こんにちは。
今回は、大島かもめ先生の人気シリーズの一つ、『オフステージラブサイド』をご紹介します。アイドルのトモヤと、警護のケイの物語。
かもめ先生らしいコメディタッチ、そこにかもめ節とも言える先生ならではのコマ描写が相まって、楽しい作品に仕上がっております。
作品データ
オフステージラブサイド
大島かもめ
刊行年月:2023年11月08日
出版社:コアマガジン(drap comics DX 240)
どんな作品?
大島かもめ先生デビュー10周年、10冊目のコミック。
おめでとうございます!㊗️
大島かもめ先生が描くアイドルの世界。
人気アイドル・INCITE(インサイト)のメンバーであるトモヤ、22歳。
学生時代に初めて出かけて行ったゲイバーで知り合ったケイに恋い焦がれ、多忙な毎日の癒しとしてケイグッズを作っては楽しむトモヤと、そんな彼の警護としてつきはじめたケイとの関係性を描いた作品です。
大島かもめ先生の作品の中で私が大好きな『仕立て屋と坊ちゃん』シリーズを思い出させてくれるようなコメディ調の作品で、思っていた以上に楽しめました。
「アイドル」「推し活」のようなキーワードに惹かれる方には、オススメですw
2024年11月現在、続編連載中。
カップリング
攻め:遠藤圭輔(ケイ:アイドル・トモヤの警護につく)
受け:智也(アイドルグループ・INCITEのメンバー。ダンスがちょっと苦手なのと、学生時代に知り合ったケイが推し)
あらすじ
トモヤは人気アイドルグループ・INCITEのメンバー。高校時代に初めて行ったバーで知り合った思い出の男性・ケイを心の拠り所にしながら、多忙な毎日を送っていた。
そんなある日、ストーカーに絡まれたトモヤに警護がついた。なんと、あのケイさんが警護としてやってきたのだ。
トモヤのことは忘れてしまっていたケイだが、ひょんなことからトモヤの部屋を訪ねることになり、昔の写真から勝手に作られた自分の推しグッズ!?を目の当たりにする。智也のことを思い出したケイは、トモヤを観察しはじめるのだけどーーー。
大島かもめ先生『オフステージラブサイド』のみどころ
ネタバレ!?感想レビューです。
作品全体は、とても楽しい作品となっていました。
ただ、大島かもめ先生の作品は、個人的には中年ものや、渋みのある作品が好きなため、今回の「アイドル」という題材に、読むのに少し躊躇してしまいました。
人気の高い『コントラディクト』が自分には今ひとつピンと来なかったこともあって、若者キャラのテンポは自分には合わないのかと心配でしたが、この作品は面白かったです。
作品の魅力1:かもめ節、発動してます
かもめ先生はシリアスな作品もコメディも描ける方ですね。
特に、先生が描くドヤ顔が好きです w
先生が描くドラマチックな緊張感のあるシーン。勝手ながらかもめ節と呼ばさせていただきますが、このコメディにもそれがありました!シリアスなシーンになると、ドキリと迫りくる二人の距離感を先生らしいコマ割りで描かれています。
例えば、ケイの怪我を心配して病院へ向かったトモヤ。
自分のせいで推しのケイさんが大変なことに……。
ずっと気を張ってアイドルを頑張っていたトモヤですが、ここに来て弱気を吐いてしまいます。
そんなトモヤを、ケイは無言で、唇で受け入れます。
人生の先輩として受け入れたところもありますが、ケイ自体もトモヤのがんばり具合に救われていたところもあり……。
このコマで見せるシーンは、かもめ先生が度々使う描写方法で(かもめ節!)大好きなシーンです。❤️
作品の魅力2:シチュ萌え
アイドル、そしてそんなアイドルを推すファンたちが登場します。
そんな設定が好きな方には特にオススメです。
トモヤ自身も、大好きなケイを自分の推しキャラとして、勝手にグッズを作って自宅に祀っております。エンタメファンの方は、そんな推し心理に共感する人も多いかと思います。
中年の自分は、アイドル云々はわかりませんが、推し心理には少なからず共感できるところがあり、楽しめました。
作品の魅力3:絡みシーン
かもめ先生の絡みシーンが少し変化したように感じます。
以前は直接的な描写がありませんでしたが、今回はかなり増えました。
若者が主人公だからなのか、それとも読者層の変化か……。
なぜ、これほどビビッドに描くことにしたのだろう……。w
これはかもめ先生に限った話ではありませんが、今までそれほど直接的な描写がなかった先生たちがこぞって直接的なシーン(描写)を描くようになった気がします。
逆に、今までかなり多めにがっつりそれを描いてきた先生たちは、最近少し大人しくなったような気も……。
この作品に関していえば、たまたま先生が描写したかっただけなのかもしれませんが、ビジュアル的に直接的に描かれています。
エロス的な要素で言えば、直接見せるよりも、息遣いが聞こえてくるような、コマ割りで魅せてくれるような描写のほうが、個人的には好きなんですが、みなさんはいかがでしょうか。
気になった点:ケイの心境
一つ気になった点。それは、ケイの気持ちの変化です。
トモヤのがんばりぶりを身近で観察することで、自分もがんばるか……という気持ちのなるのはわかるのだけど、その気持ちが恋心に変化するまでのトモヤの魅力や二人の関わり合いは感じ取れず。
ケイはなぜそれを言葉にしたのか……。
この言葉には、どれだけ重みがあるのか。また、どのタイプの情なのか……。
この1冊を読んだだけでは、今ひとつ汲み取れませんでした。
もちろん、トモヤのケイに対する恋心は十分読み取れるし、納得がいく。
このミスマッチは『コントラディクト』で感じたあの違和感と同じもの……。
なんというか、物語の中での気持ちの変化のスピード感についていけない自分がいます。w
大島かもめ先生『オフステージラブサイド』を今すぐ読む方法
大島かもめ先生『オフステージラブサイド』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。
どちらのサイトでもすぐにサンプルを読むことができます。
コミックシーモア:クーポンが魅力。BLに関しては、修正が少し甘めなものもあります。
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大島かもめ先生『オフステージラブサイド』をもっと楽しむ方法
小冊子
大島かもめ先生『オフステージラブサイド』の初回限定版には、描き下ろし漫画とキャララフが収録された小冊子がついております。アイドルらしからぬ「プレイ」が楽しめるので、気になる方はぜひ要チェックです。
メルカリなどで探すと、見つかるかと思います。
ドラマCD
オーディオドラマが好きな方は、こちらもチェックです。
ポケドラサイトからは、ダウンロード購入もできます。
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おまけ
大島かもめ先生の一押しの作品、『チキンハートセレナーデ』は読んだことがありますか?もし未読なら、要チェックです!
まとめ
今回は、大島かもめ先生の人気シリーズ『オフステージラブサイド』をご紹介しました。好評だったようで、現在は続編が連載中です。
ケイが警護を続けるかどうかはわかりませんが、どちらにしてもトモヤがアイドルものということで、お話的にはいろんな展開が期待できるかと思います。
未読の方はぜひ、読んでみてください。
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