こんにちは。
今日は、木原音瀬先生の初期の同人誌『OLD LOVE SONGS』をご紹介します。
作品データ
OLD LOVE SONGS
木原音瀬 Narise Konohara
刊行年月:1999年08月16日
どんな作品?
木原音瀬先生の初期の同人誌の1冊。
木原先生は1995年に商業誌デビューしておりますが、その前から同人活動などされていたようです。90年代の同人誌作品は、何度か再編集されているので、今も再編集の同人誌を探すと読むことができます。
こちらは商業誌ではないので、お話を楽しむのはもちろんですが、当時の木原先生の様子を知るのも楽しみの一つかと思います。
手作り感のあるレトロな表紙イラストは先生のお知り合いの方が担当されたようですし、木原先生のお友達の中沢さんのコメントも載っています。
私は2023年ごろから木原先生の作品を読み始めたものなので、木原先生の友好関係や昔の様子は、このような同人誌や先生の当時のあとがきなどから読み取っています。
お話は、3つの短編が収録されています。
同じキャラクターのお話ですが、時間的に違った、断片的なお話になっています。
木原先生のあとがきによると、公開する予定もなく書き溜めていた作品とのこと。
創作の遊び……そのような短編など、先生はたくさんお持ちなのでしょうか。w
今現在も木原先生は商業新作をリリースし、同人誌も精力的に発表しています。
2021年に先生が書かれたエッセイ『いつまでも終わらない創作の遊び』の通り、ずっと創作しながら、先生が書きたいものを書き続けているんだろう、作り続けているんだろうと思います。
先生がデビューしてからかなりの時間が経ちましたが、今、木原先生の作品を手に取ることができ、新作を楽しむことができ、感謝です。
ファンになったからには、過去作をゆっくりできる限り目を通せたらなと思っています。

木原音瀬先生『OLD LOVE SONGS』(同人誌):ネタバレ!?感想レビュー

ストーリー1:再会
たまたま後輩とビアガーデンに立ち寄った藤田。そこで、商談がまとまった取引先の主人に出会うのだが、彼と一緒にいた男は、藤田の高校生の同級生・福島だった。
藤田のお話、そしてすっかり忘れていた福島と再会し、昔二人の間にあったことが少しずつ思い起こされていきます。このお話だけを読むと、藤田の方に恋愛感情はないように思えますが、福島の態度は曖昧に描写されています。
物語の終わり方も、先が続くのかどうか、わかりません。が、一応区切りのついたところで終わります。
ストーリー2:記憶
福島の学生時代のお話。家庭環境に恵まれなかった福島新一。彼の父親との関係、そして家庭で何が起こったのか、また藤田への思いについて少しだけ書かれています。
上記『再会』とのつながりはありますが、別のお話として読みました。少し痛い描写がありますが、木原先生は昔から痛みのある描写がお好きだったのかな……。w
ストーリー3:OLD LOVE SONG
藤田の話に戻ると思っていたら、福島新一の話が続きます。w
家を出た新一は、ある老人と知り合います。その老人の過去を含めたお話。
老人の過去が謎で、その謎が少しずつ明らかになっていくのですが、この短編の中では結局真実がはっきりとわからないまま解決します。消化不良ではなく、ミステリアスに終わるお話です。
このお話、修正が少し雑で、最初考えていた名前(リリース時に変更したようですね)が残っているため、私のように寝ぼけて読むと、あれ?これは誰?と思うかも。w
そんな可愛らしい誤字・脱字なども同人誌の面白さの一つかもしれません。

感想
3つの短編から、物語は完結しておりません。
短編として読めば、区切りはついていますが、藤田のお話からスタートしたにもかかわらず、2話は新一の過去について。彼の過去は興味深いものがありますが、どうやって藤田への好意へと変わっていくのか、また藤田とのいわゆるBL的な恋愛展開はあるのか、わからないまま終了です。もしかして別の同人誌に続きが書かれているのかな?
ただ、同人誌に馴染みのない自分としては、このように短編としてでも公の場に出していくことの大切さを知りました。創作をするからには、やはり発表することが大切なわけで……。
また、古い作品ではあっても、物語自体は十分に楽しめ、続きが読みたくなります。漫画に比べると、文字は結構長持ちするといいますか……。
木原先生とは、おそらく年齢が近い自分。表紙のイラストや名前のチョイスなど、ノスタルジアを感じる要素が多々ありました。物語だけでなく、様々な角度から楽しめた冊子でした。
木原音瀬先生『OLD LOVE SONGS』を今すぐ読む方法
木原音瀬先生『OLD LOVE SONGS』は同人誌です。
古い同人誌のため、残念ながら電子書籍では読むことができませんが、フリマ、および同人誌を扱っている中古屋さんなどで探すことができます。
私のような近年木原先生のファンになられた方は、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
今回は、木原音瀬先生の1999年リリース同人誌『OLD LOVE SONGS』をご紹介しました。
レトロ感は少しありますが、お話は先生らしい描写、そしてやはり、ぐっと惹きつけられる内容になっています。初期の作品ですので、今の先生でしたらもっと違ったアプローチになるのだろうとは思いますが、面白くないラノベを手に取るよりも、楽しめると思います。
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