志水ゆき先生『志水ゆき全集 LOVE MODE』vol.6:すべてが繋がる大フィナーレ

志水ゆき
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こんにちは。

今日は、志水ゆき先生の『志水ゆき全集 LOVE MODE』vol. 6 をご紹介します。

はぁ……。2026年ではありますが、この作品と出会うことができ、本当に幸せです。

素晴らしい作品でした。

作品データ

志水ゆき全集 LOVE MODE vol. 6

志水ゆき Yuki Shimizu

刊行年月:2010年04月10日

出版社:新書館(ディアプラス)

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どんな作品?

志水ゆき先生の初めての長編シリーズ『LOVE MODE』と『レシピ』がまとまった全集になります。(紙本は)全6巻。

志水先生は、いつかのインタビューでおっしゃっていました。「どんなにつらくても、世界中に一人ぐらいは、あなたの味方で、あなたのことを大好きだよって言ってくれる人がいる」ということを念頭に置きながら描かれている、と。

この『LOVE MODE』はまさにそのメッセージを感じるお話でした。(父のキャラだけはよく分からずに終わってしまいましたが w)

今回ご紹介する6巻では、蒼江高宮の過去が明らかになります。

過去の二人の出会い、想い、そして今の愛しい者へとつながっていく。志水先生のドラマチックな物語の展開の真骨頂の如く、エピローグまで読むことで、彼らの長い物語の全てがつながっていきます。

志水ゆき先生の作品は、この『LOVE MODE』『是 -ZE-』そして『花鳥風月』がありますが、どの作品も読んでほしい。そして完結しているこの『LOVE MODE』と『是 -ZE-』に関しては、どちらも名作で、BLファンには必読の書。

私の下手な文章ではうまく表現はできませんが、少しでもこの熱量、伝わってほしい。

以前も書きましたが、物語を何層も重ねて描かれる先生には何人か出会いましたが、読み進めるごとに脳内に時空間が広がっていく作品を描かれる先生は、今のところ志水先生しか知りません。

先生が描かれる作品の奥行きは、層ではなく、宇宙空間のようなもの……。

言葉の如く、脳をハックされるような感覚。素敵なイラストは目の前にあるのですが、小説を読むときと同じように、脳内に世界観が広がって、自分の想像力とリンクしていきます。

先生は命を削って描かれているな、というのがわかるし、読む側も命を削られるかも。w

読まれる際にはぜひ健康な状態で読まれることをオススメします。

雑誌『MAGAZINE BExBOY』2002年6月号から2002年11月号までに連載されたラストエピソードを中心に、ビブロス版の描き下ろしやドラマCD用小冊子のショート、そして『レシピ』、PROFILE描き下ろしなどが収録されています。

志水ゆき先生『志水ゆき全集 LOVE MODE』vol.6:ネタバレ!?感想・レビュー

ストーリー:So Long 〜 last rain 〜

『LOVE MODE』の最終章は、蒼江高宮、そして史貴のお話になります。

蒼江と高宮の出会い、そして今までにちらほら描かれていた二人の過去にいるある人の存在。それが、史貴という男性になります。

蒼江にとっては初めての恋の物語になるのでしょうか。

蒼江が学生時代、アメリカへ留学していた時のお話です。実家に帰りたくないため、長期の休みの際には旅行をして過ごしていた蒼江。出会いは旅行先であるロンドンでありました。

高宮、そして史貴という日本人に知り合うのですが、二人の関係、そして自分の居場所、また徐々に気になり始める史貴の存在。

そんな矢先に、事故が起こります。

蒼江のあの悪の父親が飛行機事故で亡くなります。

ちなみに、怖いのは、死体が見つかっていないということで、本当に死んだかどうかはわかりません……。ドラマ展開が素晴らしい志水先生なら、もしかするとどうにでも面白くお話を調理できそうですよね。ほんと、蒼江父は極悪人だけど、きっと錦とのお話は悪いお話じゃなかったと思っている。

