こんにちは。
今日は、小椋ムク先生の『キャッスルマンゴー』第2巻をご紹介します。
木原音瀬先生が原作を担当し、小椋ムク先生が素敵なイラストでコミカライズした作品です。お話も好きですが、私は小椋ムク先生のイラストが大好きです。
作品データ
キャッスルマンゴー 2巻
小椋ムク Muku Ogura
原作:木原音瀬(このはらなりせ)
刊行年月:2012年10月10日
出版社:東京漫画社(Marble Comics)
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どんな作品?
小椋ムク先生と木原音瀬先生がタッグを組んだ良作。ムク先生の描く素晴らしいアナログイラストと、木原先生の創り上げる「痛くない」二人の関係性。
エンディングが……っ!大好きです!
特別なエンディングではないのだけど、ムク先生の描かれるイラスト(二人)がとてもいい表情なんです。表紙のカラーイラスト含め、ムク先生と木原先生のコンビ、とても楽しめました。
貧乏なAV監督・十亀と、撮影で使っているラブホが実家の万(よろず)のお話。1巻では万が十亀に近づき、お付き合いを始めます。最初は十亀を弟に近づけないようにするための策でしたが、万は徐々に十亀が気になり始めます。
そんな二人、ラストはどうなるのか。
キャッスルマンゴーシリーズを読む順番
このシリーズは3冊リリースされています。
リリース順は、以下の通りです。
- キャッスルマンゴー(全2巻:小椋ムク先生のコミックス。原作は木原先生)
- リバーズエンド(木原音瀬先生の小説)
- HOLY MIX(小説:リバーズエンドの番外編が収録されたオムニバス)
漫画『キャッスルマンゴー』は、万の視点で描かれており、二人の出会いから恋人になるまでが描かれています。
その後リリースされた木原先生の小説『リバーズエンド』では、十亀の視点で語られており、十亀の高校時代、それから、十亀と万が恋人同士になった後日談が書かれています。ムク先生による漫画ショートも収録。
漫画と『リバーズエンド』はどちらを先に読んでも楽しめますが、私は『リバーズエンド』のタイトル作から入ると、十亀の背景がよく見えてきます。
おまけとして、木原先生他4人の作家さんによる人気シリーズの番外編オムニバス『HOLY MIX』も存在します。出版社が既になくなってしまったため、入手は少し難しいですが、気になる方がいましたらぜひチェックしてみてみください。
カップリング
攻め:十亀(とがめ:しがないAV監督。昔から映像に興味があり、仕事についた)
受け:万(よろず:ラブホテルが実家の高校生。社会的にいいにくい家庭事情や自分の卑屈な性格に葛藤する)
2巻のあらすじ
AV監督の十亀と、実家がラブホの万(よろず)。弟から十亀を遠ざけようと、自分が十亀の恋人になったはいいが、本当に十亀へ惹かれていく万。しかし花火大会の後から、十亀の様子がいっぺんする。約束していた旅行の予定もなくなり、メールの返事も来なくなる。
何故だろうと気になりかけていた矢先に、万の母親が病で倒れてしまう。手術するにもお金が必要で、なんとかしようと万はお金を作ろうとするのだがーーー。
小椋ムク先生『キャッスルマンゴー』2巻:ネタバレ!?感想・レビュー

作品の魅力1:小椋ムク先生の魅力的なカラーイラスト
小椋ムク先生の作品は、わかりやすいコマの流れやキャラの特徴を魅せてくれる絵柄が素敵です。
ADの吉田や、万の友達の春日、そして万の弟など、脇キャラの全てがそれぞれの体型や性格をしっかりと描き分けられています。
ムク先生は、2008年に商業コミックデビューされたようですが、このシリーズは2009年から連載がスタート。ベテランの先生なのかとびっくりするくらい画力のある先生だなと思いました。同人誌活動もされていたようですが、もしかして非BLなども描いていらっしゃるのでしょうか。
そして、ムク先生の魅力はこの画力から来るカラーイラストも忘れてはなりません。
1巻の表紙も素敵でしたが、2巻の表紙は和風になっておりますね〜。
なにげに本の裏を見ると、十亀のボロい車で唇を重ねる二人……。
シンプルなシーンですが、十亀の辛い過去、それを物語るようなボロボロの車、そしてそんな十亀にも惹かれていく万。人間がふと理由なく恋に落ちてしまう時があるけれど、そんな人間臭さのある二人の描写がこのワンシーンに見えてきます。
ほんと、泣けてくるよ…… w
アナログで描かれているであろうこのカラーは、紙の質感も残っていて、温かみがあります。カバーのそでにあるイラストも素敵なので見落とさないように。
作品の魅力2:ラストシーン

物語は、日々のいざこざが続きます。
エスカレートしていくいざこざやすれ違いが続き、二人は一時期距離的に離れてしまうのだけど、なんとかラストはハッピーエンドです。
十亀は万を拒絶する。
一方、万は十亀に惹かれていき、もっと一緒にいたいと寄り添うのだけど、十亀はそれを拒絶します。執着もそうですし、若い万には自分よりも別の恋人を作ればいいと願います。
クライマックスに向かうにつれ、何度かの抑揚があるのだけど、やはりここでもムク先生のコマのイラストが光ります。怒鳴っているシーンでも、泣いているシーンでも、どんなときも目には優しさが灯っています。
雨のシーンは、お互いの、特に万の抑えきれない感情がよく表れていて素敵でした。
ラストのページも、素敵なんだけど、決して素敵なモダンなマンションではなく、十亀のごく普通のアパートの一室というところが、いい。
なにげない日常にある小さな幸せ。
人を愛し、愛される幸福感がそこにありました。
ファンタジー(フィクション)ながらも人間関係の儚さや難しさがポジティブに描かれています。
今のご時世、「便利」を言い訳にこういった人との面倒なつながりを無視しすぎではないだろうか。そのことが、実は私たちの生活から幸せや心の自由をうばっていないだろうかと思ったり……。
自分なりにあれこれ考えさせられる作品でした。
ぜひ本編にてご確認ください。
小椋ムク先生『キャッスルマンゴー』を今すぐ読む方法
小椋ムク先生『キャッスルマンゴー』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
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まとめ
今日は、小椋ムク先生の『キャッスルマンゴー』2巻をご紹介しました。全2巻と読みやすい長さですので、是非読んでみてはいかがでしょうか。どんな世界にも、人とのつながりは必ずあるのだな、と感じさせてくれる、優しい作品です。
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