余裕があるテンポ感が心地よいです。

線画

先生はアナログ、デジタルに限らず素敵なイラストを描かれていますが、細めの線画からは、まだ若い二人の繊細な心情が表現されており、作品の雰囲気がとてもよく仕上がっておりました。

宝井先生のイラストは、やはり透明感があり、表情豊かでありながらも決して憎悪の強くない抑えた表情なので、癒しになります。かといって、ラブコメではなくしっかりと葛藤が描かれている。

そこが、個人的にも魅力を感じる理由の一つです。

御崎の過去

御崎、有川、そして川端それぞれに過去や葛藤があります。

御崎には、川端という知り合いがいて、この男性が必要以上に御崎をつきまといます。

川端を避けようとする御崎と、執拗に追いかけてくる川端。そんな川端の存在を知り、二人の関係が気になり始める有川。

複雑な三角関係、そして過去の出来事なども絡み合い、お話は表紙カバーの爽やか〜なイメージとは違い、意外とシリアスな内容です。

御崎には、祖父との思い出、そして祖父を介して知り合った川端との過去があります。

自分の両親が他界し、祖父と暮らすことになった御崎。寡黙な祖父でしたが、ある日祖父の元を訪れた学生、川端と知り合うことで、川端との関係だけでなく、祖父との関係も改善していきます。

川端との距離が近くなり、御崎は川端に恋をするのですが、同じ気持ちだと思っていた川端は彼女を作り、御崎と距離を置くようになります。そこにも理由はあるのだけど、それにショックを受けた御崎は、それ以来、心を閉ざしてしまう。

川端は、男性である御崎に惹かれつつ、それは許されないことなのだと頑なに自分の指向を否定します。自己否定が歪み、御崎への執着へと発展していく。

距離を置こうとする御崎と、それを追いかける川端。そんな二人の間に突然現れたのが有川です。そして、有川も御崎に淡い恋心を抱きます。

三人の恋愛模様はもちろんですが、三様の過去のトラウマや葛藤、そしてそこから解放されていく過程が描かれていて、読み応えがありました。

宝井理人先生『花のみぞ知る』を今すぐ読む方法

宝井理人先生『花のみぞ知る』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

私がよく利用する電子書籍サイトは、新規会員クーポンありの「ブックライブ」、レンタル本も豊富でやっぱり最強な「レンタ!」です。

どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。

ブックライブ:クーポンが魅力です。サイトが見やすく、無料漫画も多々あり。

Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。

紙本は楽天を利用しています。電子書籍もありますし、洋書の取り寄せも安心。
日本企業を応援しております。

 

まとめ

今日は、宝井理人先生の『花のみぞ知る』をご紹介しました。

『テンカウント』は私の大プッシュ作品でもあるのですが、数少ない宝井先生の著作の中で、この作品にもぜひ目を通してほしいです。

当時のBL界のトレンドを汲み取りつつ、独自の表現力を発揮している先生の作品、読み応えがあります。BL描写も少しありますが、比較的軽いので、ライトな作品をお探しの方にもおすすめです。

↓↓↓アニメイトブックストア(電子書籍)では、アニメイト限定小冊子も電子で楽しめます!漫画をたくさん読まれる方は要チェック!

 

ブックライブでサンプルチェック!

コメント

タイトルとURLをコピーしました