こんにちは。
今日は、木原音瀬先生の人気シリーズ『吸血鬼と愉快な仲間たち』から(1)をご紹介します。
羅川真里茂先生によるコミカライズも人気のシリーズですが、木原先生のオリジナル小説版も面白く、すでに完結しております。
作品データ
吸血鬼と愉快な仲間たち (1)
木原音瀬 Narise Konohara
刊行年月:2023年07月20日
出版社:集英社文庫(こ41-5)
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どんな作品?
木原音瀬先生の長編シリーズ。全7巻。
ひょんなことから中途半端な吸血鬼になってしまったアメリカ人のアルが、食肉倉庫で冷凍されてしまい、目が覚めると、なんと日本に!
そんな吸血鬼・アルと、一緒に住むことになった日本人エンバーマーの暁(あきら)のお話です。
もともとBLレーベルで書かれていたお話ですが、木原先生の作品は設定やサイドストーリーも面白く、BLを感じさせません。
今回も、吸血鬼というファンタジー要素を含みながらも、エンバーマーという興味深い職業が描かれており、ユニークな世界観が広がっています。
この作品は、2006年12月に蒼竜社のホリーノベルズからリリースされたものがオリジナルとなっております。ホリーノベルズでは4巻までリリースされたようですが、その後レーベルが無くなってしまい、しばらく物語が中途半端な状態でしたが、集英社文庫より文庫化され、2024年の第6巻をもって無事に完結しました。
私は、2023年にリリースされた文庫本を読みましたが、文庫化に合わせて書き下ろしの短編が収録されております。また、時代背景に合わせて加筆・修正されております。
この作品は、漫画家・羅川真里茂先生によるコミカライズされております。そちらもとても面白く仕上がっておりますので、要チェックです。
(小説と漫画とどちらも拝読しましたが、かなり忠実に描かれておりますので、どちらを先に読んでも問題なし。)
木原音瀬先生『吸血鬼と愉快な仲間たち』ガイド
この物語は、いくつかのバージョンがあります。
ホリーノベルズ(蒼竜社)
もともとのオリジナル。
2006年12月に1巻がリリースされ、4巻まで刊行されましたが、出版社が合併されたことで、ホリーノベルズがなくなり、このシリーズは絶版となりました。
下村富美(しもむらふみ)先生が口絵を担当。
集英社文庫
ホリーノベルズ版に加筆・修正や書き下ろしなどを加えたもの。現在はこちらを楽しむことができます。
タイトル作は全部で6巻ですが、4巻のあとに、暁の幼少期を描いた番外編『bitterness of youth』がリリースされているため、全7巻となっております。
下村富美先生の口絵がそのまま収録されているのもうれしいです。
コミカライズ
漫画家・羅川真里茂先生によるコミカライズ。
現在も連載中。
オリジナルを極力再現しながらも、羅川先生のユーモア溢れるタッチが楽しめる作品で、こちらも面白いので要チェックです。
カップリング
暁:アメリカでエンバーミングを学び、今は日本で働く。人付き合いが苦手な朴訥男子。蝙蝠は好き。
アル:中途半端な吸血鬼。ネブラスカ出身のアメリカ人。JoyJoyJapaneseで日本語勉強中
1巻のあらすじ
昼間は蝙蝠、そして夜は人間の姿へと変身する中途半端なアメリカ人吸血鬼・アル。血を求めて紛れ込んだ食肉倉庫でトラブルに巻き込まれ、冷凍され、なんと日本へ来てしまう。
警察に連行されるも蝙蝠になってなんとか逃げるものの、ひょんなことから暁という男と同居することにーーー!?
木原音瀬先生『吸血鬼と愉快な仲間たち』:ネタバレ!?感想レビュー

