こんにちは。
今日は、三島一彦先生の作品をご紹介します。
この先生の本は何度か見かけたことがあったのですが、手に取ったのは初めてです。
表紙のイラストも素敵〜。
作品データ
キミとは誤解からはじまりましたが
三島一彦
刊行年月:2019.12.14
出版社:芳文社(花音コミックス)
どんなお話?
タイトル通り、誤解から始まった高校生カップルのお話。
一巻完結もので探していて、たまたま見つけた作品。先生の名前も以前から聞いたことがあったので、この機会に手に取ってみました。
絵柄がとても若い感じで、またお話の流れもすごくピュア、かつわかりやすいです。先生はBLだけを描いているのでしょうか?絵柄的にはいろんな漫画が描ける方だと思います。(先生はBLにしか興味がないかもしれませんが・・・。)
絡みがほぼ皆無のため、普通の少女漫画のように読むことができます。そして高校生のお話なので、爽やかなDKの青春ものです。単巻なので、物足りなく感じるかもしれませんが、絡みなしなので1冊がちょうどいいかと思います。
これは若い年齢層でBLを読むのがちょっと怖いなって方におすすめできる作品です。
カップリング
攻め:ひふみ(いきなり家に誘っちゃうの!?)
受け:三池(言われるがまま、ですね w)
あらすじ
三池は、ずっと気になっていた女の子に生まれて初めてラブレターを書いた。女の子の名前は「一二三」さん。しかし、実は一二三(ひふみ)さんは、女の子のお兄ちゃんの名前で、誤解からお兄ちゃんと付き合うことになってしまいます。三池はどうやってひふみさんに本当のことを伝えようかと考えます。
三島一彦先生『キミとは誤解からはじまりましたが』のみどころ
1巻完結のちょうどいい爽やかDKたちのBLです。
複雑な設定などなく、シンプルかつわかりやすい作品。絡みもほぼ皆無なので、どなたにもオススメできるBLですよ〜。BLをがっつり読み込んでいる人や漫画を山のように読まれている方は、少し物足りなく感じるかもしれませんが。
青春なのでキラキラしているのだけど、しっかりと段階を踏んで、丁寧に気持ちの表現をしてくれているわかりやすい作品です。三島一彦先生の情報が少なくてわからないのだけど、結構たくさん作品を描かれているようですね。この先生の得意分野はショタ、体格差ありのようだけど、今回は二人とも同年齢、身長も同じくらいです。
作品の魅力01:青春ピュアラブなDKたちの恋物語
タイトルからも読み取れますが、表紙にいる攻めの三池くんは、生まれて初めてラブレターを書きました。そして、そのラブレターを、憧れていた長い髪がきれいな女の子に渡すところから物語はスタートします。
「一二三さん」へのラブレターなんだけど、これは「ひふみ」とは読まないんです。漢字だけ見るとそう読みたくなるんだけど、実は「うたかね」と読む。
その手紙を、「ひふみさんへ」と書いて、女の子に渡してします。ひふみは彼女のお兄ちゃんの名前だったこともあり、誤解から、三池と彼女の兄の「ひふみ」さんが付き合うことになります。
ちなみに表紙のイラスト、シンプルながらも結構素敵な色合いです。キラキラしていますよ。
この物語、最初から最後まで「男同士なのに」っていうコンセプトが全く出てきません。これ、すごく重要だと思います。この作品は2018年から連載がスタートしたようですが、時代的にももう男同士の恋愛云々っていうのも抵抗なくなってきたのかな。まったく自然に恋をしてます。三池が憧れていた女の子(ひふみの妹)や、三池の友達も、二人の関係を知っても素直に応援していますね。
この世界観、すごく好き。ただ、BLによくあるノンケなのに…とか、そういった葛藤の設定は少なくなってくるので、どうやって物語に奥行きを出していくのかはよりストーリーの面白さ重視になっていくのでしょうか。
付き合ってすぐに、ひふみは三池を家に誘ってキスをします。これくらい、少女漫画にもありますよね。その後の展開も少女漫画と同じで、勘違いを解こうと、事実を伝えようとする三池、そしてラブレターの前から三池に思いを寄せていたというひふみのクダリも、しっかりと説明してくれています。説明系・・・かもしれませんね、これ。
とにかく、ラストまでの流れはもう普通に高校生の少女漫画といった感じです。
もともとBL好きの人って少女漫画が好きな方が多いので、受け入れられる作風だと思います。
ただ、深い心理描写はありません。絡みもありません。
普通に楽しく読めますが、じゃぁなぜBLじゃなきゃいけない?ってなると… 難しいです。BLならではのお話の展開ではなく、BLジャンルの中のひとつのお話、といった位置付けですね。
作品の魅力02:1巻完結!最初から最後まで楽しめます。
誤解からではありますが、三池とひふみは付き合い始めます。三池が受けっていうのもびっくりですが。w
付き合うところから、最後二人が結ばれるまで(絡み描写はほぼ皆無に近いですが)1冊で楽しめちゃいます。
正直にいうと、1冊でももっとディープに話を掘り下げることはできるのでしょうが、先生が描きたいといころに焦点を当てた、ということでしょう。
話がわかりやすく、消化不良にはならなかったです。ただ、話の展開があまりに少女漫画と同じパターンだったため、話が見え見えなのがもったいなかったです。もう少し捻りがあったり、クセのあるキャラにしてもよかったかもしれません。
私がこの作品を読んで、収穫だったのは、特に表紙のイラストです。
可愛らしい絵柄も特徴ですが、表紙のイラストが物語の全てを語っているし(これ、大事)、特殊加工されていて少しキラキラしています。こういう素敵なイラストをみると、自分でも模写してみたくなりますね。
三島一彦先生『キミとは誤解からはじまりましたが』を今すぐ読む方法
三島一彦先生『キミとは誤解からはじまりましたが』を今すぐ読む方法は、電子書籍です。
私がよく利用する電子書籍サイトは「コミックシーモア」かレンタル本が豊富な「Renta!レンタ」です。(どちらのサイトにもサンプルがあります。)どちらのサイトもBL作品の品揃えがよく、ほとんどの作品はサンプル立ち読みができます。また、無料で読めるBL作品がたくさんあります。
コミックシーモア:頻繁にクーポン割引があり、また同人誌や特典冊子の作品もたまに読めたりします。
Renta!:レビューを書くとスタンプがもらえる機能などあり。レンタルも豊富です。
まとめ
今回は、三島一彦先生の『キミとは誤解からはじまりましたが』をご紹介しました。
1巻完結、ほぼ絡みなしのピュアラブ。BLって読んでみたいけど、こわいなぁ… どんなものかなぁ…って思っていらっしゃる方、ぜひ手に取ってみてください。男の子が普通に恋をするお話です。人間、誰でも恋をします。
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