大島かもめ先生『コントラディクト』:若さみなぎるライバル消防士のお話

大島かもめ
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こんにちは。

今日は、大島かもめ先生の人気シリーズ『コントラディクト』を拝読しましたので、ご紹介しようと思います。

作品データ

コントラディクト Contradict (1巻)

大島かもめ
Oshima Kamome

刊行年月:2022.07.20

出版社:フロンティアワークス(daria comics)

どんな作品?

先生曰く、ライバルBL。w

レスキュー隊を舞台に、研修生の矢島と同期の鳥飼のライバル同士が、なぜかボーイズラブしてしまうお話です。

設定がレスキュー隊というところはユニークで、トレーニングの様子やちょっとした事件、また仲間たちの交流なども描写されていて、以前読んだかもめ先生も作品とは違った奥深さがあります。

以前私が読んだかもめ先生の作品は『仕立て屋と坊ちゃん』の2冊。その頃に比べると、絵柄も変わり、若さが目立ちます。

二人ともおそらく20代ということで、大人の雰囲気よりも、若さ、そしてエネルギーがありあまった感じのキャラ設定ですね。

雑誌のターゲットに合わせているのか、はたまた、かもめ先生が描きたかった年齢層なのか。

雑誌『Daria』に、2021年2月号から2022年6月号まで連載された作品が1冊にまとまっています。

大島かもめ先生『コントラディクト』:2巻リリースされました

お話はもともと1巻完結でリリースされましたが、続編が決まり、2025年1月22日に2巻がリリースされ、全2巻となりました。

カップリング

攻め:矢島(ライバル心剥き出しタイプ。フェザータッチ矢島w)

受け:鳥飼(とりかい:うっかりゲイだということをバラしてしまうが・・・)

あらすじ

レスキュー隊研究生の矢島は、とにかく負けず嫌い。同期の鳥飼には負けまいとライバル心を燃やす日々。

喧嘩が絶えない二人で上司にも怒られ、そのせいで仲間たちもペナルティーとして腕立て伏せが課せられる日々。

親睦を深めるために仲間たちで飲むことになったが、酔い潰れた他のメンバーたちをよそに、二人はひょんなことから一線を超えてしまう。

ノンケのはずの矢島は鳥飼ことを意識し、寝不足からミスが続く。

また、鳥飼も、実は以前から矢島のことが気になっていたらしくーーー。

大島かもめ先生『コントラディクト』:ネタバレ!?感想レビュー

この感想は、1巻完結という形でリリースされた直後に書いた感想です。

感想を書いた後で、続編のニュースをききましたため、その旨をご理解の上、以下の感想も読んでいただければと思います。

作品の魅力1:レスキュー隊の日々と若さ

この作品の魅力は、「若さ」だと思います。

以前かもめ先生が描かれていたアダルトな雰囲気から一転、レスキュー隊という汗臭い環境、そして若さみなぎる二人のお話が楽しめます。

消防士としてのトレーニングも大変ですが、レスキュー隊となれば話は別。

正直、トレーニングは並ではこなせません。

そんな消防士が憧れる花形、レスキュー隊のトレーニング期間が背景になっています。

ただ、作品のポイントはそこではないので、描写はほどほどになっていますが・・・。

ちなみに、消防士のお話といえば、海外ドラマ『シカゴファイア』が面白いですね。このドラマでも、火消し隊とレスキュー(救助)隊のあれこれを見ることができます。

話を戻して・・・

そんなユニークな環境のもと、CPの二人は、若い!

勢いで一線を超えてしまうようなやつらです。

会話に流されてうっかり自分がゲイだとバラしてしまう鳥飼や、一線を超えて以来ずっと眠れなくなるくらい鳥飼が頭に浮かぶようになってしまった矢島。

いままで(少なくても)私が読んだ、かもめ先生の作品で見てきた、落ち着いたキャラとは違った、エネルギーあふれる若さが感じられるキャラになっています。

雑誌の読者ターゲットが若いというのも理由の一つでしょうか。

作品の魅力2:二人の視点

冒頭、お話は矢島の視点で始まります。

負けず嫌いの性格の矢島と、優秀でも決して自分の能力を見せびらかすことのない鳥飼。

自分とは対照的な鳥飼にイラつく矢島。彼の視点からの描写は、ライバルとしての自分との比較、そしてうっかり鳥飼と一線を超えてしまってからのイライラ。w

どちらにしても、最初から最後まで「俺様」目線なのが特徴です。どこか感情を抑えられなくなるところも描写されており、消防士として、冷静に欠けているため、少し心配ですね。w

消防学校時代のお話は、鳥飼の視点から語られています。

鳥飼は自分のアイデンティティの問題も抱えており、不安定な状態で学校生活を送ります。

自分がやりたいことに突き進むのは本当にいいのだろうか、他人に対して思いやりが足りないのだろうか・・・。

さまざまなアイデンティティの不安を消してくれたのが、学校で知り合った矢島の存在でした。

そして、矢島の存在が鳥飼の心の中でどんどんと大きくなり、いつの間にか恋愛の対象となっていった過程が描かれています。

気になった点

1巻完結のこの作品、まとまりもよくて、面白かったです。
でも、個人的にいくつか気になった点がありあしたので、記載しておきますね。

コントラディクトの意味

タイトルの「コントラディクト」は、「矛盾」という意味です。相反するとか、そういう意味もあるのですが、conflictの意味で、このタイトルが選ばれたのでしょうか。残念ながら、私にはまだこのタイトルの意味がピンと来ていません。

パンチが弱い

あくまで、私個人の見解ということをお断りしておきますが、以前私が読んだ、かもめ先生の「親密な二人の関係」を感じられる作品ではなかった。漫画としてのまとまり感、読み応えは、以前よりもで上がりましたが、BLとしての胸の昂まりは、少し弱かったです。

二人の間にあるのは、愛よりもエナジーみなぎる恋心。作品によって描き分けられるかもめ先生はすごいなと思います。レスキュー隊という設定もあって、かなりごつごつとした、もっと動物的な濡れ場になるのかなと思いましたが、そこまでではなかった。

さらに、感情に流されがちな二人の性格も、冷静な判断を要するレスキュー隊を目指すキャラにしてはどうも感情的すぎて、私の中でフィクション度があがってしまったのがちょっと残念です。

1巻完結!?

この1冊を手に取った時は、1巻完結として手に取りました。お話は一応完結しており、楽しく拝読はしたのだけど、1冊の満足度が中途半端に感じたんです。きっと続編ができるだろう、という期待感で終わりますが、もっと1冊に対する本気度を感じたかった。

この本を読む際に「1巻」として読むのと「1巻完結」として読むのでは、読者として1冊に対する期待度が違います。私は1巻完結として読んだので、このような読後になりましたが、これから読まれる方は「1巻」として読むと思うので、十分満足感が得られるのではないかと思います。

大島かもめ先生『コントラディクト』を今すぐ読む方法

大島かもめ先生『コントラディクト』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

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この作品は、人気が高かったこともあり、番外編もあります。

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まとめ

今回は、大島かもめ先生の『コントラディクト』をご紹介しました。手元の単行本には1巻の表記はありませんが、続編が決定したため、おそらくいずれは2巻がリリースされるかと思います。消防士の二人の色恋、今後どう展開していくのか楽しみです。若さのある作品ですので、若い読者の方も存分に楽しめると思います。ぜひ読んでみてください。

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