こんにちは。
今日は、鹿乃しうこ先生の『P.B.B. プレイボーイブルース』第3巻をご紹介します。
これまでは読み切りタイプが1冊にまとまっていましたが、3巻からはクライマックスに向けた大きな展開が始まります。
作品データ
P.B.B. プレイボーイブルース 3巻
鹿乃しうこ Shiuko Kano
刊行年月:2008年02月10日
出版社:リブレ (BE BOY comics)
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どんな作品?
鹿乃しうこ先生の人気ホストシリーズ。全6巻のシリーズで、完結しております。
1992年にBL漫画家としてデビューした鹿乃しうこ先生ですが、2025年に引退を発表。シリーズものがいくつもあるため、続編の有無が気になる読者の為にもと、引退を公式に発表されたようです。
『P.B.B. プレイボーイブルース』は、ホストクラブ「club DANDY」を舞台にしたお話。現ホストNo.1の純佑(じゅんすけ)と、そんな彼と同居している元クラブNo.1の菱谷忍の物語です。
連載ではなく、一話一話が読み切りものになっているせいか、決して分厚い1冊ではないのに読後の充実感がとてもよい。お話も的を得た展開、そして二人の過去や関係性を深めるもので、二人の愛情が深まっていく過程が楽しめます。
3巻では、純佑の高校生の弟・能成(よしなり)が登場。高校2年生の設定です。純佑は老舗旅館で育ったのだけど、母親はすでに他界してしまった。今の女将はいわゆる妾で、能成はその妾の子。兄と呼ぶ純佑とも微妙な関係。
そんな家庭の事情を少しずつ知っていく忍ですが、3巻では忍の母親も登場します。
はっきりと語られてこなかった忍の家庭事情も明らかになり、読み切りスタイルのお話ではありますが、しっかりと二人の心情描写、過去のトラウマ、そして二人の出会いなどが描かれていきます。
前2巻から少し時間が経っているせいか、絵柄も変化していて、よりセクシーになっています。魅力的なラブシーンも健在ですが、とにかく二人のラブ度がパワーアップしているのもうれしい見どころです。
カップリング
攻め:純佑(家は出たものの、弟・能成を可愛く思う気持ちはまだそこに……)
受け:忍(母親との関係が明らかになり、不安定な彼の心情の理由が少しわかります)
3巻のあらすじ
突然ホストクラブに現れた青年。彼は純佑の弟・能成だった。自慢の兄だったのに、突然家を出てホストになったことに納得していない能成は、冬休みを利用して兄を探してやってきた。忍は仕事を休み、能成をあちこち連れていくのだが、徐々に純佑の家族事情を知ることにーーー。
そして忍もまた、しばらく音沙汰のなかった母親から手紙が届く。どうやら東京にやってくるらしい。突然の再会を求められ、何やら胸騒ぎがーーー!?
鹿乃しうこ先生『P.B.B. プレイボーイブルース』3巻:ネタバレ!?感想・レビュー
3巻も面白く、純佑と忍の距離もぐんと近づきました。互いを愛しているのだけど、愛し方、愛され方を模索中。
あぁ……、なぜゆえにこの二人はセクシーなのか。

作品の魅力1:家族
時折お話のキーとなっていた二人の家庭環境。
純佑は、老舗旅館の息子。学生時代は野球選手になることを夢見ていたものの、怪我で断念。ちょうどその時、偶然にも忍にホストスカウトされます。野球を続けることができないと知った純佑は、家を出てホストになることを決意します。
自分の中ではヒーローのような存在だった腹違いの兄が、急に家を飛び出してホストになってしまい、納得の行かない弟の能成は兄と話がしたかったのか、それとも何かを確認したかったのか、冬休みを利用してクラブにいる兄のもとを訪れます。
純佑と能成の関係性、そして忍も能成と知り合うことで、なぜ自分が純佑をホストにスカウトしたのかを見つめ直すきっかけに。
一方、忍はある日長い間連絡をとっていなかった母親から一通の手紙を受け取ります。母親と再会するために、元カノに彼女のふりを頼むも断られてしまい、再会しようかどうか迷っていた矢先、たまたま純佑が忍の母親からの電話を受けてしまい、二人は会うことになります。
はっきりと語られてこなかった忍の家族事情も明らかになります。
母親から受けた仕打ちに深く傷ついた忍でしたが、そんな姿は誰にも見せず、母親にも見せず、できる限り気丈に振る舞ってきたつもりだった。
しかし、純佑が母親と会ったことで、忍の中にあった触れられたくないものが溢れてしまったのでしょうか。純佑の前で感情を顕にしてしまいます。
忍の母親は、今は再婚して落ち着いている様子で、自分の過去や忍に対する罪悪感も感じている。互いに過去を引きずっており、二人の関係においてはなかなか前へ進めないようです。
でも、純佑の存在のおかげで、少し寄り添えたかもしれない。そんな微妙な心情描写が巧みに描かれており、このエピソードはこの3巻の中でも特によかったです。
作品の魅力2:ホストの力量

家族のお話の他に、純佑が忍にスカウトされ、同居、そしてホストとして働き始めた頃のエピソードが収録されています。
寂しがり屋の忍、そして彼がどうやってNo.1になったのかが描かれています。また、ホストとしての素質!?のある純佑の力量もなかなかのもの。
自分の個性を活かしたホスト、いや、もうこれは彼らの魅力そのもの、でしょう。こんな魅力的な二人が一緒になっちゃうんだから、そりゃ読者はたまらんです。w
ホストクラブとは全く無縁の自分ですが、この物語の中だったら、club DANDYに行きたい!と思っちゃうくらい、この二人、いい味だしてます。
打たれ強く、嫌味がない。女の子も大切にする。そんな二人が互いを思い合うのだから、それはそれは、愛情が溢れております。
作品の魅力3:クロスオーバー

本編には直接関係はありませんが、おまけマンガには、この『P.B.B.』シリーズとほぼ同時進行で進んでいた『Punch↑』のメンバーも四コマなどにたまに登場します。
『Punch↑』の主人公である牧は、1巻で忍といい関係になったあの建築士。どちらのシリーズも面白く、キャラだけでなくエピソードもちらりと繋がっていたりするので、どちらのシリーズも読むと、より楽しめます。
鹿乃しうこ先生『P.B.B. プレイボーイブルース』3巻を今すぐ読む方法
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まとめ
今回は、鹿乃しうこ先生のホストクラブBL『P.B.B. プレイボーイブルース』3巻をご紹介しました。
相変わらず魅力的な純佑と寂しがり屋な忍の二人ですが、互いの家族問題が少しばかり前へと進んだ気がします。そして二人の愛情もさらに深まりました。お馴染みの色気あるラブシーンも、二人の心情のメタファーとしてより激しく絡み合います。
これから読まれる方は、ぜひ一気読みをオススメします。また、もう一つの大人気シリーズ『Punch↑』とも関連しているので、そちらもチェックお忘れなく。
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