作品の魅力1:世界観
木原音瀬先生の作品は、2023年からいろいろ読み始めてすぐにファンになりましたが、新旧の話題作はできる限り目を通してきました。
木原先生の作品は、あまりきどったところがありません。
BL作品ですが、決して甘い表現や描写、設定…… そういったものが木原先生の作品にはないのです。
また、きれいな描写や萌えるシーンなど、いわゆるBL作品で読者が話題にしたくなるような部分。木原先生の作品はきれいな部分だけでなく、見えにくい、または人が隠したくなるようなずるい部分、闇の部分も裏表なく表現してくれる。
そこにフィクションながらリアリティを感じられるのかなと思います。
キラキラした世界観よりも、よりリアルでドロドロした世界を多く描かれてきた木原先生の作品ですが、この作品は、かなり爽快でコミカルなコメディとしてまとまっています。
作家として幅広く創作される先生だなと、改めて感じました。
BLノベルズとしてリリースされたこともあり、文庫化されたものも、暁とアルの間にある恋のような絆のようなストーリーラインが描写されていきます。
しかしながら、(少なくても1巻は)直接的なBL描写はないので、どなたでも楽しめる作品になっています。
作品の魅力2:キャラクター

アルベルト・アーヴィング
この作品は、まず、アルというキャラの魅力が輝いています。
吸血鬼というファンタジーなお話ではあるけれど、アメリカから日本へやってきたという設定もミステリアスかつユニークで、言葉や文化の違いから表現できることがたくさんあります。
蝙蝠と人間のハーフで楽しませてくれるこの設定、そして片言で話す日本語、さらに喧嘩ばかりしていた暁の優しさを知っていく過程も、アルというキャラの可愛さが際立っています。
高塚暁
対する暁は、エンバーマー。
エンバーマーは、ご遺体を消毒して化粧を施したり、損傷のあるご遺体を修復したりする専門職。
暁はアメリカの学校で勉強し、その後日本に帰国。特殊な専門職という設定はもちろんのこと、人付き合いが苦手で、友人は少ないみたいですね。
暁は人付き合いが苦手ですが、それはなぜなのか、また彼がアメリカにいた理由など、何か裏がありそうで、もしかするといずれゆっくりと語られるかもしれません。
作中に登場する忽滑谷(ぬかりや)という刑事とは交流があるようで、忽滑谷を介してアルは蝙蝠として暁の元へ連れて行かれます。
忽滑谷
忽滑谷は刑事、そして暁の唯一の友人という役どころ。
仕事の時はスタンドプレイで強引に捜査を進めるやり手。柳川という部下に苛立ちながらも、アルの前ではとてもやさしい。
仕事とプライベートをきっちり分けるタイプ!?
暁との付き合いが長いのか、彼の性格も理解しているようで、言い争いが尽きないアルとの仲介に必須のキャラ。暁とどうやって知り合ったのか、気になります。
エンバーマーとして暁が働く施設の同僚たちも、面白い面々がいます。
この1巻で、半人前の蝙蝠としてのアルの生態特性、そしてアルもアルバイトとして働くことになる暁の職場・葬祭会館の様子や愉快な面々、エンバーマーの仕事などなど、しっかりと1巻で理解することができるのもうれしいです。
作品の魅力3:BL!?

この物語は、もともとBLレーベルである蒼竜社のホリーノベルズからリリースされました。
この物語は、ファンタジーで楽しい作品ではありますが、アルと暁の恋物語!?も進行します。
しかしながら、はっきりとしたBL描写はありません。性別も関係なく、二人の孤独な男性(一人は吸血鬼ですが)の過去と今後を追う作品。
よっぽどBLに抵抗がある人でなければ、どなたでも楽しめる作品ですよ。
……少なくても、今のところは。w
木原音瀬先生『吸血鬼と愉快な仲間たち』を今すぐ読む方法
木原音瀬先生『吸血鬼と愉快な仲間たち』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは、新規会員クーポンありの「ブックライブ」、レンタル本も豊富でやっぱり最強な「
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どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
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まとめ
今回は、木原音瀬先生の長編シリーズ『吸血鬼と愉快な仲間たち』より1巻をご紹介しました。
文体もとても読みやすいので、どなたでも楽しめます。小説はすでに完結しておりますので、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。
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