イイモ先生の『悪癖』4巻:ついにプロステートチップが登場

イイモ
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こんにちは。今日は、イイモ先生の代表作『悪癖』最終巻(4巻)をご紹介します。

なんとも素晴らしい作品でした。

この作品を実際に読み終えたのは、2023年5月になります。当時がんばって読んでおりましたが、リアルタイムで完結をお祝いすることができなかったのが悔しいほど、大好きな作品となりました。

『イノセント』でイイモ先生のことを知り、その後、この長編『悪癖』を手に取り、私がBL勉強会で読んできた作品の中でも、間違いなく印象に残る作品となりました。何度も言いますが、漫画としての完成度が非常に高いです。

作品データ

悪癖 4

イイモ

刊行年月:2023.02.9

出版社:竹書房(バンブーコミックス)



どんな作品?

イイモ先生の初の長編かつ代表作です。老舗BL雑誌『麗人』2017年7月号から連載開始したシリーズで、全4巻完結です。

4巻には、『麗人』2021年11月号から2022年11月号までのお話が収録されております。

小島を標本にしたいと語った大門、そして命を奪われて永遠に心を支配されたいと語った究極のどM、小島。

二人の歪んだ性癖が、まさかこのようなスケールの大きい純愛ドラマに展開するとは誰が思ったでしょうか。

大門が欲しかったものはなんだったのか、そして小島は、幼少期の事件以来、彼を悩ませてきた山男(やまお)という男が一体何者なのかを探りに実家の近くへと向かいます。二人の愛情、そしてそれぞれの過去やトラウマがどのように解決していくかーーーー。

4巻は最終巻にして、270ページを越す超ボリューミーな内容で、読み応えもたっぷりです。イイモ先生の素敵なイラストたち、なかなか想像できなかった小島と山男との関係性、最後までたっぷりのファンサービス(Rシーン)、そして、先生のTwitterでも一躍バズった「プロステートチップ」w もここで登場します!

地雷のある方には、すすんでオススメするのが難しいですが、ストーリー展開が素晴らしく、さらにそこにBL度も高い、完成度の高い作品となっております。

カップリング

攻め:大門(小島をメロメロに愛してしまった男)

受け:小島(大門のおかげで自分のアイデンティティを知った男)

4巻のあらすじ

大門の幸せのために自ら姿を消し、自分は子供の頃から心を奪われてトラウマとなっている山男のことを知ろうと実家近くに戻ってきた小島。大門は小島に会いに、小島の実家がある田舎を訪れます。3巻で小島が大門に預けた鍵、そして小島を悩ませ続けた山男の本当の正体とはーーー。

イイモ先生『悪癖』4巻のみどころ

作品の魅力1:圧倒的にひねられたストーリー展開

1巻ではやばい二人が颯爽と登場し、2巻では謎のクラブショーでのあれこれ、そして3巻では小島が大門のために仕組んだトリックが明らかに。どの巻も驚きの連続で、忘れられない名シーンの数々を楽しんできました。その集大成がこの4巻。

最後の最後、一体この二人、どうやってラストを迎えるのか。

そして二人の結末とともに、小島と山男の関係も完結します。この山男、実は小島にとって、とっても大切な人物だった。山男が最後に言った言葉、「愛してる。」これはいつわりでもなんでもなく、彼の心からの思いだった。

また、山男の事実を知ることで、小島本人の意外なアイデンティティや、昔起きたあの子供達のあの事件の真相も明らかになります。

久しぶりに再会した大門と小島。二人の気持ち、もう止められないですよ。正面からはっきりと気持ちを伝える大門、そして小島も初めての気持ちに戸惑いながらも言葉で気持ちを伝える。もどかしい二人ながらも、お互いの愛情を確かめ合います。

それにしても、正式に二人が「お付き合いをする」ことになった時のあの大門と小島の顔の表情がなんとも感慨深いですね。こちらまで嬉しくなったのと同時に、まだ付き合ってなかったのなら、今までの二人の関係性はなんと呼ぶのだろうか、と、突っ込みたくなりました。w

久しぶりに小島に再会した大門が始終ニコニコしている表現も、心優しい大門の性格と小島に対する情や嬉しさが感じられて、愛らしいです。

作品の魅力2:イイモ先生をTwitterでバズらせたあのオモチャ登場

毎巻、Rシーンがたっぷりありますが、この4巻も愛情たっぷりの二人になっています。
そしてどれもちょっと癖がある。好き嫌いはあるにせよ、先生の人気の理由の1つは、この絡みシーン。個人的には、大門の気遣いが面白いなと思って読んでおりました。

