こんにちは。
今日は、山田ユギ先生の短編集『死ぬほど好き』をご紹介します。
4組のカプのお話でたっぷり笑わせていただきました。切なさもありますが、やっぱり最後は笑いで終わらせてくれるのがユギ先生です。
作品データ
死ぬほど好き
山田ユギ Yugi Yamada
刊行年月:2008年08月30日
出版社:竹書房(BAMBOO comics)
楽天koboはこちら!↓↓↓
どんな作品?
山田ユギ先生の5冊目の麗人コミックス。
2008年リリースの作品ですが、収録されているお話は2003年から2007年までのお話がまとまっています。
短編集というか、4組のカプの連作ですが、お話は読み切りスタイルになっています。当時のBL雑誌では、連載もあったでしょうが、読み切りが主流だったことも窺えます。
ユギ先生らしく、切なくもコミカルに、ポジティブな読後感を与えてくれる1冊です。バーのママも登場しますよ。
今現在読むと、絵柄には少しレトロ感はありますが(20年以上前の作品だから仕方ない)、表情には愛らしさや切なさがしっかりと出ているし、この時代の漫画を読まれていた方には何ら問題ありません。
短編ながらもしっかりと落とし所のあるお話の展開は、だらだらと続く作品よりもしっかりと区切りがあり、時間の大切さを教えてくれます。
それにしても、ユギ先生の作品は、コミカルに笑わせてくれるのだけど、がっつり絡みシーンがあるのも特徴です。しっかりBLしていますね。
山田ユギ先生『死ぬほど好き』:ネタバレ!?感想レビュー

ストーリー1:死ぬほど好き
ストーリー2:好きすぎて嫌い
カップリング
攻め:江藤
受け:柳
卒業を控えた高校生の江藤と柳。江藤は恋をしていた柳に思いを伝えたところから物語はスタートします。卒業すればもう会うこともない二人ですが、ある日の休日、偶然電車の中で遭遇します。柳と一緒に電車に乗ってきたのは若い男の子。静岡に行くと言う男の子の誘いで、江藤も一緒に静岡にいくことにーーー。
江藤の視点で描かれているタイトル作は、恋愛に関しては単純な江藤が、勢いもあり、可愛らしいです。思いを隠すことができなくなり、じりじりと攻めていく。
この二人は高校生なのだけど、柳は少し大人っぽくて、寡黙。でもまだ恋を知らない。そんな二人の珍道中と、若い男の子がなぜ静岡にいくのか、その謎に迫っていきます。
『好きすぎて嫌い』の方は、柳の視点に移ります。クールな柳ですが、江藤とは大学が離れてしまい遠距離になってしまう。
今別れたほうが、傷つくこともない。そう思うのに、江藤のことが好きで好きでしょうがない気持ちとをどう対処したらいいのかわからず、言い争いになっていく二人の微妙な関係を覗くことができます。
おまけに、二人の10周年記念(意外と続く二人)ショートも収録されていて、遠距離ながらも成長していく二人の恋物語がうれしいです。
ストーリー3:明烏(あけがらす)
ストーリー4:夢泡雪(ゆめのあわゆき)

カップリング
攻め:佐倉
受け:吉村主任
吉村主任とやらが、どこかいい加減なんですが、恋愛事情に関しては奔放なお方。w
ユギ先生の作品は、これだけたくさんの短編(カプ)を描いているのに、どのキャラも違って、微妙な面白ポイントがあるので、飽きがきません。
吉村主任と佐倉は、ホテルで偶然出会してしまいます。佐倉は女性と、でも主任は男性といた。そこから、佐倉は主任に興味を持っていく。
好奇心から始まる恋愛。
実は、佐倉の好奇心はその前から始まっていました。
主任が口ずさんでいた都々逸(どどいつ)が佐倉の好奇心を掻き立てるのですが、すみません。私、都々逸知りませんでした。すぐにyoutubeで確認しました。w
ユギ先生の作品は、先生が興味のあることや気になったことが作品に盛り込まれることもあるので、読者の好奇心もそそられませんか?
主任は、ゲイでもない佐倉からのアプローチを楽しみつつ、きっとシリブーム(笑)なんだと割り切っているところに、佐倉との経験値の差があります。主任の年齢はわかりませんが、くたびれ感がいい具合に出ていますね。
本気になって痛い目にあうのは避けたい主任と、自分に夢中になってくれずに苛立つ佐倉のパワーバランスも眺めていて面白く、また恋愛の難しさも表現されています。
ストーリー5:青くてゴメン