蒼江と史貴の関係は少しミステリアスに描かれています。史貴はまるで何かを悟ったような……。史貴の気持ちも、蒼江にあったのか、それともやはり高宮の父親にあったのか。

これは、読者で考察するしかありません。

でも、蒼江と史貴の二人の瞬間は、存在した。

史貴は、他界します。

蒼江も高宮も、何も語らずに仕事に没頭し、前を向いて過ごしていた。

そして、二人の前に現れた青年たち。

世界のどこかに、誰か必ずいる。自分を求めてくれる、愛してくれる人が。

先生のメッセージもあり、そして信じる者にのみ、それは起こるのだなと思います。

ストーリー:レシピ

2003年の作品です。

お話そのものはとても好きですが、LOVE MODEのようなテイストとは違い、少しミステリアスでエッジの効いたお話。

カイヤ&洸

先生が描きたかったお話なのか、雑誌のテーマに合わせて描かれたお話なのかはわかりませんが、いわゆるショタとドSのお話です。

BLならではのテーマと世界観ですね。

元モデルで、今は「レシピ」というカフェを経営しているカイヤ。彼が面倒を見ている青年・との不思議な関係性。どこかミステリアスな魅力のあるカイヤですが、最初から洸を狙ってます。そしてカイヤの二重人格も興味深い。

ゆっくり、じっくり、洸をいたぶっていくのだけど、決して最後まではしないんです。そういういたぶり方じゃない。ある意味羞恥プレイというか……。

また、カイヤは性に対してオープン。洸の前でも隠しません。それも洸に対するプレイなのか、はたまた彼の本性なのか……

ストーリー3:死んでもいい

洸の叔父として、侑仁(ゆうじん)というクソ野郎が登場し、洸にひどい仕打ちをするのですが、この『死んでもいい』はそんな侑仁のお話です。w

侑仁には彼がいるのですが、その彼がなんともまぁ性欲が強いんです。休む間もなく、侑仁を求めます。え、侑仁を?びっくりですよ。でも、休むこともできず、日に日に痩せていく侑仁……。

このお話は、おそらく洸にひどいことをするので、その罰が降ったのだと思います。w

ところで、侑仁の彼である柿沢がアルバイトしているお店にホルベインやDr. Martinsのカラーインクが売っているコマがあって、懐かしく思いました。そして、安っ!www

今となっては、ホルベインのカラーインクはなくなってしまったし、Dr. Martinsのインクは2倍になっている……。

ストーリー4:ぼくのすきなおじさん

『死んでもいい』にちらりと登場した、柿沢の元カレの医者。そんな彼がある日青年と……。

2004年の作品ですが、当時はこういう作品もフィクションとして、ファンタジーとして描かれていましたね。今はフィクションの世界(商業)でもほとんど描かれなくなってしまいましたが。

お話としては面白いのだけど、ショタものですし、地雷の方もいると思うので、お気をつけください。

しかしながら、しっかりBLしながらもこういう読み切りを描かれるのは、なかなか興味深いなと思います。ずっと長編を読んでいた志水先生の短編も、楽しく拝読しました。

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志水ゆき先生の『LOVE MODE 志水ゆき全集』vol. 感想レビュー。90年代後半あたりのBL業界の作風を探れる名作の一つ。絵柄はレトロ感ありますが、群像劇を得意とする志水先生の手腕を楽しめる作品。この作品がほぼデビュー作というから驚き。

志水ゆき先生のもう一つのBL名作『是』も必読です!

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志水ゆき先生の『是 -ZE-』は、BLでは珍しい長編作品にして、名作です。カミサマと特殊な能力を持った人間たちのお話。唯一無二の存在となる違いをどう愛し、尊重していくか。志水先生が作り上げた世界観でたっぷりの感動とBLが楽しめる作品です。

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志水ゆき先生『志水ゆき全集 LOVE MODE』vol.6(電子では11, レシピ)を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

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まとめ

今回は、志水ゆき先生の『志水ゆき全集 LOVE MODE』vol.6をご紹介しました。

壮大でドラマチックな物語、でもしっかりBLしている志水先生が描く世界観がとにかく大好きです。先生、いつまでもお元気で作品を描き続けてください。新たな名作を求めて、先生の作品を読み続けます!

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