ところで、この巻で突然すっとんきょうな大人のおもちゃが登場するんです。

その名も「プロステートチップ」。w

プロステートとは、前立腺のことです。よく聞く単語なので、英語の勉強にも覚えておくといいです。(例:前立腺がん prostate cancer)

BLを読んでると、たまに見たことないおもちゃとか技!?とかが出てきますね。私はあまり興味がないから知らなかっただけなのかと思っていましたが、イイモ先生、Twitterで呟いたらしく、バズってた。w きっと皆さんも初めて聞いたおもちゃったのかと思います。(皆にいい宣伝になって、Win-Winだったかもね。)

作品の魅力3:番外編までしっかり楽しめます!

「長い夜噺」という番外編が収録されています。

こちらは大門の同僚・安川と小島を女神として愛していた岩蔵のお話。

この二人、3巻で一緒に住んでいることが描かれていますが、その過程と二人の不思議な関係がちょこっと描かれています。

この二人、えちぃ話ではないのですが、不思議な人間関係が描かれております。

フィクションだけど、実際のところ、人生生きていると、いろんな関係性というものがありますね。私も自分が見てきた数少ない環境の中でさえ、とーっても不思議な関係(男女限らず)がありました。本当に人にはいろんな背景があって、「普通」とか「常識」とかでは片付けられない様々な事情ってあるよなぁと思います。まるで漫画のようなお話って、意外と現実にもあるんですよね。

作品の魅力4:イイモ先生の画力

イイモ先生の画力は、昔からすごく高かったですが、改めてこの最終巻に目を通してみても、明らかに画力がアップしました。難しい絡みポーズもそうですが、それ以上に漫画として細かな背景描写だったり、アングルだったり、コマ使いだったり・・・。不自然なものがないんです。

個人的には、口元の表現がとても魅力的に思いました。(特に大門。)

もともとイイモ先生の絵柄は少しアニメっぽい絵柄だったかと思いますが、4巻ではよりそれが鮮明になっていきます。キャラの描き分けなども素晴らしいですが、どこかアニメを思わせるような絵柄。ですので、好き嫌いはあるかもしれませんね。しかし、絵柄で判断する前に、まずは物語を読んで欲しいです。大門と小島のイケメン度はビジュアルというよりも、彼らの行動にあります。そして、表情もとても豊かになっていく二人がほほえましい。

さまざまな状況やキャラの描写、表情、そしてこのストーリー展開。まさに、漫画家です。明らかに漫画家として以前の作品よりも魅力的になったこの作品を読むことができて、本当にうれしいです。そして、次に描く作品もまた先生のチャレンジ精神が見れることを願っています。

イイモ先生『悪癖』を今すぐ読む方法

イイモ先生『悪癖』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。

サンプルを今すぐチェックすることができます。

私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。(どちらのサイトにもサンプルがあります。

どちらのサイトもBL作品の品揃えがよく、ほとんどの作品はサンプル立ち読みができます。また、無料で読めるBL作品がたくさんあります。

コミックシーモア:頻繁にクーポン割引があり、また同人誌や特典冊子の作品もたまに読めたりします。

Renta!:レビューを書くとスタンプがもらえる機能などあり。レンタルも豊富です。

この作品、もちろん電子書籍でもいいのですが・・・個人的には紙本をオススメしたいです。表紙イラストはどれも素敵でゾクゾクしますし、全4巻とも、かなりボリューミーです。1巻1巻、物語の厚みを感じながら楽しむのも悪くないですよ。

まとめ

ということで、イイモ先生の『悪癖』最終巻、興奮しながら一気に読ませていただきました。

イイモ先生のあとがきによると、この作品の完結まで5年間の連載だったとのこと。ほんと、おつかれさまです。この分厚い最終巻を手にとり、先生やファンたちの5年間がひっしりと心に伝わりました。そして自分も、今更ながらこの作品に出会うことができて、とてもうれしいです。

そもそもまさか自分がBLにハマるなんて、想像もつかなかったですから。

イイモ先生、ぜひまた先生の頭の中にあるお話を形にしていってくれたらと思いますし、先生の作品が世界に広がっていって欲しいなと思います。

この作品は少しクセがあるため、もしかすると地雷の人もいるかもしれませんが、ぜひ多くの人に読んでほしい秀作です。
あ、大人の方のみ、R18でお願いします。
1巻の方は、痛いのとか、無理矢理とかありますので、地雷の人はお気をつけを〜。

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