ボートを始めたばかりの1年・宮原と、無口な黒谷(クロ先輩)のお話です。
短編ですが、大学の漕艇部というニッチな設定で物語は描かれます。
黙々とトレーニングを続けるクロ先輩は、4年の先輩にだけ心を許しています。そしてそんなクロ先輩に懲りずにアプローチをする1年の宮原は、恋心を抱きながらも、アスリートとしてもクロ先輩に憧れ、トレーニングを続けます。
シングル(一人乗りの艇)でがんばるクロ先輩に、意外と体力のある宮原はダブル(二人乗り)で試合に出たいとアプローチします。
漕艇は、想像してだけでけでもきれいなシーンが頭に浮かびますね。
静かな青い川を颯爽とボートが……。
カラーでないのが残念ですが、脳内ではカラーに変換されて読んでます。
まさにそんな爽快な風景も描かれたお話。
恋物語はもちろん、漕艇部のあれこれや切ない感情の緩急が繰り広げられるのも、ユギ先生らしいです。決して恋のお話だけでは終わらないのが先生の作品の特徴。
辛い状態でも必ずコミカルに、そして希望のある終わり方をしているのには、読後感も決して絶望的になりません。
人生辛い時もあるけど、捨てたもんじゃないよ、と、そっと背中を押してくれるようなお話が本当に好きです。
エンタメだけでもなく、強い主張がありすぎるわけでもなく、でもメッセージにある、そんな作風。大好きです。
ストーリー6:女にしかわからない

18ページのショート。リーマンの平沢と花村。二人は嗜好がとても似ている。好きなもの、食べたいもの、好みの女の子……。二人はいつも趣味嗜好が同じ。
そんな平沢と花村は、実は両片思いなのでは?タガが外れた二人がこぼす、思わぬ本音。
可愛らしくも情熱的な二人。
でも決して両思いなのを認めない微妙なエンディングも短編らしいです。
ストーリー7:愛がどうした

高校生と塾講師のお話。
高校生の晃太は、コミックス『誰がおまえを好きだと言った』に収録されていたお話のスピンオフになっています。オリジナルはお父さん・円のお話でしたが、こちらはその息子のお話。
二丁目のバーで知り合ったリーマンといい関係を楽しんだ晃太でしたが、その相手が自分の父親の同僚だということを知ります。
離婚した両親をもつ晃太。母親と一緒に暮らしている晃太は、父親の円はいつも人気で、自分が好きな人はみんな自分よりも父親のことが好きだという嫉妬のような気持ちを持っています。
また、関係を持った小林と名乗る男も、ひとクセある様子。
しっかり捻りのきいた短編、楽しみました。バーのママも登場しています。w
山田ユギ先生『死ぬほど好き』を今すぐ読む方法
山田ユギ先生『死ぬほど好き』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは、新規会員クーポンありの「ブックライブ」、レンタル本も豊富でやっぱり最強な「
レンタ!」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
ブックライブ:クーポンが魅力です。サイトが見やすく、無料漫画も多々あり。
Renta!レンタ:レンタルやスタンプ機能などがあり。そしてBLCDや、他では扱っていない短編の電子も独占購入が可能。
紙本は楽天を利用しています。電子書籍もありますし、洋書の取り寄せも安心。
日本企業を応援しております。
まとめ
今回は、山田ユギ先生の『死ぬほど好き』をご紹介しました。読み切り系のお話が好きな方には特におすすめしたい作品です。切なさはありますが、暗くならず、ポジティブな読後感。人生、絶対どうにかなる。そんな謎の希望を抱かせてくれるお話たちで、今の自分にはとても勇気づけられました。
↓↓↓アニメイトブックストア(電子書籍)では、アニメイト限定小冊子も電子で楽しめます!漫画をたくさん読まれる方は要チェック!



コメント